銀狼王牙AGS【メガトップ モデル】
「細く柔軟な穂先を搭載。今モデルは穂先を視認性のよいオレンジに設定しました。これは船竿からヒントを得ていて、開発サイドと相談して海面でよく見えるオレンジを選びました。
メガトップは沈め釣りで仕掛けを張って穂先の動きで食わせ、アタリをとりたいときにその効果を最大に発揮します。食いが渋い状況でチヌに違和感なくサシエを食い込ませてアタリへとつなげることができます。
半遊動仕掛けではウキの沈みを見てアワせるので、穂先の性能はさほど……と思われるかもしれませんが、糸フケを出して釣ることが多く、大アワセになります。そのとき起こりがちなのが、穂先へのラインの絡みに気づかずアワせてしまうこと。視認性のよい穂先だと、ラインの絡みにいち早く気づけます。これは副次的な効果でしたね」
0号-53・R
「細ハリスが使えるので私としては「粘靭ブランクス」の性能をもっとも感じられるモデルです。0号は瀬戸内特化、アレベージ40cm対応モデルのように感じる方もいらっしゃいますが、障害物が少ないオープンエリアであれば長崎や大分など外海のチヌにも対応します」
0.6号-53・R
「ニューモデルで一番好まれると感じるモデルです。特筆すべきは、曲げ切ったところからの粘り強さ。大型のチヌにも対応できます。2号までのハリスに対応できるので、軟調子のロッドを思い切り曲げてチヌを釣りたいという方に最適です」
0.8号-50・R
「(メガトップの中では)このモデルだけ5mです。競技で多用される長さで操作性の高さが特徴です。たった30cmで(変わるの)? と思われるかもしれませんが、手に持ってみると別ものの操作性です。パワーを持たせてあるので、大型のチヌがヒットしても問題ありません」
1号-53・R
「チヌの大きさに応じたきれいな曲がり方をしてくれます。チヌのサイズにかかわらず、魚を怒らせることなく余裕をもって対応できます。使う場所、使い手を選ばないので、まさにオールマイティーモデルですね」
1.2号-53・R
「障害物の多い場所で釣ったり、(チヌの)アベレージサイズが大きな海域で釣ったりするときに最適なモデルです。ロクマルも想定したパワーは、外海のチヌ釣りでやっかいなグレやサンノジなど引きの強い魚を相手にしながらの釣りを快適にしてくれます」
1号-53・Rで45cmクラスのチヌを掛けたところ。タメ切って曲げてもらった。
銀狼王牙AGS SMT(スーパーメタルトップ)モデル
「(SMTは)ダイワならではの穂先です。仕掛けを張る沈め釣りで効果を発揮します。メガトップ同様、食い込ませる釣りに適していますが、メガトップが動きでアタリを伝えてくれるのに対し、SMTは反響感度にも優れているので、仕掛けを張り気味に流しているときに、ウキが潮の変化をつかんだ、サシエがつつかれる違和感のようなアタリを手元へ伝えてくれます。
今モデルはこれまでよりガイド数を増やしてラインのたわみを抑えています。操作感もアップし、PEラインとの相性もバッチリ。SMTとPEラインとの高感度コンビネーションはこれまで以上に海中の様子がつかみやすくなるでしょう。
穂先はこちらもオレンジです。トップガイド下は素材の関係で塗装できないそうですが、十分な視認性を確保しています」
0.6号-50 SMT・R
「沈め釣りを中心に、遠投釣り場攻略や競技会で効果を発揮します。5mの高い操作性と高感度の穂先が食いの渋い状況を打破してくれます。もちろん「粘靭ブランクス」搭載なのできれいに曲がってチヌを浮かせます」
1号-50 SMT・R
「競技でアベレージサイズが大きく、釣るエリアも狭いなど、0.6号でカバーできないケースで活躍してくれるモデル。沈め釣りを中心に、大型チヌを狙うのにも対応する1本。やはり1号は使い手を選びませんね」
0.6号-50 SMT・Rで40cmクラスのチヌを掛けたところ。曲げるためにタメきってもらった。この状態にもっていけばあとは竿が魚を浮かせてくれる。
0.6号-50 SMT・Rで遠投しているところ。「粘靭ブランクス」は遠投性とキャストコントロールもアップさせた。
『銀狼王牙 玉の柄』も登場
銀狼シリーズの玉の柄『銀狼王牙 玉の柄』も登場。軽さ、パワー、張りを実現する超高密度高強度カーボンSVFナノプラスをブランクスに採用。ネジレを防ぐX45が安定した取り込みを実現。
「とにかく軽いし、スムーズな伸縮で釣り場がどこでも使いやすいです。デザインも竿にマッチさせています」
次ページで、木村公治さん&『NEW銀狼王牙AGS』の山口県上関沖での釣行を紹介。