◎久々のかかり釣り
7月の連休を利用して所属する北摂チヌ釣り倶楽部のメンバーの方たちと高知県宿毛市大海の岡崎貸船センターさんにお世話になり、カセからのかかり釣りで宿毛湾に潜む巨チヌを狙い釣行した。
この釣法では、海に浮かぶ養殖コワリや筏にカセと呼ばれる小舟を係留し、長さ2m以下の短竿とマキエのダンゴを使ってコワリなどに居つくチヌを狙う。
普段は磯からのフカセ釣りでチヌを狙う私だが、倶楽部の会長の水野薫さんに師事し、かかり釣りにも入門中である。今回は、メンバーの方々のご厚意でかかり釣り初挑戦の妻も同行させていただいた。
好天にも恵まれ、ワクワクしながら妻の分も合わせて2本の竿に仕掛けを準備し、午前7時実釣を開始した。
◎高活性の海。妻に初ヒット!
エサを撒き始めて1時間程すると私の竿が気持ちよく舞い込み、45cmクラスの真鯛が釣り上がった。魚の活性は高く期待ができそうだ。
同船の朝倉さんの竿にもアタリがあり、これは本命45センチのチヌだ。
そこから朝倉さんはなんと4連発でチヌを釣り上げた! 御年63歳、チヌ釣り歴30年の腕前は伊達ではない
ここまで上々の立ち上がりだが、気がかりなのは、妻の竿にアタリがないことだ。妻には私が撒いたエサの周りを中通しオモリで探ってもらっている。
黄色の練りエサが気に入ったようで、コーンやさなぎに巻き付けて独自の餌を開発している(笑)
飽きないうちにチヌが釣れてくれないと、二度と一緒に釣りに行ってくれないかもしれない…宿毛のチヌに祈りながら釣っていると、ついに妻の竿に強烈なアタリが!
しかし、いきなり強烈すぎた。3号ラインを引きちぎって宿毛湾の怪物は海に帰っていった。
落ち込む妻に、私の焦りは増すばかりだ。
◎爆釣タイムに突入!
ほどなくして、妻の竿を眺めていると、穂先に怪しい動きが…。アワセるように言おうかと思うとおもむろに立ち上がり鬼アワセを入れた(笑)
出発前に予習した正木義則プロの動画のおかげか! そこから、うまく糸を送り出し魚の突進をいなす。
浮き上がってきたのは大型のチヌだ! やった!
慌ててタモ入れし、メジャーに当ててみると、なんと51.5センチの年無しだ!
エサを聞くと独自開発したコーン4個の周りに黄色の練りエサを巻き付けたものらしい。
年無しが釣れ、喜ぶ妻をみて、ほっと胸をなでおろしていると、また妻のアワセが炸裂!
これも危なげないやり取りで50センチクラスのチヌを釣り上げる。その姿は明らかに天才釣りガールだ。
その後3時間ほどで最大52.5cmを含む6枚のチヌを釣り上げてしまった。
大興奮の妻を横目に、私の竿は沈黙を貫いている。釣りとはいつも思い通りにいかないものだ…
◎最大はなんと59cm!!
隣のカセでは水野会長が好調だ。コンスタントに竿を曲げ、年無しを連発している。ダンゴを宙切りしてからの落とし込みなど試行錯誤をし、アタリを切らさない。
そして、さなぎとコーンを相掛けしたエサを落とし込むと着底と同時に強烈なアタリ!!
魚は沖に向かって走りだしたが、水野会長は魚の突進を止めて見事に釣り上げて見せた。
そしてこの魚は超大型の59センチであった。
この日の水野会長は年無し5枚を含む7枚のチヌを釣り上げた。
私の竿はというと、たまにととてつもない大きさのボラが釣れるぐらいだ。あきらめずにエサを打ち返していると、納竿1時間前に穂先を抑え込むきれいなアタリがあり、これはどうもボラではないようだ。
引き味を楽しみながらやり取りして釣りあがったのは、53センチの銀ピカの年無しチヌだ。
優しいチヌよ、ありがとう…
これでめでたく全員安打となり、午後4時30分に納竿した。
最終的にはカセ2隻合わせて20枚の釣果があり、そのうち年無しは8枚だった。
初夏の宿毛湾は良い日に当たると2枚に1枚が年無しといわれるほど大チヌの期待が持てる。
妻も「また釣りに行く」と言ってくれて、夫婦での釣りという人生の新たな楽しみが増え、思い出に残る釣行となった。
このような素敵な機会を与えてくださった北摂チヌ釣り倶楽部の水野会長をはじめとする皆様と岡崎貸船センターのご夫婦にこの場を借りて感謝を申し上げ、記事の結びとさせていただく。
※マップの釣り場の大まかな場所です。釣れたポイントとは異なります。自己責任の元、十分に注意して釣行してください。
《釣行メモ》
釣行日 | 2020年7月23日 |
潮汐 | 中潮 |
満潮 | 17時27分 |
干潮 | 14時07分 |
(宿毛) | |
貸船/岡崎貸船センター |