ボートロックタイラバで良型アイナメ&ソイ/苫小牧沖堤防(北海道苫小牧市)

釣歴30年、得意なジャンルはキスの投げ釣りと船釣り全般です。特に、最近は全国各地でタイラバで遊んでます。メインフィールドは北部九州及び北海道です。海、淡水問わずいろいろな釣りにチャレンジし、特に、海釣りにおいては北海道のタイラバの普及、レバーブレーキを使用したスピニングタイラバの普及等に力を入れてます。

めじろん号をフォローする

10月19日(金)、仕事が午前中で終わったので、昼からボートロックに行きました。予報では南の風が吹くので、前回と同じとこかなと思っていたところ、離岸堤周辺に行くことができました。

当初、釣り人は5人だったそうですが、2人のキャンセルがあったそうで3人での出船となり、船長は赤字だろうなと思いました。

到着してすぐに同船者の方に40センチ後半の離岸堤のアベレージサイズのアイナメがヒット。その後、私にも同じサイズがヒットしました。

ここのポイントは非常に浅いためか、ワームでの底付近でのヒットが多く、いつもひとつテンヤで攻略しています。

今回は、当初の予想とは良い方向に裏切られたため、ひとつテンヤ用のタックルがなかったので、新型ジグのマキエやタイラー用に持ってきていたオフシャロ用のタックルにひとつテンヤ用の仕掛けを付けて遊びました。

今回は人が少なかったため、ミヨシの先端でやっていたところ、2匹のオスのアイナメがワームを奪い合ったり、メスが釣られるとオスが後ろを付いてきたり、産卵が終わったメスのアイナメがテトラや捨て石に産み付けられたトウベツカジカの卵をかじっているのまでよく見え、いろいろな発見がありました。

毎年思うのですが、アイナメの雄は付きっきりで卵の世話をし、その間は何も食べないという話ですが、今まで見てきたアイナメで1匹もげっそりと痩せたオスは見たことがありません。船長にも話を聞いたところ、普通にエサをとっているから、逆に産卵期のオスのアイナメは美味しいそうです。(資源が減るとかわいそうなので、リリースしますが)

今回は本州から来られている方がいて、北海道のポテンシャルの高さに驚かれていました。本州ではレコードサイズのアイナメが当たり前のようにヒットする北海道は本当にすごいです。

1時間半ぐらい釣って皆満足するぐらいアイナメが釣れたため、次はいつもの場所にソイを釣りに移動しました。

 

到着後、すぐにソイがヒットするも、微妙に潮が動いてないためか、渋かったです。

小移動して始めると、コンスタントにエゾメバルやソイがヒットしました。

底付近を『ガルプ! セブンズトレーラー』をセットしたタイラバで攻めると43センチぐらいのソイをはじめ、40センチ前後の良型が数釣れ、段々と海の中も秋から冬になっているのかなと思いました。

途中、エゾメバルの良型からの攻撃があまりにひどかったので、まぁいいだけ釣ったから遊ぼうかなと思い、魚型のワームを投入すると、活性が高いためか、30センチちょっとから40センチぐらいのソイが幅広くヒットして、タイラバとあまり変わらないヒット率になりました。

今回釣れたソイやエゾメバルは本州から来られている方に差し上げましたが、35リットルクーラー満タンになりました。いつもより数は少ないはずなのに、サイズが大きかったためか、かなり釣れたような気がしました。

今回は特に船長の気遣いで、離岸堤に行ってくれたこともあり、大変面白かったです。

最近はよく釣れるときに遭遇するためか、写真を撮る暇すらないような状況なので、次回もこのように釣れると嬉しいなと思いました。

次回はやっと修理に出しているモアザンの代替機レバーブレーキ付きスピニングリールの『18トーナメントISO』が届くので、久しぶりのレバーブレーキを使用したタイラバです。

モアザンが直っていれば、改良されたひとつテンヤのスタイル等試せるのに少し残念です。試したいことのネタは尽きませんが、時間と機会がないのが残念です。

魚型ワームにソイがヒット

 

 




 

《釣行メモ》

釣行日 2018年10月19日
潮汐 若潮
 満潮  13時02分
 干潮  18時25分
(苫小牧東)

