〇はじめに
8月よりスタートした大阪湾のタチウオ釣り。今年は、4月から波止でも釣れるという異例の状況。
釣友のお誘いを受け、姫路出船の「シバキ丸(槙龍丸)」さんにお世話になり、F4(指4本)サイズの家族分釣果を目標に釣行してみることにしました。
〇朝焼けをバックに!
午前4時30分に姫路を出船した「シバキ丸」は、現地まで約1時間30分を掛けて移動。明石沿岸の朝焼けをバックに船は風を切って一路大阪湾を目指します。

〇まずは定番のイワシエサで!
辺りも明るくなり同時に漁場に到着すると、船長からスタートのコールがかかります。水深は40m。電動リールのドラグフリーにすると、イワシエサを付けた40号テンヤがスムーズに海中に消えて行きます。
ボトムリサーチから10mほど巻き上げ、まずは手巻きでヒットレンジを探ります。即座に生命感のあるアタリが出ますが、魚体が小さいためかなかなかハリ掛かりしないようです。


〇サオ先に集中するメンバ―
サソイを掛けてから、ステイ&シェイクを入れたりしますが反応は相変わらず突きアタリはあるものの、本命の食いアタリまで進展しないようです。
船長の「仕掛けを上げて下さい!」のアナウンスと共に、少しおいて潮上に船首が大きく旋回しポイント移動となります。
次なるポイントは水深は45mです。ここでようやく食いアタリとなる引き込みが、ロッドティップに出始めます。後はサソイを掛けてナイスフッキングを祈るだけです。

〇入れ食いモードに突入か?
ミヨシ2番の帰省アングラーの吉岡さんは、サンマエサで連発ヒットしています。さすがです。

塩野隊長もヒット!ヒット!と忙しさが増す中、タチウオキング・バトルで鍛え上げたテクニックと持ち前のセンスの良さの一連の動作で、次々と旬のタチウオF2.5サイズを取り込んでいきます。

私は、困惑しながらもパターンを見つけようと試行錯誤していると塩野隊長から優しいアドバイスがありました。ボトムから10mほど巻き上げて「デッドスロー&3シャクリのリズムアクション」。これででアタリを待つと「来た!」
やや重みのある引き込みを感じながらラインテンションを一定にして巻き上げます。海面を割って、ファーストフィッシュが手元に飛び込んで来ました。やっぱり隊長は頼りになる!!


トモのミュージシャン久谷ちゃんは、やや苦戦しながらもサオ調子をMHからMのアタリ感度重視のロッドにチェンジして連発ヒットを演じます。
絶好調です! 6匹目、7匹目、8匹目と数を稼ぎ、釣り上げます。

〇2枚の潮に苦戦!
ようやく調子付いてきました。しかし、仕掛け回収してテンヤチェンジし、サンマエサに切り替えて遅れて投入すると、水面からのライン角度が正反対になります。
「おかしい?」と思っていると、オマツリがあちらこちらで起こり始めました。2枚潮です!
私も2度、3度と、オマツリに巻き込まれてしまいました。こんな時、釣り人のキャリアとマナーが問われます。気持ちの良い、一声の「I’m sorry & Thank you !」を心掛けたいものです。
暑さもピークを迎え、額から汗が伝い落ちます。真夏のタチウオ釣りは、間もなく納竿時間を迎えました。船長の最後のひと流しのコールと共に、「ほっ」とため息をつくと同時に納竿支度が船上で始まります。
背後のグループもキッチンバサミで頭部と尾部を切り落とし、鮮度を保つと同時にクーラーにスッポリと収納。みなさん、良く手慣れていらっしゃいました。

〇翌日の昼食は自家製タチウオ定食
下処理しておいたタチウオを翌日、冷蔵庫のチルドルームから出して、娘の出勤時間に合わせて調理してみました。
F2.5サイズはやや細やかな調理となりましたが、意外と好評だったのは「骨せんべい」でした。これもこのサイズならではのサイドメニューですね。



〇おわりに
今回の釣行は、目標のF4サイズにはお目に掛かれず釣果も家族分にギリギリの釣果でした。
しかし、久しぶりに会った釣友と楽しい時間を過ごすことができました。また、初期のタチウオの釣りのキモもアドバイザーの塩野隊長のおかげで少しずつ分かってきたようです。
今、タチウオシーズンは始まったばかりです。まだまだ、ひよこアングラーですが、大阪湾・神戸・明石への釣行を積み重ねて、スキルアップに努めたいと考えています。
《釣行メモ》
釣行日 | 2025年8月16日 |
利用遊漁船 | シバキ丸(槙龍丸) |
潮汐 | 小潮 |
満潮 | 18時09分 |
干潮 | 08時10分 |
(神戸港) |
《使用タックル》
・ロッド/タチウオ用ロッド(M)1.6m
・リール/フォースマスター 300DH(シマノ)
・ライン/PE 2.0号
・リーダー/フロロ 10号
・テンヤ/タチウオテンヤ 40号
《エサ》
・サシエ/イワシ、サンマ