ヒラメ【ヒラメ科】
砂泥底や岩礁帯に生息し、小魚、甲殻類、ゴカイ類を捕食する肉食魚。産卵期の3~7月頃は浅場へ集まる。食味に優れており、高級食材として知られている。
釣り方 | 泳がせ釣り、ルアー、船釣り |
釣り場 | 波止、浜、磯、河口、船 |
ヒラメ 泳がせ釣り
釣り場/波止、磯
釣り方
泳がせ釣りは、波止、磯、イカダなど、フィールドを選ばずに楽しめる。ヒラメのエサとなる小魚が回遊しているときは、より釣果が期待できる。
泳がせ釣りでは食い込みを重視するため、竿は軟らかい磯竿がおすすめ。エサの小魚は現地で調達して活かしバッカンなどに入れておこう。ハリには素早く刺してエサが弱らないように注意すること。
釣り方は、仕掛けを投入してオモリが着底したら、糸フケを取ってリールのドラグを緩めてアタリを待つ。ヒラメがエサに食いつくと竿先がおじぎをする。ここでアワせても素バリを引くことになるので、竿をゆっくり立てて重みを感じたら大きくアワセを入れよう。
ヒラメ ルアー
釣り場/波止、河口、浜、磯
釣り方
近年はルアーで狙って釣れるケースが増えてきたため、ルアーターゲットとして注目されている。
ロッドはシーバス用やライトショアジギング用が使いやすい。ルアーはミノー、ワーム、ジグなどをベイトの回遊や海底の状況によって使い分ける。ヒラメは海底近くを泳いでいるため、その層を狙いやすいジグヘッドリグ(トリプルフックが付いたジグヘッドにヒラメ用のワームをセットしたもの)がおすすめ。
ヒラメを手にするためには入釣のタイミングが重要。とくにヒラメの活性が高くなる朝夕のマズメ時に集中して狙うとヒットする確率が高くなる。時期や場所によっては夜間に釣れることも多い。
ヒラメはベイトを追って広範囲に移動するため、さまざまな方向へキャストしよう。また、ヒラメは頭上を泳ぐ魚に興味を示すので、ルアーは海底から少し上(1~2m)を通してやるとよい。基本的にはタダ巻きが効果的。アタリが出たら即アワセでフッキングに持ち込もう。ヒットしたら、障害物にかからないように素早く浮かせて取り込む。
ヒラメ 船釣り
釣り場/船
釣り方
船釣りでは沖の深場や岩礁帯などをダイレクトに狙えるため、大型が期待できる。釣り方は活きたアジなどの小魚をエサにする泳がせ釣りが一般的。タックルは波止から狙うものとほぼ同じだが、大型に備えて太仕掛けを用意したい。
仕掛けを着底させたら糸フケをとり、底付近のタナを保ちながらアタリが出るのを待つ。潮の流れが速いときは根掛かりに注意しよう。
ヒラメが近づくとエサのアジが暴れて竿先や手元に伝わる。これが前アタリなので、ここではアワセを入れず、竿先を下に向けて少し仕掛けを送り込んでしっかりと食い込ませる。食いが渋いときは、竿で聞きながら本アタリを見極めよう。ヒットしたらラインを張ったまま、一定の速度でリールを巻いてやろう。
メタルジグやジグヘッドリグなどのルアーで狙ってもおもしろい。