●主催/がまかつ
2017年9月3日(日)~5日(火)、岡山県下津井沖にて『第36回G杯争奪全日本がま磯(チヌ)選手権』が開催された。各地区予選を勝ち抜いた選手に、シード選手3名、がまかつ推薦3名を加えた35名で大会が行われた。
今大会からルールが改正された。参加人数を12名減らして、予選リーグは6名で1組から6組に分かれて計4試合を行う。チヌ23cm以上の総重量で勝敗を決定し、各組の最高勝ち点の選手6名と、各組2位の上位2名が決勝リーグに進める。
決勝リーグは総当たり形式からトーナメント方式に変更。負けたらその時点で次の戦いに進めなくなるため、スリリングな試合が期待される。
予選リーグ
4日は予選リーグが行われた。朝は涼しく、日中も気温がそれほど上がらなかったため、選手たちは大会に専念できた様子。
当初の見込みでは海水温が高く、チヌの活性はよくなかったので釣果のほうが心配された。しかし、全国から集まったトップクラスの選手だけに、厳しいながらもチヌを釣り上げていった。そして、第4試合まで熱い戦いが繰り広げられた。
4日の夜に行われた敢闘祭で決勝トーナメントに進出する8名が発表された。昨年優勝の藤井選手と準優勝の波多選手、がまかつ推薦の南選手と久保野選手、そして、長野選手、三宅選手、松下選手、川上(修治)選手。この後、準々決勝の組み合わせ抽選会が行われ、対戦カードが決定するたびに、歓声が上がっていた。
決勝トーナメント
5日は決勝トーナメント(準々決勝、準決勝)と決勝戦・3位決定戦が行われた。
準々決勝、準決勝と緊迫した戦いが続き、決勝戦の進出者が決定。1人目は準々決勝でG杯チヌ4回優勝の南選手と前回大会優勝の藤井選手という2人の強者を倒した波多選手、2人目は接戦をきっちりと物にして勝ち上がった、がまかつ推薦の久保野選手。
決勝戦/波多選手vs久保野選手
決勝戦の舞台は「福部小島」。水深が浅く大小のシモリが点在している釣り場。潮流がコロコロと流れが変わる下津井らしいところだ。
前半、波多選手がチヌをヒットさせたが、キーパーサイズに届かない。一方の久保野選手もベラやフグなどがヒットするのみ。そのまま前半戦が終了。
釣り座を交替して運命の後半戦がスタート。エサ盗りの活性は上がってきたものの、本命からのアタリはこない。両者ともに試行錯誤しながら、最後までチヌを狙ったが、ノーフィッシュで終了となった。
大会ルールにより決勝トーナメントの結果が上回った波多選手が前回大会のリベンジを果たして初優勝を飾った。そして、4大会連続の表彰台という快挙も達成した。3位は前回大会優勝の藤井選手を倒した川上選手だった。
◎《大会結果》◎
優勝 波多 瑞紀
2位 久保野孝太郎
(敬称略)