2月から通い続けている倉橋島沖の船メバルに4月23日に出かけた。いつもお世話になっている遊漁船の船長の話では「昨日、一昨日と食いが渋くて納得いかない釣果だから今回もあまり期待はできませんよ」とのこと。
私は釣果は気にしないので、「気の合う仲間と楽しい1日になればいい」と、まだ夜も明け切らぬ自宅を出発した。
出船場に到着後、さっそく船に乗り込んで沖へ向かう。しばし走って釣り場に着き、準備できた人から釣り開始。
しばらくは底潮の流れが悪くてアタリが少なかった。いつもならこの時間は「朝マズメのよく釣れるゴールデンタイム」なのだが、それは訪れぬまま場所移動を繰り返すことに。
そして幾度かの移動ののち、やってきたのは水深70mエリア。ここで心地よいアタリが出はじめた。私に30cmオーバーの「尺メバル」がヒット。友人たちも良型をヒットさせているが、この日がこの釣り場初挑戦の友人は複雑な形状の海底に根掛かりに苦労してリズムを崩していた。
船メバルで難しくもおもしろいところはこの海底の起伏を攻略することにある。起伏に仕掛けが掛からぬようコントロールしながらそのギリギリにサビキを漂わせてメバルを誘い食わせる。それができた先によいサイズのメバルがいるのだ。
また追い食いをさせると2連3連とプリプリしたナイスサイズが食ってくるのもこの釣りならではでたまらないところだろう。
この移動のあとは、底潮の動きが悪かった朝マズメ時と打って変わって、仕掛けの抵抗から海底から10m上までの底潮がよく動いているのが感じ取れるようになった。
こうなるとメバルの活性が上がる。入れ食い状態に突入。だからか、たまに欲張り過ぎて根に潜られたり、きついカケアガリを攻めすぎて痛い目を見るなど、友人たちとわいわい楽しみながら至福の時間を過ごすことができた。
気づけばお弁当もまともに食べずに釣りをしていた。この海域初挑戦の女性も29cmのメバルをゲットしたり、いつの間にかクーラーは賑やかになっていた。
これも船長の「釣らせたい」という思いと操船のおかげだ。
「サビキの種類」と「誘い」
また今回の釣りでキーとなったのは「サビキの種類」と「誘う動きの大小と強弱」だった。
船メバルではいつもいろいろなサビキを持参するのだが、この海域で実績があるもの以外のサビキもときには強い効果を発揮することがある。フカセでもアタるサシエが偏ることがあるが、それと似ている話ではないだろうか。
誘うときも大小と強弱をさまざまに組み合わせて誘う。いろいろ試してどれかがその日のメバルに合うのだ。
両方とも毎回仲間で分担していろいろ試していくと、効率よくその日よくアタるものへと集約できる。
「釣れていてもいろいろ試す」「思いついたことは実行する」「可能性は低くとも確かめる」。これは自身がさまざまな釣りから学んだことであり、ジャンルを越えて通用することも多い。
ひとつの釣りに没頭するのも楽しいものだが、その釣りの幅を広げることにもつながるので、未体験の釣りにもどんどん挑戦してほしいし、他ジャンルの釣り人との交流も大切だと私は知り合うみなさんにご提案している。
最後に。この日も船上は日差し、反射光が強かった。海面からの反射光というのは目への負担が非常に大きいので偏光グラスの使用をおすすめしたい。
しかし偏光レンズは目に合っていないものだと、船酔いにもつながることがある。私は広島市の「グラシーズ白島」さんにて自分に合わせた偏光グラスを作ってもらっている。
自分専用なので使い比べるとその差は歴然。レンズカラーの使い分けなどでも快適さ、釣りやすさが変わるのでいまや私の釣りには欠かすことのできないものになっている。
お店でスタイルに合った提案もしてくださるので、偏光グラスをお考えの方は足を運んでみていただきたい。
《釣行メモ》
釣行日 | 2018年4月23日 |
潮汐 | 小潮 |
満潮 | 15時05分 |
干潮 | 09時36分 |
(呉市) |
《使用タックル》
竿 | がま船 メバルスペシャルFV 3.6m | がまかつ |
リール | バルケッタ 200HGDH | シマノ |
ライン | ハイグレードPE X4 0.6号 | VARIVAS |
リーダー | ハードトップ Ti NICKS ハリス 1号 | VARIVAS |
仕掛け | 各メバルサビキ仕掛け | |
オモリ | 各種オモリ 20、30、35号 |
《利用遊漁船》
怒和マリンサービス |