今回は室蘭方面に用事があったのも兼ねて、以前から乗りたいと思っていた室蘭の遊漁船の「ベルーガ」さんにお世話になりました。
イカ釣りでの出船ですが、前日の情報ではサメによる被害が多く釣果も芳しくないとのことでした。
釣り場に到着してすぐに仕掛けを下ろすとイカがヒット。最初の1ハイなので慎重かつ丁寧に上げてきました。
この段階ではサメがいなかったものの、釣り始めてしばらくすると2m程、100kg超のサイズのアオザメが姿を現し、同船者の仕掛けを切っていきます。
私も当初は5本針でやっていたものの、仕掛けを切られる度に5本→4本→3本→2本となり、かなり苦戦させられました。
サメによる被害を少しでも軽減させるために、『ビーストマスターXS』の高回転域を使ったイカが落ちるかサメに取られるかのギリギリの速度調整でやっていました。
しかし、この日はイカの食いが渋く、さらにイカが途中で落ちることもあり、最大で3ハイ同時にのるぐらい(1回だけ)。通常は1ハイ~2ハイでなかなか数が伸びず、結果として24ハイと微妙な釣果でしたが、サメのことを考えるとまずまずの釣果でした。
終了時間よりも早めの終了になってしまいましたが、サメの影響を考えるとこれ以上やっても仕方ないのと、後の用事のことを考えると当初の予定の時間よりも早く上がれて結果として良かったです。
他の同船者の方の中には、サメに竿を折られたり、ロッドがリールとともに海に落ちたりと散々な人もいて、サメの被害は気を付けないと大怪我の可能性もあるのだと思い、注意が必要だと改めて実感しました。
今回は北海道で流行っているイカメタル(九州や本州のスッテとは別で、180g前後のメタルジグにカンナを付けたもの)をやっている人がいて、水深が160m程もあるのに、よくタイラバ用の小型のベイトリールにスロー用の竿で手巻きで頑張れるなぁと不思議に思いました。
他の船の船長もこのシステムの有用性は認める方もいますが、手巻きでゆっくりとやっていてサメに取られたりと多々あるので効率が悪いという人も多いです。
また、錘の重さが違うことに加え、手巻きでゆっくりと巻くということは回収の際のライン角度が通常のイカの仕掛けと異なるのでオマツリの確率も上がります。
今回は私のイカの付いた仕掛けにこの手巻きの人の仕掛けが水面下20mで絡み、結果としてサメに仕掛けを壊されかつ折角苦労して掛けたイカまで持っていかれました。個人的にはせめて手巻きではなく小型電動でやってもらいたいと思いました。
新しいやり方でイカ釣りの敷居を広げるのは良いこととは思いますが、根拠となる釣り方の知識がないことは無謀であり、挑戦ではないと個人的には思います。
売ればそれで終わりの釣具店も最近増えてきているためか、全く知識もなく、勉強もしていないで船に乗る人に遭遇することも多く、このような人達のために結構な確率でトラブルに巻き込まれているので、もう少ししっかりと販売する際に教えてあげてもらいたいと感じています。
みんな同じお金を払っているので初心者だけが特別扱いされるわけでないことをよく理解してもらいたいです。(初心者だから船長や周りの人がなんとかしてくれると思っている輩に何度も遭遇しているので)
今回行った室蘭はボートロックや沖堤防のロックフィッシュでも非常に人気のある地域でもあり、周辺の海岸は切り立った崖や大規模な港もあり、ストラクチャーが多く、大きな根魚、特にアイナメが多いそうです。
苫小牧方面と同様北海道で人気の釣り場で、近くに室蘭水族館もあり、観光にも非常にお勧めな地域です。
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《釣行メモ》
釣行日 | 2018年9月29日 |
潮汐 | 中潮 |
満潮 | 05時10分 |
干潮 | 11時06分 |
(室蘭) |
《使用タックル》
室蘭方面のイカ釣りの仕掛けについて
サメによる被害の軽減等のために、針数5本以下としていますが、今回の釣行でこれは確かに合理的と思いました。
4本針の隣の釣り人の仕掛けにイカが乗っており、一番下のスッテに乗っていてそれを追ってアオザメが水面まで追ってきてイカを食おうとする場面があり、5本で一番下に乗っていたならば間違いなく仕掛けごと引っ張られ、スッテが刺さったりして大けがの可能性があると思いました。
実際、5本仕掛けに3ハイイカが乗った段階で高速巻きをしてもサメにやられる確率が大いにあり、4本針で2ハイ~3ハイがケガなどの被害に一番遭わず済むのではないのかなと思いました。
この地域のイカは大きな物も多く、それらが針数乗ると仕掛けごとすべて持ってかれる可能性があるので、針数狙わず掛かったらコンスタントに上げていくのが数を伸ばすには良いのかなと思い、今回はやってみたところ釣れない中で数を取ることができました。
3本では棚を探るのに大変なこともあるので、やはり最大公約数的な見方をすると4本が無難かと思います。
今回は苫小牧方面と違い、120号ではなく、180号の錘を使いましたが、竿の選定が苦労します。スクイッドロゴスMは130号までが最適であるため、180号を背負うとどうしても感度が低下するため、今回はダイワの極鋭ヤリイカ175MHテクを使用しました。
この竿は150号までが9:1の曲がりで、180号を使うと8:2の曲がりをするので今回のように深い所で当たりを取るには非常にSMTの恩恵もあり使いやすかったです。やはり専用竿を使うと当たりがよくわかるので、シビアな状態で確実にヒットさせるには竿の選び方に慎重になった方がよさそうです。
《利用渡船》
室蘭遊漁船ベルーガ |