大知昭 御荘湾でシマアジ&年無しチヌ
チヌ釣りの名手・大知昭さんが愛媛県の南端に位置する御荘湾に釣行した。大知さんが広島湾と並ぶホームグラウンドと呼ぶ御荘湾は大型チヌが釣れることで知られるポイントだ。
この日、大知さんは隣の宿毛湾で開催された『シマノジャパンカップ クロダイ(チヌ)釣り選手権』に大会役員として参加。大会終了後に御荘湾に移動しての釣りだったため釣りができる時間は3時間ほどしかなかった。
短時間勝負となるが、夕マズメは御荘湾のベストタイム。大知さんは、「絶対年無し(50センチオーバーのチヌ)を釣ってみせるぞ」と宣言して、渡船に乗り込んだ。
渡ったポイントは砂浜(通称アマゾネス)に隣接する岩場。大知さんは初めて渡るポイントだが、1週間ほど前には好釣果が上がったそうだ。
時間がないのですぐに釣り開始。仕掛けは00号のウキ『大知ウキGP』に-G5のナビ『ふかせアタリウキ』を組み合わせたもので、ウキは仕掛けが馴染むとゆっくりと沈んでいくセッティング。
60センチオーバーの巨チヌもヒットする御荘湾なので竿は『極翔 硬調 黒鯛』の1.5号をチョイス。道糸は高比重のPEライン『炎月G5』の1号でハリスは『ファイアブラッド EX FLUORO HARD-TIDE』2.5号だ。
釣り開始して1時間半経過してもチヌのヒットどころかエサ盗りのアタリもほとんど無い状態。冬ならともかく春のこの時期には珍しい状況だ。
ここで大知さんは釣座を浜の反対側(西端)の岩場に移動することにした。一度見て回った時にそちら側の磯際にチヌがいるのが見えたからだ。それまでのポイントと違ってフグなどのエサ盗りも多数。こちら側は日が当たっていて暖かいのが原因のようだ。
20m沖を狙ってマキエと仕掛けを投入。沖には思ったほどフグが出ていかないようで期待できそうな雰囲気。そして15分後、穂先から伸びるPEラインがわずかに動いたのを見逃さずに大知さんがアワセを入れた。
次の瞬間、いきなりロッドが胴まで締め込まれ竿先が「ガン、ガン、ガン」と素早く大きく叩かれた。大知さんは「チヌではない」とすぐにわかったが、かなりの大物であるのは間違いなく、「絶対に釣り上げて正体を見てやる」と思ったそうだ。
強烈な走りで竿をのされそうになるのを素早いレバーブレーキ操作でラインを送り出して対応。やがて寄ってきたのは50センチオーバーのシマアジだった! 寄ってきても左右に走るシマアジをロッドワークでコントロールしてタモ入れ成功。まさかの釣果に笑顔満面の大知さんだった。
シマアジの後はもちろんチヌタイムスタート! 同じ仕掛けできっちりと年無しチヌを2匹釣り上げてみせた。
納竿後、大知さんは満足そうに「やっぱり御荘湾はすごいな! こんな湾内にシマアジがいると思わなかったし、チヌもきっちりと釣れる。しかも短時間でやからね! 最高の釣り場だよ」と語っていた。
《マップ》
《釣行メモ》
釣行日 | 2017年4月23日 |
潮汐 | 大潮 |
満潮 | 11時15分 |
干潮 | 17時13分 |
(宇和島) |
《使用タックル》
竿 | 極翔 硬調 黒鯛 1.5号 | シマノ |
リール | BB-X TECHNIUM C3000XG S RIGHT | シマノ |
道糸 | 炎月 G5 1号(PEライン) | シマノ |
ハリス | ファイアブラッドEX FLUORO HARD-TIDE 2.5号 | シマノ |
ウキ | 大知ウキGP 00号 | 工房大知 |
ハリ | 勝負ちぬ ネリエ&コーン 2号 | 金龍鉤 |
《エサ》