南房総でベニアコウダイ釣り/和田漁港沖(千葉県南房総市)

釣歴30年、得意なジャンルはキスの投げ釣りと船釣り全般です。特に、最近は全国各地でタイラバで遊んでます。メインフィールドは北部九州及び北海道です。海、淡水問わずいろいろな釣りにチャレンジし、特に、海釣りにおいては北海道のタイラバの普及、レバーブレーキを使用したスピニングタイラバの普及等に力を入れてます。

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今回2021年の初釣行として久しぶりに南房総の和田漁港から出港する「美智丸」にお世話になりました。

こちらの船はベニアコウダイ専門で出船する船で、数多くの実績がある船です。

 

当日は5時30分に集合し、準備をある程度終えた後に出港となりました。

ポイントまで40分程走り、第1投となりました。

 

最初のポイントは水深850~900m程の所でしたが、ここでは深海性のアナゴにエサをかじられただけで終了となりました。

潮が動いていないこともあり、2投目と3投目も外道のユメザメやムネダラ類、トウジン等がかかったりしました。

 

3投目で隣の人に10キロ程のアブラボウズが釣れて、とても羨ましかったです。

 

最後の4投目では、着底後、底をトントンするように棚を取っていると、ベニアコウダイのアタリのような反応がありました。

しばらく待っていると、また別のアタリも来て、巻き上げとなりました。

今回はミヨシだったこともあり、仕掛けの巻き上げは一番最後でした。

 

隣の人には下から2番目にベニアコウが付いていて、いいなぁと思って自分の糸の方を見ていると前方から泡が浮いてきました!

「まさかベニアコウかな」と思っていると真ん中の針にトウジンがかかっていて、それがサメに食われて真っ二つに……。しかし、隣の人と同様に私の仕掛けも下から2番目の針に3キロ程の小ぶりなベニアコウがついており、危うくボウズを免れました。

 

この時食ったタコベイトは、ヤマシタのベニアコウ専用のタコベイト、さくらえび夜光カラーのピンク系統のものでした。

ベニアコウダイに実績のある色としては、オレンジやピンク、ケイムラが良いそうです。緑系の夜光は、ユメザメ類によくやられるので注意が必要です。

 

今回は何とか1本取れましたので、次回は2本釣れるよう引き続き通いたいと思いました。

南房総 ベニアコウ

《釣行メモ》

釣行日 2021年1月21日
潮汐 小潮
 満潮  09時43分
 干潮  16時49分
(勝浦)

《使用タックル》

竿 バチスカーフ2100S アリゲーター技研
リール コマンドZ30 ミヤマエ
道糸 PE 12号 2000m超  
オモリ 幹糸40号3m、ハリス30号1.4m  
ハリ 太地ムツ25号  

《エサ》

サシエ スルメイカ(縦に割いたもので長さ20センチ前後)  

 

ベニアコウダイを釣るための道具(タックル)の選び方について

ベニアコウダイは深海釣りの中でも特に道具が特殊です。そのため、キンメやアコウダイとの道具の共有ができません。

①「ロッド」について

ベニアコウダイの竿は専用品以外ダメです。

理由ですが、1000m先のベニアコウダイの微細なアタリを取る釣りのため、柔らかい竿を使うとアタリが取れないだけでなく、錘を底トントンにすることができなくなり(竿が曲がりすぎて吸収するため)、結果として誘いができないという状態になります。

私はアリゲーター技研の『バチスカーフ』という竿を使っていますが、この他にもアリゲーターの『ベニスカーフ やダイワの竿でも大丈夫です。

 

時々、泳がせの竿を使っている人もいますが、泳がせの竿は胴調子よりのものも多く、この釣りには向きません。

基本的に700号の錘+中錘60~100号が標準なので、先調子のもので少し曲がるぐらいの竿が良いです。

②「リール」について

ベニアコウ釣りにおいて一番大切なのは、糸巻き量です。特に、PE12号を巻くこともあり、通常のキンメやアコウダイを釣る際には問題がなくても、ベニアコウの場合は水深が1000mを超えてくるので、状況により1400m以上糸を出すこともあり、ダイワの『マリンパワー』やミヤマエの『コマンドZ9』や10シリーズの糸巻き量では足りないこともあります。

 

ベニアコウ釣りの道具としては、ミヤマエのリールしか選択肢はなく、その場合はコマンドのZ15番以上のものが必須となります。(コマンド15や20はPE12号が1600m巻ける)

リールに巻く糸をPE10号に落とす人もいますが、強度面で問題があることが多いのでお勧めしません。

 

特に、この釣りでかかる外道としては100キロを超えることもあるアブラボウズや10キロオーバーもざらにいる底ダラ類やムネダラ等の大型の魚。これが状況によりまとめて掛かることがあるからです。

また、リールは24Vを使わないと巻き上げ能力が不足し、根起こし(根掛かりをリールの巻く力で切ること)もできないので、12Vでは直面する問題も24Vでは全く問題なく解決することができます。

本格的にベニアコウ釣りをする人は『コマンドZ30』を使用します。これはラインキャパシティを取るためです。(Z30はPE12号を2000m以上巻けるため)

 

Z9(上)とZ30

Z9とZ30を比べると明らかにスプールのサイズも違い、またモーターの強さ等も異なります。

おススメはコマンドZ30ですが、初めての1台なら24V仕様のZ20かZ15キンメスペシャルがお勧めです。

船によっては電源コードが10mのものも必要となるので、予備コードも必須です。

なお、仕掛けは下田漁具さんから出されているさがりという仕掛けを買い、掛け枠にかければ大丈夫です。

金目鯛さがり
金目鯛さがり
掛け枠
掛け枠