日本国内には100を超える水族館があると言われ、中国・四国エリアにも数多くの水族館があります。編集部が中四国にある水族館めぐって紹介します。第5回目は香川県高松市にある【新屋島水族館】です。
※情報は取材時のものです。
新屋島水族館とは?
源平合戦の古戦場を望む屋島の山頂、日本一標高の高い場所にある水族館。
1969年に「屋島山上水族館」として開館し、今年で53年目を迎えます。
アクリル製の大型水槽を世界で初めて導入したことでも知られ、現代の水族館における先駆け的存在でもあります(ちなみにアクリルパネルを納品したのは香川県の「日プラ(にっぷら)」という会社です)。
新屋島水族館の場所(アクセス)
住 所/香川県高松市屋島東町1785-1
アクセス/高松市中心部から国道11号を西進し、高松町交差点を左折して屋島スカイウェイ(無料)へ。道なりに進むと屋島山上駐車場に着く。
電話/087-841-2678
営業時間・定休日・料金
○営業時間/9〜17時
○定休日/年中無休
○料金/
大人(高校生以上)…1,500円
小中学生 ……………… 700円
幼児(3歳〜未就学児)500円
2歳以下……………………無料
駐車場(普通乗用車)…300円
新屋島水族館 館内紹介
入場ゲートをくぐると、コロソマやレッドテールキャットフィッシュなどのジャングルに生息する大型淡水魚が出迎えてくれます。
右写真は「人食いナマズ」の異名を持つ大型ナマズのジャウー。
大きなものでは2mを超えるまでに成長します。
館内に入ってすぐ、圧倒的な存在感を放っていたのが2頭のアメリカマナティー。
写真では分かりにくいですが、すんごくデカイです!
ヒトデやウニ、ナマコを間近に観察できるタッチプール。
サメ水槽にいたのは熱帯域のサンゴ礁に多く生息するツマグロ(左)と、日本近海にも分布するオオセ(右)。
魚が展示されているのかと思ったら、まさかのアザラシ!
ちなみにこのバイカルアザラシは世界で唯一、淡水で生活するアザラシです。
大きなヤドカリを発見! 不謹慎ながら「イシダイ釣りで使ってみたい」という衝動に駆られました。
いろんな種類のウツボが入った水槽。
ライトアップされて幻想的な空間を生み出していたクラゲ水槽。
おえかきオーナーで描いた絵は、新屋島水族館のTwitterで紹介されることも!
絵だけではなく、スタッフへの質問でもOK!!
世界の淡水生物コーナーでは、ヨーロッパオオナマズ(アルビノ個体)やピラニア・ナッテリー、ガーなどがいました。
それにしても白いナマズ、カッコイイ!
唐突にファイアサラマンダー&エボシカメレオン!
日本の淡水生物コーナーには、ニホンウナギやモツゴ、カワムツといった魚以外に、タガメやミズカマキリなどの水生昆虫も展示されています。
新屋島水族館といえば、イルカライブが大人気!
この日は平日だったのでイルカのトレーニングを兼ねたライブがおこなわれていました(土日祝日は劇仕立てのライブとなり、そこで登場する「世直し侍」のクセがすごい! 私も初めて見たときは度肝を抜かれました)。
イルカに続いてアザラシのライブもあります。相合傘をさしたり、ゼニガタアザラシだけに寛永通宝を形取った水槽内でシャチホコポーズをとったりと可愛さ満点です。
イルカやアザラシのほかにもペンギンやコツメカワウソ、ウミガメなどがおり、エサやり体験イベントもあります。
屋外に設置された水槽で泳いでいたのはオイカワ、ウグイ、カワムツ。
産卵期とあり、オイカワのオスにはきれいな婚姻色と追い星が出ていました。
ひょうたん型水槽には金魚がおり、エサ(有料)をあげることができます。
人が近づくとエサをくれると思って群がってきます。
屋外の海水水槽にはアジやコブダイ、チヌなどが泳いでいました。
ひと息つける休憩スペース(自販機あり)もあります。
売店にはぬいぐるみやお菓子、グッズ、お菓子がズラリ。私のイチオシはやはり、世直し侍グッズ!
屋島山頂には四国八十八ヶ所の84番札所・屋島寺や絶景スポットも。水族館と併せてぜひ!
新屋島水族館の感想
決して展示数が多いわけではありませんが、生き物たちとの距離が近く、スタッフさんもフレンドリーなのが印象的でした(イルカはアクリル板越しに見ることができます。が! 近づきすぎるとまれに水をかけてくるのでご注意を)。また、新屋島水族館ではアバターロボット「newme(ニューミー)」を導入。自宅のパソコンから遠隔操作で館内を見て回ることもできるそうです(不定期で開催)。ハイテク!