《使用タックル》

竿 ソルティガベイジギングローレスポンス 63 XHS-S・V ダイワ
炎月プレミアムS610MH、B72M シマノ
リール 14ステラ4000PG、18ステラ4000PG、オシアコンクエスト201PG シマノ
ライン PE 1.2号
リーダー シーガーグランドMAX FX 4号 シーガー
ハリ カン付き真鯛 13号(親針)、12号(孫針) ささめ針
ルアー セブンスライド 60〜80g セブン
ワーム ガルプ! ソルトウォーター セブンズトレーラー バークレイ

 

タイラバのヘッドの色について

新しいタイラバ(右)と色が剥げた状態のタイラバ

よく言われるタイラバの色は重要かという話自体ですが、ネクタイやスカートの色は重要かもしれないが、ヘッドの色はそこまで気にしなくても良いのかなと思います。

北海道に来て、ほぼ毎週土日タイラバばかりしていると、特にボートロックの場合は、着底の回数が多いためかヘッドの塗装が剥げて丸坊主状態になります。

このほぼ無塗装の状態になっても普通に今回のように何十匹とタイラバで魚は釣れます。

スカートやネクタイは、魚が下から上を見た時に、光でシルエットが際立つので北海道では赤やオレンジ、黒などのシルエットが際立つ色が釣れると紹介していますが、ヘッドに関してははっきりいって全く関係ないです。

色が剥げたこのような状態でもヒットしてきた

確かにスカートなどと同系色にしてシルエットをという話はありと思いますが、そこまで気にしないで良いのでは? と感じます。

完全無塗装でやったこともありますが、普通に釣れます。むしろ塗装なんていらないと思うこともあります。

逆に、塗装が重要でないということは、それだけタイラバのヘッドが生み出す水流の波動が重要なのだということがわかります。その他にも匂いや味も重要な要因で、きちんとしたヘッドのサイズや形状と、ネクタイやスカートの整流効果を考えたセッティングなどの重要性も考える必要が大いにあると考えています。

バーサイタルに使うのに最適なのはセブンのヘッドだと思いますが、いつも紹介するように既製品は特にボートロックなど根や捨て石の上を釣る釣りにはもったいないです。

宮崎船長から既製品をいただいていますが、私が自作をよく使うのは既製品を使うと半日で目玉が割れ、塗装が剥げてむき出しになるためです。いくらもらっていても、それだけ壊れるなら使いたくないとやっぱり思います。

お勧めですが、私がいつも使っているセブンの無垢鉛のヘッドが安いです。塗装が面倒なら、これに反射シールと目玉シールを貼り付け、あとは普通のセッティングでスカートとネクタイを付ければ安定して釣れます。

前述したように波動の強さ等の総合バランスを考えると、細かい調整ができるなら他のメーカーの既製品のヘッドが良いと思いますが、北海道で手軽にタイラバをしたいのであれば、根掛かりも多い海域を攻めることが多いので、セブンの無塗装を多用する方がコスパ的にも一番最適化と思います。

個人的にはきちんとテストされている良い物は、他社の製品でも紹介していますが、まともにテストしていないのに、あたかも実績があるように偽っているのは絶対に紹介しません。

最近のメーカーの製品でも、見ていると熱意がこもった紹介をしている製品は買ってもこれは使えると感じることが多いです。一方で、人の気を引くような目新しいやり方のみを強調して、その肝となるところの紹介がまともにできないのに製品を紹介している場合は、売ってしまったらそれで終わりのような感じが多く、購入は控えた方が無難です。

昔と違い、今は高かろう悪かろうの風潮があるためか、やはり自分のやり方をしっかりと持って、必要な道具等を見繕うのが無難かと思います。

北海道のタイラバは、ほぼ真鯛がいないこともあり、根魚に特化した特殊な釣り方ですが、本州や九州の道具の構成と同じで普通に釣れます。ただ、根魚のアベレージが大きいので、M以上の竿でないと、太刀打ちできないようなこともあります。

なお、北海道の釣り方を紹介している雑誌では、タイラバのショックリーダはナイロンと紹介している雑誌もありますが、私としてはナイロンを使うのは絶対にあり得ませんので、これを鵜呑みにしないでください。