2016第3回M-1カップ全国チヌ釣り選手権決勝大会

釣りぽ編集部制作の記事です。※一部執筆記事もあり(本文最後に報告者を記載)。

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●主催/マルキユー

5月21日(土)~22日(日)、広島県大竹市沖の宮島、阿多田島周辺を舞台に上記大会が開催された。予選は東北から沖縄にかけて12会場で行われ、1,128名が参加。その予選を勝ち抜き決勝大会に進出した選手26名(1名欠席)と昨年全国大会上位3名のシード選手を加えた計29名によって熱戦が繰り広げられた。

1回戦・2回戦

初日は1、2回戦が行われた。1回戦は2名がA~Oのブロックに分かれ(12番が欠番のため、Eブロックのみ3名)、前後半で釣り座を交代しながら4時間での釣果を競い、2回戦は各ブロックを勝ち上がった選手が、A~C、D~E、G~Iと順に隣接する3ブロックの選手と対戦。3時間の釣果で準決勝進出をかけて戦った。

宮島周りは好釣果が聞こえていたものの、阿多田島周りは食いが渋いというなかで行われた初日。磯によってムラがあるなかで、各選手とも見事な釣技を発揮して各ブロックで釣果が上がった。その結果、A~CブロックからはMFG沖縄会場代表の具志堅章選手、D~Eブロックからは関西家島会場から勝ち上がった山本佳史選手、G~Iブロックからは昨年3位でシードの伊藤英二郎選手、J~Lブロックからは九州会場から進出の平野芳幸選手、M~Oブロックからは昨年の大会覇者である島田拓也選手が準決勝へと進出。残り1枠のワイルドカードは、2回戦、わずかな重量差で伊藤英二郎選手に敗れた有本亮一選手が勝ち取った。

準決勝

翌日の準決勝は懇親会での抽選の結果、平野選手対具志堅選手、伊藤選手対有本選手、島田選手対山本選手の対戦となった。「鷹ノ巣浦」での平野選手と具志堅選手の戦いは、チャンスを手堅くものにした平野選手が3匹のチヌを釣り上げて勝ち上がりを決めた。「青海苔大岩」での伊藤選手と有本選手の戦いは、前半2匹釣り上げてリードを奪った有本選手を伊藤選手が追う展開。終盤追い上げて4匹で並んだが、重量差で有本選手が上回り決勝進出。「青海苔」での島田選手と山本選手の戦いは、先行した山本選手を島田選手が猛追。終了直前にも本命を追加して互いに3匹の釣果に。検量の結果、わずか15gの差で山本選手が決勝へ駒を進めた。

決勝戦

決勝の舞台は「マルキユーバエ」。海に向かって左に平野選手、中央に有本選手、右に山本選手が釣り座を構え、高岡審査委員長の合図で戦いの火ぶたが切って落とされた。

決勝戦に進出した3選手

先制したのは有本選手。開始7分ほどで1匹目を釣り上げると、さらに20分後に本命を追加。その後、連続で3匹目、4匹目を釣り上げて独走状態に。前半戦終了の10分ほど前に平野選手が1匹目を釣り上げたが、5匹目、そして終了間際に藻から引きずり出した6匹目を手にした有本選手が大きくリードして前半戦終了となった。

中盤戦も有本選手が順調に釣果を伸ばし、7匹目、8匹目をキャッチ。平野選手も2匹目を釣り上げると、その直後には有本選手と平野選手がほぼ同時に竿を曲げてそれぞれが本命を追加。なんとこの時点で有本選手はリミットメイクに成功して終盤戦を迎えることとなった。

終盤戦では右端の釣り座に入った平野選手が怒濤の追い上げを見せる。4匹目、5匹目を追加すると、残り20分ほどのところで立て続けに本命を攻略。この時点で優勝争いは有本選手と平野選手に絞られ、平野選手はさらに釣果を伸ばすかと思われたが、潮の流れが変わりそのまま終了の時間を迎えた。

チヌを釣り上げた優勝の有本選手

その結果、9匹6,230gの釣果を叩き出した有本亮一選手が、7匹で5,100gの平野選手の追い上げをかわして全国大会の頂点に立った。(報告/編集部)

 

◯大会結果◯

優勝 有本 亮一
2位 平野 芳幸
3位 山本 佳史
4位 伊藤英二郎
5位 島田 拓也
6位 具志堅 章
(敬称略)

 

今大会の使用エサ。マキエは『チヌパワームギスペシャル』4袋。サシエは『食い渋りイエロー』『高集魚レッド』『アピールホワイト』『くわせオキアミスーパーハード(L)』『くわせオキアミスペシャル(L)』『くわせ丸えびイエロー』

 

表彰式で主催者を代表して挨拶する大会委員長の中村剛氏

決勝戦は選手、役員、報道陣など多くのギャラリーが見守るなかで行われた

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