今回は2020年の初釣行として、駿河湾のアブラソコムツ・バラムツジギングに行きました。
当日は日が暮れるまでタイラバをして、それからバラムツやアブラソコムツを狙うという流れでした。
港を出てすぐにポイントに到着し、富士山を眺めながらのタイラバでした。ここ駿河湾は釣りをしながら富士山を眺めることができ、非常に優雅な釣りをできる場所です。
とりあえず、早く魚を確保しようと思い、レバーブレーキを使ったスピニングタイラバで必釣パターンの特殊なフォールを使ってみたところ、なぜかコウイカがヒットしました。
その後は、エソなどのショートバイトはあるものの、潮が全く動かず、早めにバラムツやアブラソコムツのポイントに移動しました。
はじめは180m~200mぐらいを攻め、日が暮れてからは棚を上げていきます。同船者の方にアタリはあるものの、ヒットしても食いが浅いためかバラシが多く、なかなか姿を見ることができませんでした。
そうしていく内に、棚が120m~130mということで絞れてきたので、その棚に合わせて仕掛けを持っていきアタリを待ちました。
潮が動いていないためか、ここでもアタリが少なく渋い状況で、エサのスルメイカもかじられはするものの、食い込みません。
半ば諦め気味で最後のスルメイカを付けて棚に置いているといきなり魚がヒットしました。
ドラグは当初は8キロぐらいの緩めに設定していたため、ファーストランで走られました。それからランが止まって5回程アワセを入れて確実に貫通させ(アブラソコムツ類は口周りが非常に硬いため)、ドラグもすぐに12キロ程に締め上げました。
そこから40mぐらいまで5分ほどで上げて来て、船の光が見えるぐらいにまた走るだろうなと思い、やり取りをしていると、いきなりテンションがなくなりました。
直感的に上に向けて走っていると思い、急いでラインを回収していると再び重さが戻って来ました。20mぐらいまで上げてくると、船の光を感じたためか、さらに走ります。
かなりのテンションをかけているものの、どんどん糸が出ていきます。
この釣りの怖い所は、夜間のファイトでラインの角度が見づらく、また、うねりがあると魚とのやり取りをしながら船を回るのが非常に危険なところです。
今回もかなりうねりがあり、ミヨシで何とかやり取りをしながらもうねりで船から落ちないようにバランスを取りながらで大変でした。
水面まで浮かせてその姿を確認すると中型のアブラソコムツであることを確認しました。(アブラソコムツは大きい物は60キロにもなるので、20キロ~30キロ程の物は中型になります。)
針がしっかりとフッキングしていることを確認できましたが、今度は船の後方側に向けて走り出したので、何とか止めると、今度はミヨシ側に走り40m程糸を出されました。
そこから何とかラインを回収し、上げて来ると、魚がグロッキーな状態になっていたので、すんなりとギャフにかけることができました。
上げてみるとオーシャングリップで20キロを振り切り、船長からは30キロあるかないかぐらいとの見立てでしたが、初めてのアブラソコムツでこのサイズだったので非常に感動しました。
魚をかけてファイトをしている間、他の人に仕掛けを上げてもらう釣りなので、なるべく早めに上げないとと思い、結構強引なファイトをしたためか、疲労困憊になりました。
その後は、常連さんに7キロ程のアブラソコムツがヒットし、他の方にもクロシビカマスがヒットして終了となりました。
今回は昨年のリベンジとしての釣行でもあったので、釣れて非常に満足でした。次は、バラムツを釣ってみたいです。
駿河湾のアブラソコムツ・バラムツジギングについて(概要)】
この釣りは元々キハダマグロが釣れない時期等にそのタックルを使って釣れる釣り物を探した結果できた釣りです。
そのため、マグロ用のタックルを持ち込み、GTやクロマグロの練習として臨む人も多くいます。
この釣りはメタルジグをオモリとし、そのテール側からフックを伸ばし、エサを付けるというエサ+ルアーというスタイルになります。
メタルジグは重さが300g程のものを使用し、基本的にはみんなあまりこだわがないものの、専用品としてはカーペンターさんから「バラジグ」という数年に一度、期間限定生産のレアなジグが一番最適なものとなっています。
竿はマグロ用の竿が最適です。理由としては、魚がとにかく走るので、船を回らないとならず、短い竿では船底にこすってラインブレイクする可能性が大きいためです。
しかし、あまりに長いとリフトするときにかなりの体力を要するので、自分にあった竿を選ぶことが重要です。
リールはソルテイガの6500サイズやステラの18000~20000サイズが最適かと思います。やり取りも楽ですが、なんといっても水深が200m以上のところを攻めることがあるので、ラインキャパシティが必要なためです。
ハイギアを使っている人が多いですが、個人的にはローギアの方がこの釣りにあっているかと思います。無理に寄せるときはハイギアではゴリ巻きで非常に体力を要するので。
特殊な釣りですが、意外と手軽に大物を釣れ、非常にスリリングなファイトができるのでお勧めな釣りです。
参考サイト
一応、こちらの私のサイトでバラムツ・アブラソコムツジギングの細部のセッティングやレバーブレーキのスピニングタイラバのコツ等を紹介しています。
日本の釣りにしらしんけん
《釣行メモ》
釣行日 | 2020年1月4日 |
潮汐 | 長潮 |
満潮 | 11時53分 |
干潮 | 19時00分 |
(清水港) |
《使用タックル》
タイラバ/アブラソコムツ
竿 | 紅牙EX C69MHS-SMTT/ソルティガSP63S | ダイワ |
リール | 17モアザン2510-LBD(タイラバ) | ダイワ |
19ステラSW14000PG(アブラソコムツ) | シマノ | |
ハリス | PE1号/PE5号 | |
ウキ | フロロ3号/フロロ30号(ジグ側のリーダーは60号の2重に設定) | |
ハリ | マイスターフック(ハヤブサ)/チューンド管ムロ35号 | |
ジグ | バラジグ320g | カーペンター |
《エサ》
サシエ | スルメイカ 1杯 |