20キロオーバーのイシナギを2本ゲット 累計釣果48本/川津漁港沖(千葉県勝浦市)

釣歴30年、得意なジャンルはキスの投げ釣りと船釣り全般です。特に、最近は全国各地でタイラバで遊んでます。メインフィールドは北部九州及び北海道です。海、淡水問わずいろいろな釣りにチャレンジし、特に、海釣りにおいては北海道のタイラバの普及、レバーブレーキを使用したスピニングタイラバの普及等に力を入れてます。

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今回もイシナギ釣行ということで、千葉県、外房の川津漁港からイシナギ釣りで出港する「基吉丸」さんにまたお世話になりました。

こちらの船は毎年5月末頃から8月初旬頃まで、深海魚であるイシナギの産卵に伴う接岸の際に、イシナギ乗り合いを出しています。船長はイシナギの生態や釣り方を熟知しており、非常に操船も上手く、多くの実績を上げられています。過去には100キロオーバーの大型も釣れており、近年ではそのような大型の数は減ったそうですが、20キロオーバーのものであれば数多く上がっています。

例年、エサのスルメイカを釣って、それからイシナギを釣るという流れですが、今年は例年とほぼ同じぐらいエサのスルメイカが非常に釣れています。こちらの海域では、イシナギ釣りが10時30分までとなっているので、朝の短時間でエサのスルメイカやヤリイカを確保しなければならないのでかなり忙しく、非常にシビアなイカ釣りとなっています。

近年はこのエサとなるヤリイカやスルメイカの確保が大変な時もあり、ダメな時は全く釣れないこともあるので、そのため保険として事前に皆イカを買ってくるというようになっています。(デッドベイトのイカは、概ね8ハイあれば釣りとして成立します。サイズは、胴が約15センチ以下の小型のスルメイカは不可)

なお、この海域のイカ釣りは、サバが多く、ベテランでも1ハイ釣れるか釣れないかという状況もあるので、初心者の方はイカを購入して来ないと、釣りができない可能性もあります。(基本的に船宿での準備はありません。)

今回も朝4時頃に出港し、40分程走ってからエサのイカを釣るポイントに到着し、第1投となりました。最近他のイカ釣り船では直結仕掛けでよく釣れているらしく、直結を選ぼうかと思っていましたが、釣り座の関係で直結仕掛けを扱いづらかったため、18センチのブランコ4本仕掛けでやりました。

投入すると他の人はサバに捕まるものの、やはり18センチのプラヅノはサバに強く、すぐに着底し、誘いを入れてみるといきなりイカが乗ってきました。慎重に上げてみると、良型のスルメイカでした。

何にせよとりあえず、イシナギへの挑戦権をゲットできたので良かったです。

以前の釣行で、イカを活かす桶の底が割れていたり、底栓のパッキンがなくなっていて、ためていた海水がいつの間にか抜けてしまっていてせっかく釣れたイカが全て死んでしまうというアクシデントが多発したため、今回は桶もきちんと選び、エアーポンプも準備しました。

イカはコンスタントに釣れ、トリプルヒットもあり、直結仕掛けでやっていた仲間は5点掛けをしたりと、エサの確保には困らない日となりました。

結局、トータルで5ハイとイシナギをやるには十分な量が取れ、かつエアーポンプを入れて十分生きていられる数だったので良かったです。(エアーポンプなしの場合、一つの桶に5ハイ以上入るとほとんどが高水温の影響で死にます。)

当初の予定よりも早くイシナギの釣り場に移動し7時前から開始です。潮の流れが当初、船下に入り込む状況(当日は右舷ミヨシで左舷側から仕掛けが入る状況)で今日は比較的釣り易いと思い、タックルを交換して仕掛けを投入すると、底取りをして仕掛けが立った後にイシナギのいつものアタリがやって来ました。

3回目の引き込みで十分針掛かりしていると判断できたため、アワセを入れて巻き上げをかけると、そこそこ大きいイシナギというのがわかりました。

サイズ的に20~25キロぐらいと判断できたので、やり取りの時間をかけず、一気に上げるようにしました。5分程のやり取りで上がってきたのは22キロほどのイシナギでした。

このイシナギは、予想通り親針に掛かっており、石鯛針の強さを改めて感じました。

続いて仕掛けを投入すると、今度はミヨシから仕掛けが入る流れとなり、右舷ミヨシの私の仕掛けが一番早くポイントに入る状況になりました。このような場合、一番先に当たるのは経験上わかっていたので、また釣れるだろうと思っていると、やはりヒットしました。

