ベイトタックルで楽しむ 十津川水系旭川のアマゴ/旭川(奈良県十津川村)

釣りやキャンプをはじめ外遊びが大好きなナチュラリスト。東邦産業、サンライン、ジャクソン、グラシーズ白島、ボナンザ、JAZZ、ピュア・フィッシング・ジャパンのサポートを受けるキャッチ&イート派アングラー

梶本 林宏をフォローする

奈良県十津川水系支流の旭川にあるキャンプ場が冬季の休業期間を終えてオープンする。谷瀬の吊り橋にも比較的近いこのキャンプ場はリピーターの多い隠れ家的キャンプ場で、本来の自然の恵みや営みを最大限に満喫できる穴場スポットだ。

今回は4月上旬にそんなあさひキャンプ場をベース基地とし、大好きな川遊びを楽しんできたので紹介したいと思う。

あさひキャンプ場から階段を下りればすぐに旭川に入れる。この川は通常であれば深いところでも腰位まで浸かる程度でキャンプ場を拠点に上流も下流もかなり広い範囲まで歩いて行ける。しかし今回は前日までの雨の影響で水位が上がっており、降りられる場所だけで釣りを楽しむことになった。

ちなみにこの旭川は、キャンプ場以外でも数か所「入川道」が設けられており、その付近に車を停めて川へ降りることもできるが、作業車両や住人の車の往来の邪魔にならないよう配慮し、必ず遊漁証を購入したうえで入川してほしいと思う。

十津川水系の遊漁証は24時間営業の「ファミリーマート五條病院前店」で買えるため、急な決定による釣行でも早朝に立ち寄って購入できるのでおすすめだ。とくに十津川水系の遊漁証で釣りができる範囲は広く放流魚の数も多いため、年券を購入しておいても損はないと思う。という訳で、僕もキャンプ場へ向かう途中のファミリーマート五條病院前店でアマゴの年券を購入して現地へ向かった。

あさひキャンプ場より上流の吊り橋までが釣り可能区域。それより上流は関西電力所有の旭ダム放水危険エリアになっていて釣り禁止なのでご注意を。この川だけに限らず、十津川水系は河原が比較的広いためフライフィッシングなどもやりやすいが、今回はあえてベイトタックルのみで調査することにした。

あさひキャンプ場付近の釣り場
上流の吊り橋までが釣り可能区域

解禁から1ヶ月が過ぎ、かなり魚が抜かれていることを覚悟しての釣行。タックルのアドバンテージを最大に生かせるポイントを慎重に撃って行くことを念頭にゲームを組み立てて行く。

ロッドはNEWモデルとなるジャクソン『カワセミラプソディ KWSM-C41L 5P』。少し説明を加えると、この機種は多様なキャスト方法を実践可能とするショートレングスのベイトタックルで、狭く険しい入川道からのアプローチにも携帯しやすい5ピースパックという設計。さらに軽いプラグを投げるのに適したセッティングでありながら、ファーストテーパーでルアーの操作性にも優れており、初場所でも安心して持参できる1本となっている。

これに合わせるリールのスプールには、しなやかで飛距離が出やすいサンラインの『シグロンPEx8』(カラーはライトグリーン)の1号を巻き、リーダーには『ソルティメイトスモールゲームリーダーFCⅡ』の1.2号を選択。ルアーの泳いでくる方向や位置を把握しやすくするラインの視認性と、増水して押しの強い流れの中の沈み石との摩擦による耐久性を考慮した上での組み合わせだ。

とくに警戒心の高い魚をターゲットにする場合、PEラインを使用する巻きの釣りではガイドノイズを軽減させるべくガイドリングは「トルザイト」より「Sic」を、ラインは4本組みより8本組みを選び水中への音の反響に気をつけるように心がけており、上記のセッティングはタックルバランス的にも非常に良いと感じるものだった。これでノベ竿では狙いにくい場所、ベイトタックルだからこそ静かにアプローチできるピンスポットを立ち位置と足音に気を配りながら上流へと釣り上がった。

ベイトタックルで楽しんだ

飛距離とキャストコントロール性を上げるべく、使用するルアーはジャクソン『トラウトチューンHW』とプレッシャー時の奥の手である『奏(カナデ)』 40mmの2機種に限定。

ベイトタックルならではの低い弾道で木が覆いかぶさる岸壁の際へ落とし、少し沈めてからハイピッチのトゥイッチ&リトリーブで流れにクロスさせる。渓流のルアー釣りにおいて基本的な攻め方ではあるものの、キャスト精度が釣果に大きく左右するので一投一投を慎重におこなった。

そして3つの小さな淵の中で1番大きな落ち込みから流れる本筋を抜けたところで黒い影が猛スピードでチェイス。かなりの距離を追ってきたので見切られるかと思ったが、あと3mほどのところで闘争心むき出しのバイト! この瞬間はたまらない緊張感と興奮で周囲の音も聞こえなくなる。

トラウト特有のローリングに一瞬ひやっとしたものの、ゆっくり距離を詰めて無事に手元へ。朱点が鮮やかな良型のアマゴで、幸先のいいスタートにひと安心といったところ。

夕方からの用事のため残された時間はわずか。この場所はこれ以上荒らさず、先行者がいないと思われる次の場所を目指す。しかしこの後、降りる場所にことごとく先行者が入っていて苦戦を余儀なくされる。どうやら本流域が増水で濁り、水が澄んでいる支流にアングラーが集まってきたのだろう。今回は食べることを目的としていたので、2匹は確保したいと考えていた。

時間帯的に上へ行くのは厳しいと判断して一気に本流との合流近くまで下り、浅く川幅の広いエリアの対岸の岩盤際へ『奏 (カナデ)』40mmをフルキャスト。吸い込まれるように低い弾道で岩盤の際にキャストが決まると、これだけで楽しくなるのが渓流のベイトキャスティングゲームだ。続けてその場で踊らせるように小さく誘うとティップに「ドンッ」という感触。ここでキャスト成功からの流れでさらにもう一段階興奮の瞬間が!! 偏光グラスでも見えない岩の影から魚が飛び出して食ってきた様子。

サイズは1匹目より少し小さいものの、目視できないほどの遠距離で掛けるとやっぱり楽しい。

2匹目は『奏 (カナデ)』40mmで釣り上げた

目標としていた2匹目をキャッチして、この日の釣りを終えることにした。まだ釣れそうな雰囲気はあったが十分楽しめたので良しとし、伸びきった蕗の薹を横目に帰路についた。

釣ったアマゴは塩焼きにしていただいたが最高だったのは言うまでもない。

《使用タックル》

竿 カワセミラプソディ KWSM-C41L 5P(ジャクソン
リール カルカッタコンクエストBFS(シマノ
ライン シグロンPEx8 1号 (サンライン
リーダー ソルティメイトスモールゲームリーダーFCⅡ 1.2号(サンライン
ルアー トラウトチューンHW(ジャクソン)、奏(カナデ) 40mm(ジャクソン