伊万里湾のオフショアゲーム/伊万里市(佐賀県)

筑前五目師釣遊隊、タコ野郎Kチーム所属。福岡市を中心に餌釣り、疑似餌釣り問わず九州全域、そしてオーストラリアまで釣り歩くキャッチ&イート派のマルチアングラーのバシケンでございます。デュエルフィールドスタッフ、シダーフィールドアドバイザー。

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3月7日(日)に、タックルハウスフィールドスタッフの久田さんにお誘いいただいて、久田さんが率いるチーム「TEAM RISE」のみなさんとレンタルボートで伊万里湾内外での春マサ狙いへ出かけました。

私はこれまでSLJ(スーパーライトジギング)を2回経験し、今回は1階級上のLJ(ライトジギング)に初挑戦となります。

 

伊万里湾近郊のポイントを知り尽くした久田さんの操船で釣り場へ向います。同乗した陽気な釣り好きカナディアンのNigelさんとリーダーの長さ、ノットについて日本語と英語が入り混じった妙な釣り談義。1時間なんてあっという間に過ぎて伊万里湾外の釣り場に着きました。

 

私はゲスト扱いしていただき、Nigelさんと船首側の釣り座へ。左にNigelさん、右に私で釣り開始。

私の使用ジグはスミス『CB.マサムネ』のフルレザー GH。本来であればサポートしてもらっているデュエル&ヨーヅリの不朽の名作ジグ、ヨーヅリ『ブランカ』を使いたいところですが、事前情報で「ロングジグに分がある」とのこと。

ロングジグか……デュエルに『アイルフラッシュCS』というロングジグがあったのですが残念ながら廃盤。「ないもんは買うしかなか!」と急きょ、「かめや釣具福岡原店」さんにて購入してきたのでした。

 

昨年SLJデビューしてから、いろいろと勉強してきた誘い方を試しながら釣っていると、少しスロー気味にシャクってヒラヒラとフォールさせてからの少し速めのリーリングでガツンとジグをひったくるアタリ。

愛竿のツララ『グリッサンド76』が絞り込まれ愛機のダイワ『セルテートHD』3500SHのドラグがギュンギュンと唸ってラインが出されていきます。

不意の大物の襲来にアタフタする私にみなさんからアドバイス。また、ファイト中の写真や動画を撮ってくださったりと緊張を和らげてくださり、私は楽しくファイトを展開。

途中から落ち着くことができてドラグを調整したりして約5分のファイト。

キャッチしたのは、いつも釣ってるヤズではなく、8㎏の丸々太った生まれて初めてのブリでした! 

筆者と8kgのブリのファイト!ロッドが弧を描いてます
上から見たファイトシーン
筆者と8kgのブリ
アシストフックが地獄にガッツリ! と掛かってました
然しこのブリは丸々太っとった!

 

初使用の『グリッサンド 76』にしっかり「鱗付け」(初使用の竿で魚を釣ること)ができました。

愛竿のTulala『Glissando 76』

実は、このロッドにはちょっとした思い入れがあります。

以前、久田さんからこんなお話を聞かせてもらいました。

久田「レンタルボートの船内はあまり広くないですから、予備タックルを含めて持ち込みは2タックルが基本ですね。おすすめはどちらか1本、ジギングもできるけど、ルアーもキャストできる汎用性のあるロッドがいいですね。ジギングをしていると、突発的に鳥山ができてナブラが発生するので、ルアーをキャストできるロッドだとチャンスをつかみやすいですよ」

なるほど……。ジギングもキャスティングもこなしてくれるロッドを探さんといかんバイね! というわけで、探してみると大好きなロッドメーカーである、ツララにラインナップされていました。それが『グリッサンド 76』だったのです。「これは!」って感じて即購入しました。

 

そして今年の1月に久田さんからSLJ釣行のお誘いがあり、デビューさせるチャンスだったのですが、初のSLJに舞い上がり、すっかり忘れてSLJ用のタックルしか持っていかず、ブリのナブラが出たときに大後悔。持っていたロッドではバイブレーションをまともにキャストできませんでした。

そんな過ちを2度もすまいと今回はきちんと持参。無事にその役目を果たせたのでした。

 

このブリのあとはSLJにシフト。コレまた大好きなロッドメーカーのアゴプロダクツ『Shoots RETRIEVE S66GFS』に持ち替え、ショートハイピッチジャークからフォールさせ、軽めのワンピッチジャークを数回入れたらヒット! 

ブリほどの引きではないですがロッドの性能を活かして引き寄せたのは4kgぐらいのヒラスでした♫

筆者と4kgぐらいのヒラス

 

ラインとリーダーはもちろんデュエル『ハードコア』シリーズ。リーズナブル&ハイクオリティのラインなのですが、特に私がすべての釣りで愛用するのがリーダーに使っている「CN(カーボナイロン)」。

これはデュエル独自製法で作られた素材でフロロカーボンとナイロンのハイブリッドなのです!