次のイシナギの引きも先ほどのものと同じぐらいでしたが、竿先の叩き方から孫針に掛かっていることがわかったので、先ほどのイシナギよりも強引に上げてきました。

ファイトタイムは4分程で、上げてみると案の定、孫針のみ掛かっている状況でした。

仕掛けの入り方からして、釣り続ければ追加で1~2本は釣れると思いましたが、「潮が速い時は魚を掛けた人は他の人に仕掛け上げてもらってやり取りをする」という船宿のルールがあります。自分が魚を掛けた場合、他の人は仕掛けを上げざるを得ない状況になると判断したため、仕掛けをわざと入れず、他の人が釣れる機会を作るようにしました。

イシナギは仕掛けが一番早くポイントに入る釣り座が釣れるため、今回のように潮が速いと、一番早くポイントに仕掛けが入る釣り座の人が釣りを続けると他の人が仕掛けを常に回収せざるを得ない状況が続き、結果として特定の人だけが釣れ続け、他の人は釣りにならないような状況になります。

船宿に長く通う人の良い常連さん達はこれを理解しており、他の人に釣らせるようにしてくれますが、自分のことばかり考えて他の人のことを考えないような新規の人も増えて来て、険悪になることも多いです。

また、竿が柔らかかったり、意図的に引きを楽しむために、長い時間を掛けてやり取りをする人もいて、ほぼ釣りにならないような状況になることもあります。

仕掛けを上げたままにして、隣のお客さんで勝浦でのイシナギ釣りがほぼ初めての方から助言を求められたので、アドバイスをして竿先を見ていると案の定ヒットしました。柔らかい竿を使っていたので、リールを電動の全速力で巻きアワセを入れるように伝えて、テンションを緩めないようやり取りをしてもらうと20キロ程のイシナギが上がってきました。

その方は、自己記録更新ができたということで良かったなぁと感じました。

それから潮の流れがまた変わり、釣り座の優位性がなくなったので、また仕掛けを投入すると、メダイらしきアタリやフグらしきアタリは多くあるものの、イシナギはヒットしません。

途中、仲間にイシナギのアタリが来ましたが、PE15号以上の道糸を使う方々がいて、仲間はオマツリに巻き込まれ結局食い込まずに終わりました。こちらの船では道糸がPE8~10号を使うという暗黙のルールがあります。それを知っているのに100キロ超のイシナギを釣ろうとして極端に太い糸(PE20号等)を使って、周囲がオマツリだらけで釣りにならないで終わるような状況を引き起こす人もいます。

イシナギに関しては、根に走る魚でもないので、どんなに太くてもハリスや幹糸は60号まで、道糸はPE10号までがオマツリも防止でき、かつ50キロオーバーのイシナギでも余裕を持って対応ができます。

結局、船中4本で終了し、外道は混じらない状況でした。

今回の釣行でイシナギは累計48本、後2本釣れれば目標の100本の折り返しの50本となります。残りシーズンは短いですが、なんとか後2本以上は確保して、50本を達成したいところです。

千葉県勝浦沖のイシナギは、人によっては大物釣りの入門に最適という人がいますが、その影響か最近は釣り自体が初めてという人がよく乗船して、トラブルを引き起こしています。

この釣りは道糸やハリスが非常に太く、根掛かりも多いので危険性も高く、ある程度船釣りの経験がない人でないと自分も危険だし、他の人をケガさせる可能性もあります。釣りはあくまで遊びにすぎないので、怪我をせず、また他の人に怪我をさせずに、釣りを終えるのが最低限であり、釣果は二の次だと思います。

マナーだけでなく、船長に対して仕掛けや錘の代金を支払わずに帰宅する等、意図的にやる客も増えて来ており、良心的な客が釣りを楽しめない雰囲気になってきていることに対して非常に危惧しています。

《釣行メモ》

釣行日 2025年7月6日
潮汐 中潮
 満潮  15時02分
 干潮  07時31分
(勝浦)

《使用タックル》

・ロッド/イシナギ用 スタンディングディープ195S、エサのイカ釣り用 スクイッドロゴス 195Hなど(剛樹
・リール/イシナギ用 ビーストマスター6000MD(シマノ)、エサのイカ釣り用 シーボーグ300MJ-L(ダイワ
・ライン/イシナギ用 PE8号、エサのイカ釣り用 PE3号
・ハリス/イシナギ用 フロロ 50号
・ハリ/泳がせ30号、石鯛鈎 20号

 

《エサ》

・サシエ/スルメイカ

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