「オフシャロ」とジグ『Tai-R タイラー』を満喫/山口県沖(北九州沖)

釣歴30年、得意なジャンルはキスの投げ釣りと船釣り全般です。特に、最近は全国各地でタイラバで遊んでます。メインフィールドは北部九州及び北海道です。海、淡水問わずいろいろな釣りにチャレンジし、特に、海釣りにおいては北海道のタイラバの普及、レバーブレーキを使用したスピニングタイラバの普及等に力を入れてます。

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今回は久しぶりの九州ということで小倉のガイドサービスセブンの宮崎船長の所へ伺わせてもらいました。

 

道中で職場の部下からの電話にて北海道で大地震が発生したことを知り、以降の処置等について指示をして向かいました。気になって震源地を調べてみると、私の住んでいる場所からそれほど遠くない場所で、いつも苫小牧に釣りに行くときに通る場所の近くでした。

いつもボートロックで行く場所は、今回被災した苫小牧の火力発電所の沖堤防で、ニュースを見てあの発電所で北海道の約半分以上の電気を賄っていることを初めて知り、非常に重要な施設だったのだと改めて実感しました。

私の住んでいる地域は震度5強ということで、発生の次の日には停電から復旧されましたが、現在も復旧が進んでいない地域等もあることを考えると心が痛むところです。

親戚や職場の同僚たちには異常がなかったみたいなので、すこし胸をなで下ろしました。
一応、自宅も地震対策はしているものの、停電なので大丈夫かいなと心配になりました。

そのような状況だったので、楽しい釣りでも少しモヤモヤしたところがありました。

ジグ『Tai-R タイラー』でヒット!

今回の釣行では、天気が悪かったため、山口県の角島方面までは行けなかったので、ずっと小倉よりの手前の方で釣りをしました。

今回はセブンの他のテスターの方との釣行で、最近九州で話題になっている「オフシャロ」という遊び方と、その際に使うセブンのジグの『Tai-R タイラー』(以下タイラー)についていろいろと勉強させてもらいました。

タイラー オフシャロ カサゴ

リアルな目が特徴のTai-Rタイラー

ポイント到着後、いつも通りレバーブレーキのスピニングでタイラバをすると、フォールで当たるもなかなか食い込まず。そのうちに潮が止まり、風と潮が逆になり非常に辛い状況になりました。

そこからまたポイント移動をし、タイラバへの反応が悪かったので、他の方がタイラーでヒットさせるのを見て、タックルを持ち変えてやってみると、1投目で小ぶりな真鯛がヒットしました。

これはジグの動きを確かめるために、いつもの自分のコンビネーションジャークのパターンで誘ってフォールをかけた瞬間にヒットしました。

その後、近くでイワシのナブラが起きて、イワシのサイズを見ると煮干しサイズのイワシだったので、今日はイワシパターンだと思い、ジグメインに方針を変えました。

タイラーに変えてジャーク幅を小さくして細かくワンピッチで誘っていると次々と当たりがきて、キジハタ、真鯛、フグ、ベラと色々とヒットしてきました。

その中でも、「ジグで釣れるの?」と他の方も驚いたのがカワハギ。カワハギのエサ釣りもするので、集魚板による集魚効果みたいなものなのかなと思いましたが、多分日本で初のジグで釣れたカワハギと思いました。

ジグにカワハギがヒット

久しぶりのジギングでやはりタイラバも楽しいけど、ジギングも楽しいと感じました。

昔、ジギングにはまっていた頃は、当時出ていたメーカーのほとんどのジグとアシストフックを買い揃え、ひたすら釣行を重ねて自分のスタイルを確立しようとしていろいろなデータを検証等していました(金額的には国産車の新車が買えるぐらいの金額を道具と釣行へと無駄遣いしていました。)。

その時の経験とデータを踏まえても、このタイラーというジグを使ってみてその完成度はすごいものだと思いました。

今回、フックセッティングは全部テスト用の1種類ずつしか持って行ってなかったのですが、状況に適合し辛いジグの重さでも釣果が出せたので、激渋の状態でなく、道具のセッティングも完全な状態ならどれだけ釣れるのだろうと感じました。

 

当日は、大型も出ず、大きくても30センチ程の真鯛ばかりで、塩焼きサイズばかりでした。後半にかけてはジグにも当たりが渋くなり、『セブンストレーラ』を使用したタイラバでやってみました。

レバーを使ったフォールで落としていくと着底の寸前に糸ふけが出て、魚がヒットしました。

かなり竿先を叩くので、少しサイズアップした真鯛かなと思っていた所、良型のマゴチが上がってきました。

船長のアナウンスで「マゴチが釣れる」と言われた後、すぐにヒットしたので釣れない状況の中の1匹でもあり、非常に嬉しかったです。

オフシャロ マゴチ タイラー

ヒットしたマゴチ

今回の釣行では、非常に北海道のことが心配な中で、他のセブンのテスターの方達が楽しい雰囲気を作ってくれたので、楽しい釣りでした。

また、宮崎船長から開発コンセプト等を直接お聞きすることができ、タイラーのフックセッティングも完成したので、北海道の方が少し落ち着いたぐらいにまた釣りに行って試してみたいと思います。

オフシャロはライトタックルで繊細かつスリリングなファイトができるので非常にお勧めです。

オフシャロ アジ

 



