半遊動仕掛けでチヌを攻略
2018年6月11日、この日は14時過ぎに釣り開始。あいにくの雨模様ではあるが、風がなく「釣りしやすくはありますね」と内海さん。
釣り開始時はもう少しで干潮を迎えるとあって、潮位はかなり低いもののよい動きですぐにも釣れそうな雰囲気が漂っている。
「ここで釣りをするのは初めてですから、近距離から様子をうかがっていきましょうか」
内海さんは釣り場を見渡し、波止の沖向き(南向き)はかなり潮が速く、水深もありそうと判断。一方、海に向かって左向き(東向き)は潮が緩んでさほど水深も深くなさそなので、こちらを狙うことに決定。
内海さんが作ったのは2Bのウキを使った半遊動仕掛けでウキ下は6mほどにセット。オキアミをサシエに10m沖に仕掛けを投げ流していく。
開始から20分後。それまで同じ距離、タナを狙っていた内海さんがアワセを入れた。手にしたシマノのチヌ竿『鱗海マスターチューン』06号530がなんなく浮かせたのは、25cmクラスのチヌ。
「ウキが沈んだところで止まる、ちょっと鈍い感じのアタリでした。けっこう待ってアワせたんですが、飲み込まれず口に掛かっていました。今日はチヌの食い込みが渋そうですね」
しかしこれでタナを見つけることができたので、同じパターンで30~35cmをコンスタントに釣っていく。食わせられる時間帯にたたみかける手返しの早さはさすがのひとこと。
「10m沖くらいで水深は干潮時で6~7mといったところですね。潮が満ちても10mあるかないかくらいなので釣りやすい場所じゃないでしょうか」
その後、潮が止まるとフグがハリごとサシエをもっていくようになった。
「次の潮の動き出しでまた食うでしょう。それまでの辛抱ですね」と内海さんは言うが、この間に手を休めずにいろいろなことを試していく。
ウキを00号にしてウキごとゆっくりと仕掛けを沈めてみたり、サシエを3種用意した練りエサでローテしたりとアプローチを変える。でも潮が動かないとさすがに食ってくれないようだ。
しかし、潮が満ち潮に転じて動き出しすと、再びコンスタントにチヌをヒットさせていく。ただ、「下げ潮のときと違って1匹ごとチヌのタナが変わっている感じだった」と内海さん。
少し浅いタナで食ったかと思えば、底を這わせて食わせたりだったようだ。
ウキの使い分けで変化するタナに対応
この日、内海さんは納竿の18時までの4時間弱で7匹のチヌをキャッチした。
内海さんは変わるタナに対して2つのウキ『ファイアブラッドZERO-PIT DVC TYPE-A』Mと『ファイアブラッドZERO-PIT DVC TYPE-D』Mを使い分けて対応していた。
この2つのウキは「DVC (ダイビングコントロール)」でトップのDVCシリンダーを回すと浮力が調整できるというもの。また、ZEROPITシリーズは、パイプを介してウキを瞬時にチェンジできるので、仕掛けを切らずともすぐに仕掛けのなじみ方を変えることができる。
「40㎝オーバーを出したかったですね! でもこの時間でけっこう釣れたので楽しめました」
正味4時間の釣り。マキエはオキアミ3kgに配合エサ2袋が少し余るくらい。足場のよい身近な波止でチヌ釣りを楽しんでみてはいかがだろうか。
※的場海水浴場は、海水浴シーズンの釣りはできません。
釣り人/内海通人(うつみ みちと)
シマノ磯フィールドテスター、マルキユーフィールドスタッフ、ささめ針フィールドテスター
《マップ》
※マップの釣り場の大まかな場所です。釣れたポイントとは異なります。自己責任の元、十分に注意して釣行してください。
《釣行メモ》
釣行日 | 2018年6月11日 |
潮汐 | 中潮 |
満潮 | 21時16分 |
干潮 | 14時46分 |
(三原) |
《使用タックル》
竿 | 鱗海マスターチューン 06号 530 | シマノ |
リール | BB-X ハイパーフォース 2500DXXG S LEFT | シマノ |
道糸 | 鱗海 ハイパーリペルα ナイロン ZEROフロート 1.5号 | シマノ |
ハリス | LIMITED PRO MASTER FLUORO TOUGH-MUD 1.5号 | シマノ |
ウキ | ファイアブラッド ゼロピット DVC TYPE-A M 00号、ファイアブラッド ゼロピット DVC TYPE-D M 2B | シマノ |
パーツ | FIREBLOOD ナビストッパー W サルカンでハリスと道糸を結束 | シマノ |
ハリ | ヤイバX 極チヌ | ヤイバX |