○共催/株式会社 釣研、釣研ファングループ
○協賛/全九州釣ライター協会
5月25日(土)、26日(日)に長崎県平戸市、小値賀町(上五島)にて『釣研FG 第25回WFGグレ(ワールド・フィッシング・ガイア・オブ・グレ』が開催された。
令和初の記念すべき開催となったが、今回も熾烈な支部予選を潜り抜けたグレ釣りの精鋭52名が長崎県平戸市の宮ノ浦港に集結した。
大会初日
初日の25日の舞台は平戸宮ノ浦の磯群。1組4名の13組でリーグ戦が行い、各リーグの1位の13名と、各リーグ2位の選手から釣果重量の多い3名がワイルドカードとして選出され、計16名の選手が翌日五島で行われる決勝トーナメントに進出できる。
当日は5時に開会式を終え「ニュー丸銀丸」「マリン・エクスプレス」「海鯱」「ニューまるみや丸」の四艘に52名の選手が乗り込み、出港となった。
各磯では1試合2時間の1人3試合。いずれの対戦も熱い展開が繰り広げられ、その結果、16名の選手が2日目に駒を進めた。
初日は、実力者の江藤義紀選手や過去2度の優勝を誇る五島支部の濱上幸喜選手が予選リーグ敗退となる番狂わせが起きたが、特筆すべきは木村真也選手をはじめ大分県支部の代表3名が決勝進出を果たしたことである。
決勝トーナメント
26日。3時半に2船で決勝トーナメントの舞台となる五島の小値賀町にむけて出港。
16選手は審査を行うスタッフを伴い、野崎島の各磯に渡礁。準備を行った後、6時に準々決勝開始。戦いの火蓋が切って落とされた。
ここからはトーナメントだけに一発勝負。わずかなミスがリズムを狂わせたり、メンタル的な要因で敗退に繋がるケースもある。
また釣技はもちろん、集中力、気力が試されるがタイミングや潮から見放されて涙を飲むケースもあり、実力者でも簡単には頂点に立てないのがトーナメントの難しさだ。
2日目の規定サイズは30cmと少しアップ。わずかに届かないことも多く、厳しい状況の中、準々決勝、準決勝と試合は進み、確実に型を拾った以下の4選手が最後のステージに名乗りをあげた。
西内優智選手(徳島支部)
東弘幸選手(三重支部)
下山 薫選手(五島支部)
宮原 浩選手(西九州支部)
決勝戦
12時、寒竹釣研FG会長のホイッスルにて決勝戦の開始となり、4選手が一斉にマキエを打ち、仕掛けを投入する。
1Rから飛び出したのは地元・五島支部の下山選手。好調な滑り出しとともにコンスタントに数を重ねれば、他3選手がラウンドの経過と共に猛追。
良型も出て激しいせめぎ合いとなったが14時に釣研・奥村社長のホイッスルが吹かれ、激しい戦いが終わった。
検量の結果、最後までリズムを大事に安定した丁寧な釣りを展開した下山選手に勝利の女神は微笑んだ。他3選手も最後まで死力を尽くして懸命に竿を振ったものの及ばず。
こうして第25回WFGグレは新チャンピオン誕生と共に幕を閉じた。
今後は梅雨、秋、寒時期とグレのシーズンは移り変わるが、年間を釣り込み、技を磨いた会員達は気持ちも新たに晴れの支部代表を目指す。多くの会員達の戦いは第26回の頂きを見据え、既に始まっている。
(報告/第25回WFGグレ 大会競技委員長・西 昭彦)