大知昭がPEフカセ釣りを始めた日 2016年4月/御荘湾(愛媛県愛南町)

【釣りぽ編集部】の制作記事。基本的な釣り方や釣り場情報、イベント・キャンペーン情報を中心に紹介。

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道糸に細くて強いPEラインを使う「PEフカセ釣り」。今ではフカセ釣り専用PEラインが発売されるなど、フカセ釣りでPEラインを使う人は多くなっている。

そんなPEフカセが広がるきっかけのひとつとなったのがチヌ釣り名人・大知昭さんがPEラインを使い始めたこと。ほとんどの人が道糸にナイロンラインを使っていた2016年、初めてPEラインを使った大知さんは「釣りが変わる!」との可能性を感じた。それからフカセ釣りに使いやすいPEラインの必要性を提言し、それがシマノのフカセ釣り用のPEライン『LIMITED PRO PEG5+ サスペンド』へとつながっていった。

そんな大知さんが初めて本格的な釣行でPEラインを使ったのは2016年4月25日。釣り場は大チヌが釣れることで知られる愛媛県の「御荘湾」。

やがてPEラインを武器にロクマルを何匹も釣り上げる大知さんの初PEフカセ釣行は、釣り雑誌に掲載されて大きな反響となった。その2016年の初PEフカセ釣りをWEB用に加工して紹介する。

大知昭の初PEライン釣行 御荘湾でPEフカセに挑戦!

2016年4月25日、大知さんは道糸にPEライン(PE)を使っての釣りに挑戦した。

「香港で開催されたフィッシングショーの時に、ダイワの岡田建治君(ダイワ磯フィールドテスター)に教えてもらって、PEラインを試してみたかったんよ」

と言う大知さんが使用したのは、シマノのタイラバ用のPEライン『炎月G5』0.8号。比重が約1.3あって、水に馴染みやすいPEだ(一般的なPEの比重は0.98程度)。

大知さんの仕掛け

この時に使用したのは高比重フッ素繊 維に4本のPE原糸を編みつ けた『炎月G5』。比重は0.8 号で約1.32とナイロンライ ン( 約1.14)よりも重 く、PEの弱点だった風の影響も受け にくくなっている

大知さんが岡田建治さんの話を聞いてPEに注目したのはその細さ。

大知「(PEは)これだけ細いのにナイロン2.5号以上の強さがあるのはすごい。これなら軽く投げても遠くに飛ぶから、遠投する時にエサがはずれにくい。これだけでも使ってみる価値があるよね。あとは実際の操作性がどうかだね」

大知さんは御荘湾に来る前にリールにPEを巻いての試投はしたそうだが、実際の釣りに使うのは今回が初めて。これまでのナイロン道糸とは特性が違うので不安もあったそうだが、横風が吹く御荘湾「黒鼻」で1時間ほどで40㎝と47㎝のチヌを釣り上げてみせた。

大知「PEはフカセ釣りに十分使えるよ! 軽く投げても飛距離がむちゃくちゃ出るし、馴染みがいいから風の影響も少ない。PEは風に弱いとも聞いてたけど、ナイロンより細い分だけ水切れがよくて、ウキが沈んで下潮を捉えたらナイロンよりもスムーズに入っていくぐらい」

大知「これは釣りが変わるかもしれんよ」

初めてのPEフカセに思った以上の手応えを感じた大知さん流のPEの使い方を紹介しよう。

リーダー(中ハリス)は使わず、PEはサルカンにダブルクリンチノットで直結。家で色々と試した結果、ダブルクリンチノットで結束した場合だとPE0.8号はハリス(フロロ)2.5号くらいの強度が出たそうだ。

PEはサルカンに直結。このスタイルは今も変わらず、この仕掛けでロクマルを何匹も釣り上げている

大知「海中でPEがウキの中をうまく抜けていくか心配だったけど、PEは細いからスムーズに抜けていく。『大知ウキ』のガラス管との相性も抜群だよ。雨の中で使っても竿にベタ付くこともないしガイドへの糸絡みもナイロンと変わらないね」

ガラス管を使った『大知ウキ』とPEの相性は良く、糸通りもスムーズだった

大知さんはウキを沈めて道糸や穂先でアタリを捉える。ナイロンラインと比べて伸びが少ないPEだと明確にアタリが伝わってくる。一方で、竿と道糸が直線になるように待っているときはアタリがあっても針掛かりしないことがあった。

大知「道糸の伸びが無い分、今日みたいにチヌの食いが渋い時は、(道糸を)張り気味にしていると食い込む前に抵抗を感じてるのかもしれないね」

そう言いながら大知さんは最適なアタリの取り方を探す。ベールを起こしたままスプールを指で軽く押さえてアタリがあったら道糸が出るようにしたり、穂先の柔らかさを活かすために竿を横方向に構えたりといろいろと試した結果、針掛かり率を上昇させてみせた。

道糸の張り具合を調整

終日の冷たい雨の影響か、この時期の御荘湾としては渋い状況。風も強くなって最初の釣り場は短時間で切り上げて湾内に磯替わりした大知さんは、ここでもPEを使って49㎝の良型チヌを釣り上げた。

ラスト1投で釣り上げたこの日の最長寸を手に笑顔の大知さん

大知「PEラインは瀬戸内でもどこでも使えるね。ただ、糸フケがあると途中にコブができるからテンションを掛けて巻くように気をつける必要があるよ」と語ってくれた。

やり取りでは伸びが少ない分、チヌの首振りなどがダイレクトに伝わってきた
大知さんのPEフカセ釣りはこの日からスタートした

PEフカセでチヌを釣り上げた大知さん

初めて使ったPEラインに、ナイロンラインにはない可能性を感じた大知さん。ここから大知さんのPEフカセ釣りがスタートした!

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