【爆釣でクーラー満タン、長崎県五島列島、春のヒラマサジギング】
今回、お世話になったのは、坂下釣具さんが運営する遊漁船「恵丸」です。
長崎にいた頃からでもう10年以上お世話になっている船で、船長はジギングが非常に上手で、魚も締めてくれて非常に親切です。
常連さんも非常に気さくで親切な方ばかりで初めての方にも非常にお勧めです。
当日はコロナの影響もあり、何か月も前から予約しているものの中止になるかなと思っていたら出船でしたので嬉しかったです。(法事があったので、元々九州へ帰る予定でした。)
特に、今回は親戚や北海道の釣り仲間に兼ねてから送ると言っていたので、出れて良かったです。
コロナ対策として常にマスクを付けてのジギングでしたが、4月の九州は朝は寒いが、昼は暑く、途中から誰かしらかにヒットするような状況になると、なかなか体が熱くなりました。
朝の3時半に出船して、約3時間かけて五島列島まで行くのが通常です。時期によっては南のアジ曽根に行ったり、近郊の池島・大瀬戸周りで釣るということもあります。
基本的には、恵丸はジギング船で、キャスティングをする人は少ないです。
到着後、いきなりヒットするも上げてみると可愛らしいネリゴでした。
しかしながら、人に送るための貴重な魚なので(北海道にカンパチはいないです)、丁寧に生け簀に入れました。
その後、ネリゴの猛攻が終わった後に、周りの人に6キロ程のヤズ(ハマチ)が掛かりだし、このヤズはイワシを飽食しており、丸々として非常に美味しそうでした(寄生虫も大量にいましたが……)。
私にもヒットし、取りあえず2本キープして、「次はヒラマサ」と意気込んでいると、5キロ程のヒラマサがヒットしました。
久しぶりのヒラマサだったので、サイズがサイズだったので引きを楽しみつつも、強引に寄せてキャッチしました。
その後、ジグを『キラージグⅣワイド』に変えて底付近を丁寧に探っていると、いきなりアタリが来ました。
ヒラマサだったらまずいと思い上げてくると、やたらと重く、水面近くでラインが斜めになったので、「すれ掛かりかそれとも真鯛か」と思っていたところ、正面の離れたところに大きな真鯛が浮いてきました。
今までショートジグではたくさん釣ってきたことはありましたが、ロングジグでのヒットは初めてでした。
サイズは80センチ、6.8キロ! 自身の3匹目の80オーバーの真鯛となりました。
70センチオーバーは3桁近く釣っていますが、80オーバーになると本当に数が少なく確率の話になるので、釣れて良かったです。
この時点で、ある程度の魚が確保できたので、あとは追加で送る魚をと。ヤズは北海道にもいるのでヒラマサをと思っていると、ヒラマサのみヒットするような状況になりました。
そんな中で、7キロオーバーを始め、美味しそうなヒラマサ達をゲットできました。
船長が場所を変えてくれたおかげでした。
そんな中、またしても一人だけ怪しいアタリがありました。
まさかと思い、慎重に上げて来ると、またもや真鯛でした。
先ほどの魚よりは幾分小型でしたが、それでも4キロオーバーでした。この真鯛もイワシを大量に飽食しており、イワシ真鯛になっていました。(歯はイワシ真鯛ではありませんでしたが)
最後の方はアタリが少なくなり、生け簀と船のクーラーが満タンになりつつあったので、少し早めの納竿となりました。
今回は出船できるかどうかわからない状況で出船でき、しかも魚も確保でき、釣りも楽しめたので、最高の釣行となりました。
ヒラマサの自己記録更新はなりませんでしたが、80リットルのクーラー満タンとなったので大漁でした。
また、昔からジギングをやっている常連さんとのジギング談話も盛り上がり、非常に楽しかったです。
恵丸の常連さんの方々や船長は非常に親切で気さくなので、初めての方にも非常にお勧めの船です。
また、坂下釣具さんは非常に品揃えが良いので、下船後に当日船で釣れたジグなどを買う人も多いです。レアな品も結構な確率で置いている素晴らしいお店です。
長崎県のジギングについて注意事項等
長崎県のジギングでは、特に五島列島や長崎の南部(野母崎周辺)などの漁礁ではヒラマサが多く住んでいるので、ロングジグがメインです。
ショートジグは1年を通じてあまり使用しません。
別にショートジグが釣れないわけではなく、ロングジグのみで事足りる状況が多いのです。
特に、平戸ではロングジグのキラージグが使われています。
今回も私は『キラージグⅣ』、隣の方々は『キラージグV』でやっていたところ、ドテラで払い出す状況では、『キラージグV』にアタリが集中しました。
また、長崎県のジギング船では、暗黙の了解というぐらいスロージギングはやる人がいないです。
前述したようにアピールの強いロングジグに反応が良いのと、スロージギングのタックルではヒラマサを真っ向勝負で止めることができず、ラインブレイクしたり、周りの人に迷惑をかけるためです。
今から10年以上前、スロージギングが関東で流行る前に高知県から遠征に来た方が平戸の有名なジギング船でスロージギングをしていたところ、周りのロングジグを使うハイピッチジャークでする人達には青物が入れ食いなのに、その人には一切青物がヒットしなかったという状況に遭遇しました。
やっとヒットした青物には切られ、かつフックが多いため根掛かりが多発し、見ていて可哀そうでした。
フック4本のセッティングは、何度か試したこともありますが、いずれもやり取りの際に口切れが発生することが多かったです。
その度に船長からは「何でいつものやつでやらないの?」と言われましたが・・・。
基本的には長崎はハイピッチジャークで食う魚が多いので、スロージギングのように細軸の針数の多い釣り方は向きません。
時々、漁礁周りなどでは20キロオーバーのヒラマサも食うので、基本的には長崎で釣る際には、柔なタックルは向きません。(最低PE4号以上は欲しい所です。)
長崎は時期によっては、ヒラマサだけでなく、マグロやカツオも現れるので、ジギングをしている時も、回収するまでは気を抜くことができません。
以前、アジ曽根ではドラグフルロックの状態でマグロがかかって、ラインブレイクの衝撃で後ろにひっくり返ったおじさんもいたので、ドラグの調整も注意が必要です。
私自身、アジ曽根でホウキハタの世界記録サイズを釣った時も、運よく下あごから上あごにフックが貫通し、魚が下を向けない状況だったのですが、まともに突っ込まれたらやばかったなぁと今でも思います。
長崎県には大きな魚がたくさんいるので、オフショアだけでなく、ショアからも釣りもお勧めです。特に、五島のメジナを釣るような磯から狙うヒラマサのロックショアゲームは最高に楽しいです。(特に、五島の椛島がおススメです。)
こちらの個人ブログでも長崎県の釣りを紹介しています。
《釣行メモ》
釣行日 | 2020年4月17日 |
潮汐 | 長潮 |
満潮 | 05時28分 |
干潮 | 11時35分 |
(福江) |