第14回 日本グレトーナメント全国決勝大会

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2016年12月3日(土)・4日(日)、和歌山県那智勝浦の磯で『第14回 日本グレトーナメント全国決勝大会』が開催された。

全国12ヶ所で開催され555名が参加した予選大会を勝ち上げってきた選手と前年度のシード選手あわせて72名が那智勝浦の磯(和歌山県)で競い合った。※予選大会は15会場のうち3会場が悪天候により残念ながら中止。

 

《1回戦、2回戦・懇親会》

初日は好天に恵まれ勝浦の全ての磯(山成群島、オジャ浦の沖磯と湾内磯)を使って競技が行うことが出来た。勝敗は試合時間内に釣り上げた規程寸法なしのグレのみの釣果10匹までの総重量で競うルール。

初戦は冷え込みの影響と潮の動きも緩慢でグレの喰いがイマイチで、各選手が規程の10匹を揃えるのに苦心したようだ。1回戦を勝ち抜いた選手はまた心機一転、準備をして磯へ出向き2回戦に挑んだ。

2回戦が終わって選手一同は「ホテル浦島」に移動。まずは温泉で一日の疲れを流して18時半からの懇親会がスタートした。ここでは2回戦の勝者8名とワイルドカードの4名を紹介。この12名が翌日の準々決勝へ進出、その試合の組み合わせ番号抽選会も行われた。

12名全員のスピーチも行われ各選手は抱負を語っていた。

準々決勝に駒を進めた選手、抽選番号順は以下の通り。
① 中村圭祐(W)
② 西 勲
③ 中口達也
④ 新川宏和
⑤ 生駒浩史(W)
⑥ 梅屋智徳(W)
⑦ 前田 工(W)
⑧ 上田泰大
⑨ 岡本光弘
⑩ 羽瀬直忠
⑪ 池田翔悟
⑫ 高田典保
○抽選番号順。(W)はワイルドカードで勝ち上がった選手。

準々決勝進出を決めた12選手

《準々決勝》

2日目朝。5時の受付開始後、6時出船各磯へ渡礁し準々決勝の2時間がスタート。

抽選番号①~③の選手が中の島で対戦
中村選手が9匹1960g 西選手が1860g 中口選手が1500g で中村選手が勝利

④~⑥の選手が伝五郎で対戦
新川選手が920g 生駒選手が0g 梅屋選手が550g で新川選手の勝利

⑦~⑨の選手が丸島で対戦
前田選手が1410g 上田選手が1910g 岡本選手が1680g で上田選手の勝利

⑩~⑫の選手が福井の丸島で対戦
羽瀬選手が1860g 池田選手が2070g 高田選手が1710g で池田選手の勝利

準決勝の対戦は中村選手と新川選手、上田選手と池田選手となった。

《準決勝》

中村選手と新川選手が福井の丸島で対戦。前半は中村選手がリードしたが後半に新川選手の追い上げて検量まで分からない状況。検量の結果、中村選手が1980g、新川選手が1910gで接戦ながら中村選手が決勝戦に進出。新川選手が3位決定戦へ。

もう1試合は上田選手と池田選手がラクダで対戦。両選手とも10尾を揃えていたがわずかに上田選手のグレの方が型が良く上田選手が1770g、池田選手が1460gで上田選手が決勝戦へ進出。池田選手が3位決定戦へ。

決勝戦と3位決定戦の舞台は共に「ライオン」。決勝戦は「ライオンの西側」、3位決定戦は「ライオンの東側」にて2時間の勝負となった。

《決勝戦》

決勝戦進出を決めた中村選手(左)と上田選手

ジャンケンで勝った中村選手が本命ポイントの一番西側に入りスタート。

魚の活性は良く開始間もなく二人の竿が曲がる。両者とも規定の10匹はあっという間に揃え、あとはいかに良型を釣り上げて入れ替えできるかが勝敗を決める。

しかし、両選手ともになかなかサイズアップしない様子。ライオン特有の「グレがうわずってる」状態で小型グレがどうしても先に食ってしまう。

その状態になったのを先に見切った上田選手が今まで狙っていた距離の倍以上遠投し、マキエコントロールで小型グレを手前〜中間に足止めし、その向こうで良型を狙う。このパターンで、次々と良型サイズを釣って入れ替えして折り返し。

一方、中村選手も同じように近距離から遠投に切り替えたが、アイゴが湧いてるようで苦戦。それでもボロボロと入れ替えて折り返し。

後半に入ると中村選手は入れ替えしていたが途中ライントラブルで思うように仕掛けが飛ばせなくなり苦戦。上田選手もなかなか入れ替えができないまま終了のホイッスルとなった。

港に帰ってきて緊張の検量スタート。中村選手の2,410gに対して上田選手は3,280g! 上田選手は2度めの優勝を決めた。

優勝を決めたグレを持つ上田選手

3位決定戦は接戦となったが前半にサイズアップした池田選手が270g差で勝利した。

接戦となった3位決定戦

○大会結果○

優勝 上田泰大
2位 中村圭介
3位 池田翔悟
4位 新川宏和
(敬称略)

上田選手の仕掛け

竿:BB-Xスペシャル 1-485/520
リール:BB-Xハイパーフォース2500
道糸:1.5号
ハリス:1〜1.2号
ウキ:00号
ハリ:グレ針4号、5号、6号

 

 

参加された選手の皆様・役員の皆様お疲れ様でした那智勝浦町環境協会様・清丸渡船様・ホテル浦島様のご協力のおかげで無事に大会が開催でき感謝致します。また各メーカー様には沢山の協賛品をして頂きありがとうございました

2日目に行われたシード権争奪戦の上位入賞3名

●主催 日本グレトーナメント実行委員会
●後援 西日本磯釣協議会・大阪府磯釣連合会
●渡船協力 清丸渡船

(報告/山本俊介)

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