めじろん号さんの前回の釣行リポートからの続きです。
今回は同船者の方に久しぶりに「スピニングでバーティカル(縦)のタイラバは釣れますか?」と聞かれたので、バーティカルにおけるタイラバのスピニングタックルの有効性について紹介します。
九州でもよく不思議そうに見られることもあったので、やはりタイラバ=ベイトじゃないと変なのでしょう。
まず、過去の記事のタックルにも記載していますが、私のスピニングタックルは基本バーティカルメインです。オフショアのタイラバを始めて約10年、タイラバの釣果の9割はこのバーティカルのスピニングタックルによるものです。
一般的にバーティカルにおけるスピニングタックルの使用は「メリットがない」、「底取りがわからなく根掛かりが多い」、「魚に見切られる」などデメリットばかり言う人がいます。しかし、底取りについては余程潮が2枚、3枚でない限りできないことはありません。
また、スピニングタックルでは等速巻きができないという人の大半はハイギアを使用していると思います。ハイギアでバーティカルは困難です。ハイギアはキャスティング以外には向かないと思います(材質にもよりますが、鉛の場合2500番サイズのリールだと60gぐらいで巻くのがきつくなります(検証に使ったのはフラッグシップモデル、長崎と北海道では水深40mでテスト、大分では水深100m程で100gのヘッドをつけてテスト)。
また、ハンドルの長さがその人に適合していない場合も、等速巻きが困難となります。
バーティカルでスピニングタックルを使う場合、特にハンドルの長さが重要で、これを間違うと非常にやり辛くなります。リールの番手の選定としては、私の場合、水深70mを基準としてそれより浅いとこをメインにやる場合は2500番サイズのローギアのリール(ダイワ)、それより深いところ(120mぐらいまで)及びブリや大型の真鯛が出るところは4000番サイズのリール(シマノ)を使います(状況により浅い所でも4000番サイズのローギアのリールも使います)。
ハンドルはダイワの『14モアザン2510』を使う場合は、ハンドルは純正のものは使い辛かったため、『12イグジスト』の50mmハンドルに換装しています。その前に使っていたイグジストのブランジーノカスタムが50mmハンドルということもあり、この番手には50mmハンドルが使いやすいと思っています。
シマノの4000番サイズのリールは純正のハンドルのノブを換えただけでそのまま使っています。
ベイトとの使い分けとしては、通常この2種類のスピニングタックルを使って、魚が底ベタにいる場合や冬の真鯛など活性の低い魚を狙う時などにベイトのローギアリールを使います。
根掛かりが激しい所や潮が2枚、3枚潮の場合などはハイギアのベイトと使い分けていますが、スピニングのこの2種類で大体事足ります。また、スピニングタックルは釣り座の優劣がでる場合に、キャストして着底場所をずらすことも可能です。
よくやっていたのが、パラシュートアンカーを使用する場合に、明らかに釣り座の優劣が出るのでわざとキャストしてずらしてトレースコースを変えヒットに持ち込んでいました。これをベイトでやるのは困難(どうしても構造上テンションがかかるため)で、スピニングの特性のフリーフォールを使用します。
着底場所をずらしてもベイトと同じようにハイギアでは等速巻きはできないので、ここでローギアのスピニングの出番となります。また、このフリーフォールは、宮崎船長も言っているようにフォールで見切られる場合に有効で、大体着底後すぐに巻いていると他のベイトの人にはヒットしない状況でも一人だけ釣れる状況にも何度も遭遇しています。
その他にはスピニングリールはスプール交換がベイトに比べ比較的容易なので、根掛かりなどでリーダーが切れたり、高切れした場合など予備スプールですぐに交換ができます。
私のスピニングタックルは、超マイナーの部類ですが、一応一番釣っている時は2年連続真鯛を200匹以上釣っていたりしますので、北海道の根魚のみでなく、真鯛にも非常に有効だと思っています。
なお、レバーブレーキ搭載のローギアスピニングを使用するとスピニングのこれらデメリットはほぼ全て解消します(使い慣れるまでは大変ですが、慣れると逆に便利すぎて手放せなくなります)。
他のブログの記事で過去に投稿して紹介したこともありますが、タイラバをこれから始めようとする人達を対象としてもっと広い視点でタイラバを楽しんでいただきたいと思い、私のやり方や過去に検証したことを紹介しました。
詳しくは近日公開
めじろん号さんがバーティカルにおけるスピニングタイラバについてさらに詳しく執筆してくれています。近日公開するのでご期待ください。