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「オフシャロ」について

宮崎船長達が主体となって北部九州で広められている釣り方です。

意味は「オフショア」と「シャロー」の組み合わせの造語で、船から浅い所を狙う釣りになります。

この釣りに使うジグとしては、タイラーの40~60gがメインとなるそうです。

このタイラーというジグを使ってみて一番最初に感じたのは、癖がなくて誰にでも使いこなせる仕様になっていることです。

このジグは、フォールで食わせることを重視して作られているそうで、リア側のアシストフックを上手く調整して付ければ非常に安定したフォールを演出することができます。さらに速めのジャークにも対応できるので、ハイピッチでもスローでもどちらでも使える万能ルアーです。

エビ(ラインがフックに絡んだ状態)になり辛く、今回のテストで持って行ったフックセッティングでも1度もエビになりませんでした。普通のジグでは絶対にエビになるようなコンビネーションジャークを試してもなりませんでした。

このジグは左右対称で自然なフォールを演出でき、なお目が本物の魚の目を模して作られているので非常にリアルで、これもヒットが増大する要因です。

いろいろなジグを使ってきましたが、フォールの落ち方を追求してタイプを変えて売り出しているジグもたくさんあります。使い方がしっかりとわかる人にはそのような細分化されたものが良いのでしょうが、個人的にはジギング初心者の方等にはこのセブンのタイラーというジグはフォールの演出を気にしないで釣れるので非常にお勧めです。(安価ですし)

 

基本的な使い方としては、このジグはテールにフックがないとその効果は半減するそうです。テールにフックを付けることにより、落下速度を調整する仕組みです。

原理としては、タラをスローで釣る際等に、タコベイトを付け、テールで落下速度にブレーキを掛けつつ、食わせの間を演出するという点では同じです。

このスローにおけるフックセッティングでわかりやすい説明を載せているのは、特に昔からあるジグのメーカーのマリンベイトさんのブログで、こちらに『烈風改』の記事のところに掲載されています。

スローの元祖はあまり知られていないですが、マリンベイトさんが元祖であり、今も魅力的なジグを作られています。特に、私が愛用しているのは、大型のヒラマサをよくヒットさせられる『震電改』というジグと『烈風改』というジグの2種類です。

スロー用の烈風改はタイラーと異なる食わせ方をすることができる(バックスライドをするのでほとんどヒットがテールフック)ので、私の中では使い分けをしています。

タックルは、今回ロッドはタイラーに合わせた専用セッティングのものを購入しました。当初、ダイワの太刀魚用のロッドの鏡牙EXのスピニングタイプとソルティガのベイジギングのローレスポンスタイプの2候補がありましたが、実際に店頭で触ってみると鏡牙では細すぎるため、ソルティガの方にしました。

なお、メーカーが推奨している鏡牙のスピニングリールとEXのロッドの組み合わせでは、リールの巻き取り量とジャーク幅が明らかに釣り合いが取れていないので、この竿を使うならリールは同サイズなら個人的にはハイギアがおすすめです。(ジャーク幅を小さくすればできなくもありませんが、お金がもったいないでしょうからお勧めしません。)

このソルティガのローレスポンスモデルは適合が60~150gとなっていますが、最適なのは使ってみて60~120gぐらいまでかなと思いました。

150gではローレスポンスの考え方がどうこうよりも、竿がジグの重さに負けて扱い辛く感じました。

リールはステラの4000PGを使用しました。竿がある程度反発を吸収することもあり、それほどジャーク幅が大きくなることもないので、4000PGの巻き取り量が非常に扱いやすく感じました。

また、ノーマルギアということでパワーがあるのはバーティカルのスピニングタイラバで実証済みなので、魚と強引にやり取りをせざるを得ない状況でも非常に頼りになります。

ラインは大物を想定してPE1.2号を使いました。大物といっても大型ヒラマサが掛かれば恐らく切られますが、真鯛やブリなら問題なく上がる強度があります。

九州にいた頃は平戸やアジ曽根、豊後水道やらいろいろなところにガチンコタックルでのジギングで通っていましたが、このオフシャロという釣りは、ガチンコなジギングに比べ、タックルはライト、かつ水深が浅く回収が楽です。

初めての方でもジギングの楽しみを味わうことができるので、まさにオフショアの入門として最適かと思います。

ベテランの方にも、浅い所の引きの強い魚をライトタックルを使ってのスリリングなファイトを楽しむことができるので十分に楽しめると思います。

これからどんどん流行ると思うので、ぜひ一度体験されることをお勧めします。

 

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《釣行メモ》

釣行日 2018年9月6日
潮汐 中潮
 満潮  05時23分
 干潮  12時24分
(門司)

《使用タックル》

竿 ソルティガベイジギングローレスポンス 63XHS-S・V、紅牙EX C69MHS-SMTT ダイワ
リール 14ステラ4000PG シマノ
17モアザン2510-LBD(リブレWING100 EF30ノブ仕様) ダイワ
ライン PE1.2号、PE1号
リーダー フロロ4号、3号(シーガーグランドMAX FX使用) シーガー
フック
ジガ―ライト早掛け オーナーばり
マイスターフック ハヤブサ
ルアー Tai-Rタイラー 40~60g、セブンスライド 60~120g セブン
ワーム セブンストレーラー ガルプ

《利用渡船》

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