アイウエア(眼鏡やレンズなど)を使ってストレス解消
もしかして老眼
40代半ばに突入した編集部石橋です。体力低下も気になりますが、最近それ以上に気になっているのが目の不調。パソコンでの原稿作成、動画編集をやっていると、目がすぐ疲れるし、かすむこともあります。
釣り人に聞いた「老眼で困ること」
●ガン玉の割れ目やスプリットリングの切れ目が見えにくい
●ルアーロッドのガイド、サルカン、ジグヘッドのアイなど小さな穴が見えにくい
●暗くなるととたんに見えにくくなる
●細いラインを結びにくい
このまま放置しているのはよくない気がして、三宅将彦さん(広島市中区白島にお店をかまえる、アイウェアプロショップ『グラシーズ白島』のオーナー)に相談しました。
なぜ老眼になるのか
年齢を重ねることによって、水晶体の弾力がだんだん失われて硬くなったり、毛様体筋の動きが低下したりすると、目の近くの物体へのピントが合わなくなってきます。これが「老眼」の状態。これは個人差があるものの、加齢とともに進行していき、もっとも目の近くでピントが合う距離「近点」がだんだん離れていくそうです(簡単な近点のチェックは自分でもできます)。
※目の病気の人や、左右の度数が大きく異なる場合、近視、乱視が強い場合は、この方法ではチェックできません。
眼科受診で医師の診断を受けましょう
見えにくいと思ったら
最近目が疲れやすくく、かすむこともあります。それは目を酷使しただけでなく、老眼によって見えにくくなったものをなんとか見てやろうと凝視していたせいだと、三宅さんが教えてくださいました。疲れた目をいたわることもせず、目にずっと負担をかけていたのです。
「まず、現段階で、ものを見やすい距離を探すといいですね。目が疲れたら無理せず休ませましょう。目を1時間使ったら10分程度は休憩を入れるといいでしょう。市販の目薬をさすのもいいですね。」
それでも目の疲れやかすみが改善しない場合は、すみやかに眼科を受診するのが大切とのこと。ほかの原因かもしれないからです。すべて老眼のせいだと思わないようにするのも大切だそうです。
アイウエアのプロからの提案
「石橋さんの場合はまだ初期なので老眼鏡を使うほどではありません。ふだんかけているメガネを外せば、小さいものが近くで見えますよね。小さなものを近くで見るときは、無理せず、メガネを外すといいでしょう」
たしかにそうするとよく見えるのですが、小さいものを見るためにメガネを外したり付けたりするのは面倒。と思ったら……
三宅さんが「こんなのがありますよ」と教えてくださったのが「レンズ跳ね上げ式のメガネフレーム」。これならメガネを外さなくてもレンズを跳ね上げれば、近くのものを見ることができます。
メガネを外さなくても、レンズ部分を上げ下げできる
使わせてもらうとなんと快適!現在の僕にはこれが一番の対策かも
「老眼が進んできたら、メガネを常用している方には『遠近両用レンズ』の使用をおすすめしています」
これは視力矯正と老眼対策用の異なる度数が1枚のレンズに収められたものです。老眼対策度数はレンズの下側に設けられており、通常はメガネ、視線を下げると老眼鏡として使えるというものです。
「視力がよくてふだんメガネを使わないけれど、かけっぱなしで老眼鏡が使えるレンズもあるんですよ。それが『二重焦点(バイフォーカル)レンズ』です。簡単に言うと、度なしのレンズに老眼対策レンズの小窓を設けたものです。視線を移動するだけで使えるので、付けっぱなしで便利です。釣り用の偏光グラスにこのレンズを選ばれるお客さまも多いですね」
なるほど、これならふだんメガネを使わない人も使いやすそう。さらに偏光レンズにすれば大活躍してくれそうです。
「二重焦点レンズの小窓は、レンズの上に付けることもできます(上平二重焦点)。仕掛けを作るときに視線を上げる方もいらっしゃいますからね」
こんなふうにアイウエアを駆使すれば、老眼でも仕掛け作りがスムーズにできそうです。自分に一番合ったものを導入していこうと強く思いました。
こんな使い方も!
老眼がはじまったら、見え方もどんどん変わっていきます。そんなときはメガネの上に装着して使える「クリップオン」「オーバーグラス」が便利です。「遠近両用の偏光グラスは高価ですから、このスタイルが人気ですね」
解説/三宅将彦さん
グラシーズ白島代表。自身も長い釣り歴を持ち、アングラーに最適な商品提案を行っている
グラシーズ白島
広島県広島市中区白島北町16−30