釣りの対象として一般的なハゼの標準和名はマハゼ。おもに河口域や内湾に生息しています。夏頃から5〜7cmの稚魚が釣れ始め、9月頃は10cm前後まで成長した若魚となり、晩秋には20cmを超える親魚となって深場へ落ちて産卵を行います。
ハゼは誰もが手軽に釣ることができ、天ぷらや唐揚げ、焼き物、甘露煮などでおいしく食べることができます。
頭と骨を取る場合
①ハゼに塩を振ってもみ洗いする
②ウロコを取り除く
③胸ビレの後ろから斜めに包丁を入れる
④裏返して同様に包丁を入れて中骨を断つ
⑤頭と一緒に内臓を取り除き、腹を流水で洗う
⑥中骨に沿って肩から尾の付け根まで包丁を入れる
⑦裏返して同様に包丁を入れる
⑧中骨を切り離し、身に残った腹骨をすきとる
⑨尾の部分で身がつながり、骨はついていない
丸ごと揚げる場合(小型のハゼ)
松葉おろしにしづらい小型のハゼは、ウロコと内臓だけ取り除いて揚げて食べるのがおすすめです。
①水洗いしたハゼのウロコを取り、腹に切れ目を入れて内臓を取り除く
②2度揚げでハゼを丸ごと食べる
10cmぐらいまでの小型のハゼは、小麦粉をまぶして丸ごと唐揚げにするのがおすすめ。一度揚げたあと、いったん冷ましてから二度揚げする
マハゼに似ている魚、ウロハゼ
ウロハゼはマハゼと同じく河口の汽水域や内湾に生息するため、マハゼを狙っているときに釣れることもあります。姿かたちも似ているため混同されやすいですが、ウロハゼのほうが下アゴが出ているのが見分けるポイント。なお、ウロハゼは比較的骨が硬いものの食味がよく、マハゼと同様の料理でおいしく食べることができます。