私が気に入ってるところは、しなやかなので結束時の締め込みがしやすく、伸び率がフロロカーボンよりちょっとだけあること。

ショックリーダーとしての仕事をしっかりこなし、同じ強度で同社のフロロカーボンより細いという、まさにいいとこどりの超優等生! いろんな釣りで活躍してくれますので、こちらもぜひ使ってみてくださいませ♬

 

その後も久田さんをはじめ、Nigelさん、メンバーのみなさんにもヒラスがポツポツ釣れました。

全体的にシルバー系のロングジグに反応がいい感じです。そんななか、船尾側の常連メンバーの方に、9.5kgの大本命の春の大マサが釣れました。やはりこのサイズだと迫力が違いますねっ! 

私は今回、春の大マサにはフラレましたが、良型のブリを釣ることができてとてもうれしく、次こそは大マサを獲るぞ! と強く思いました!

 

途中から雨が強まり外海から湾内のポイントに徐々に移動してインチクゲーム。ここではデュエル開発スタッフで、私が実の兄貴のように慕っている大好きな♡ 小松徹さんが開発した、インチクタイプの名作ルアー・デュエル『ソルティーベイト』の ゼブラゴールドオレンジ100gでアラカブ(小さかったのでリリース)と、60gでサゴシを追加して納竿となりました。

 

釣った魚は船上でキチンと血抜きし、エラと腹ワタも取って大切に持ち帰りました。

我が家のまな板と出刃包丁ではさばけないので、ブリとサゴシは行き付けの居酒屋の薬院「しょうき家」さんで、ヒラスは同じく行き付けの洋食屋の「Jango」さんに嫁ぎました。

「しょうき家」さんでブリは刺身、胡麻ブリ、ブリカマの塩焼き、サゴシは炙り刺しに。

ブリの刺身
胡麻ブリ
サゴシの炙り刺し
ブリカマの塩焼き

 

「Jango」さんではヒラスのカルパッチョ、炙りマリネ、ソテー、ヒラスカマのオーブン焼きに。

ヒラスのカルパッチョ
ヒラスの炙りマリネ
ヒラスのソテー
ヒラスカマのオーブン焼き

2日に分けて美味しく美味しくいただきました♫ 

こんなときに無理を聞いてくださるなじみお店があるとありがたいですよね。

 

今回SLJから少し階級の上がった初めてのLJを経験させていただきました、久田さんとメンバーのみなさま、大変お世話になりました! そして、ありがとうございました! みなさまのサポートのお陰で、LJを120%楽しむことができました!

 

PS. 毎回、ジギングに行った翌日は身体中(特に右肩~右腕全般)が筋肉痛になるんよねぇ~っ! トレーニングして身体を鍛えて備えんといかんバイ(笑)

《釣行メモ》

釣行日 2020年3月7日
潮汐 中潮
 満潮  08時07分
 干潮  13時38分
(呼子)

《使用タックル》

LJ(ジギング・キャスティング)

竿 グリッサンド 76 ツララ
リール セルテートHD 3500 SH ダイワ
ライン BIG PE 2.5号【B】 DUEL
リーダー ハードコア パワーリーダーCN 50lb DUEL
ルアー CB.マサムネ 95g フルレザーGH スミス

 

SLJ(ジギング)

竿 Shoots RETRIEVE S66GFS アゴプロダクツ
リール セルテート  3012 H ダイワ
ライン ハードコアX4 1.2号【G】 DUEL
リーダー ハードコア パワーリーダーCN 25lb DUEL
ルアー CB.マサムネ 95g フルレザーGH スミス

 

インチクゲーム

竿 グラップラー Type LJ B 66-0 シマノ
リール オシアコンクエスト 201HG シマノ
ライン スーパーエックスワイヤー8 2号【S】 DUEL
リーダー ハードコア パワーリーダーCN 30lb DUEL
ルアー ソルティーベイト 100g、60g ゼブラゴールドオレンジ  

以下の2本のロッドをバシケン的にご紹介します!

ツララ『グリッサンド 76』

「掛けて曲がる楽しいロッド」というコンセプトがあります。負荷に応じたきれいなベントカーブを描きます。そしてバットにしっかり負荷を乗せきってからの粘りが秀逸です。曲がっているのに魚の力をじわじわ削いでいる感があります。今回も8kgのブリを掛けましたが、大きく曲がることでその走りを受け止め、曲がった状態で粘ってブリを無駄に怒らせず、体力を消費させスーッと引き寄せてくれました。釣り人への負担も少ない。このバランスに感動しました。
今回のようなライトジギング&キャスティングだけでなく、ショアでも使える高い汎用性を持ったロッドです。その素晴らしい力強さを実感されてほしいと強く思います。

 

アゴプロダクツ『Shoots RETRIEVE S66GFS』

このロッドはグラス素材のフルソリッドモデルです。単体ではグラスロッドっぽい持ち重りを感じますが、リールをセットするとその重みが解消されるバランス設計には驚かされました。特徴はなんといってもフルソリッドならではのしなやかな曲がり。アタったあとの食い込みがよく、小さなアタリも明確に引き出し、そのままアワセに移行するとスムーズにバットまで曲がります。フルソリッドなので大きく曲げられるし、曲がってからの粘りがすごい。その粘りのおかげで細糸でも安心です! めちゃくちゃ曲げ込めて楽しめました。