きっかけはティップランエギング
2年ほど前のこと。釣友の北さんのマイボートにて「ティップランエギング」を教えてもらいました。この釣りは、船を流しつつ、専用エギを任意のレンジに沈め、シャクったあとにレンジキープしながら船の流れを利用してエギを引き、アオリに抱かせるというものでした。
興味深かったのはアタリの取り方。
船が流れるのでティップには少し負荷がかかった状態になるのですが、アオリがエギを抱くとティップが少し曲がったところから「クッ」とさらに曲がり込むとか、逆に「フワッ」とティップが跳ね上がるので、それに即アワセするのです。
北さんに説明しながらお手本を見せてくれたのですが、シャクったあとしばし待って、いきなりアワせたかと思うとロッドが大きく曲がり良型のアオリイカを釣り上げました。しかし私にはアタリがまったく分かりませんでした。
北「今のいいアタリでしたね!」
横「えぇ〜?」」
北「ティップが思い切り跳ね上がりましたよ〜」
横「ええぇ〜?」
結局、その日は仕組みは分かれども、普通(?)のエギングタックルを使っていたせいか、ティップが引き込まれる明確なアタリで1パイ釣っただけ。北さんは連発。
北「いや、道具のおかげもありますよ。僕は道具は釣り人を助けてくれると思っています」
横「なるほど。そうですね……」
これはちゃんとやってみるしかない! とカミさんのカミナリ覚悟でティップランエギング用のロッドを購入。北さんに教わりやってみると、まぁアタリがとりやすい!
引き込まれるアタリはもちろん、負荷が掛かって少しおじぎしたティップが「フッ」と跳ね上がるのが目で分かるようになり、そんな小さめなアタリにアワせると良型のアオリがヒットするのです。なんとも興奮度の高い釣りが楽しめました。
ティップランアジング?!
北「これってボートでやるアジも同じ感じでできるんですよ」
そう言われてそれも教わることに。今回は最初から気合を入れ、北さんが使っている軟らかいソリッドティップのライトゲームロッドと同じもの、ラインなども同じものを準備しました。
釣り方はたしかに同じ。
キャロライナリグを任意のレンジに入れ、軽くシャクってアクションを入れたあと、レンジをキープしながら、船の流れでワームを引っ張るようにするとおじぎしたティップが「フッ」と戻るのです。
それでナイスサイズのアジ(サイズのよいアジは北さんのポイント選択のおかげです)が釣れる! おもしろい!
私はすっかりトリコになってしまいました。そんなこんなでしばし北さんにお世話になりっぱな日々が続きました。
そして6月22日、また北さんに船にお世話になってボートからのアジ釣りに出かけ、大変よい思いができました。
横「いや〜、今夜はティップが跳ね上がるアタリでアワせて釣れるパターンが多かったですね」
北「ティップランエギングでの成果が出てますねぇ」
横「本当に北さんのおかげですよ。これ、ティップランアジングって感じですね」
北「ティップランアジングって……。聞いたことないですね」(笑)
横「ボートエギングとティップランエギングは違うらしいので、ここも分けてみてもいいんじゃないでしょうか」(笑)
なかなかマニアックな釣り方なので、遊漁船でやらせてくれるところはないと思いますが、マイボートならできるのでボートをお持ちの方は試してみてはいかがでしょうか。
ボートをお持ちの方がうらやましいこのごろです。
《釣行メモ》
釣行日 | 2018年6月22日 |
潮汐 | 小潮 |
満潮 | 18時39分 |
干潮 | 00時36分 |
(三原) |