2018年3月5日(月)、今回は土日が大時化だったため、たまたま休みの取れたこの日にサクラマスのバケ釣りに行きました。
前回がかなりの激渋+外道の嵐だったので、その教訓から浅いタナをひたすら狙うことにより、今回はファーストヒットでサクラマスをゲットできました。
この日も水温にムラがあり群れが広範囲に散っているため、アタリは群れがたまたま回ってきたときにヒットするというぐらい散発的でした。
今回も外道のスケソウダラや宗八ガレイはいたものの、底付近などまでタナを下げない限りは中々ヒットしませんでした。
その結果、サクラマスを5本釣ることができ、前回の釣果がダメだった分、とても嬉しく感じました。
サクラマスは700gもあるバケを約6時間ひたすら休むことなく動かし続けるハードな釣りですが、本命のサクラマスがかかると疲れも吹き飛びます。
本釣行では前日が職場の送別会でほぼ徹夜での釣行だったので、かなりきつかったですが、以前平戸にジギングによく通っていた時のような感覚になり、懐かしくも感じました。
サクラマスはジギングでも釣れますが、やはり北海道のご当地の釣り方であるこの「バケ釣り」が奥が深く面白いです。毛鉤も自作するととても面白く、かついろいろ発見することも多く、いろいろな釣りに流用できることも学べるのでお勧めの釣りです。
《釣行メモ》
釣行日 | 2018年3月5日 |
潮汐 | 中潮 |
満潮 | 05時03分 |
干潮 | 11時11分 |
(白老) |
《使用タックル》
サクラマスの毛鉤について
サクラマス用の毛鉤は市販品もありますが、市販品は値段が高く、かつ自分の好みの作り方をしていないので使用せずにひたすら自作しています。
サクラマスの毛鉤作りで必要な物は針を固定するバイス、スレッドとそれを巻く器具、目玉シール、色付けされた鳥の羽等です。
イメージ的にはフライの作り方と同じですが、そこまで精密に作り込む必要がなく、大体1本あたり6分ぐらいで作っています。サクラマスのバケ釣りの場合、毛鉤の質よりもむしろタナをうまく合わせているかが重要なためです。
トータルの初期投資は5万円ぐらいでしたが、バイス等に拘らなければもっと安く揃います。毛鉤は市販品のものでも、ショップの手作りなどはひとつ1,000円とかするものもあり、手間はかかりますが、自作した方がはるかに安いと思います。
仕掛けは1セットあたり3,000円~4,000円ぐらいしますが、仕掛けも1度使うと幹糸やハリスは次回に使えません。撚れなどがあると極端に食いが落ちるそうです。このへんは、本州や九州の釣りと同じようです。
仕掛けのお勧めは、恵庭市にあるヤマト釣り具さんのもので『ST150』というシンプルな仕掛けです。これはいつもお世話になる苫小牧のタマリスクさんでも実績のある仕掛けで、私の仕掛けもこれを参考に作っています。
私の毛鉤は、こちらのヤマト釣り具さんの店長さんから教えていただいたことを参考に、合わせて全国各地でいろいろな釣りをしてきたノウハウを組み込んで改良して作っています。
毛鉤の色は太平洋側と日本海側でそれぞれ違いがあり、一般的に日本海側は緑主体、太平洋側は黒主体ということで、黒と緑の毛ばりを作成しています。
バケの尻側にも針を付けますが、こちらには紫の毛鉤を使い、こちらは胴突きの仕掛けのシングルフックとは異なりダブルフックにしています。以前、「なんでダブルにするのか」と疑問に思い聞いてみたところ、フッキング率を上げるためと教えてもらいました。
なお、バケ尻のフックには、上の胴突きの仕掛けと異なり、白熊の毛も使っています。バケ尻のフックは、工程が多く作るのに時間がかかりますが、それでも1本15分もあれば作れます。市販品は買うとものによりますが1,500円~2,000円ぐらいします。
なおサクラマスの毛鉤作成の道具は、基本的にジギングのアシストフック作成(特にスロー用)等にも使えるので、バイスなども高いものを購入して長く使えるようにした方がコストパフォーマンスとしては良さそうです。
既製品も良いですが釣りの幅や技術を高めるためには、仕掛けの自作は必要だと思います。仕掛けはその人の釣り方そのものなので、ここに拘りがないとやはり人よりたくさん釣ることができないと思います。