だって真鯛だもの そうそう簡単に釣れちゃ困ります。が、やはり釣れないと寂しいです
秋風涼しいはずの10月も残暑が元気一杯でいまだ夏の白いシャツ羽織って取材しています。
10月1日、日生港(岡山県備前市)の「金毘羅丸」さんからタイラバ乗合で出船しました。午前5時5分集合で6人の御客さんとともに日生港を出港。
金毘羅さんでは席はくじ引きで決めることになっています。一番最後に引いたのは、左のトモから2番目の席でした。
今日は大潮。色々考えましたが、晩夏の大潮は潮がかっ飛んでいていい思い出がありません。それもそう、島と島の間の埋め立て地なんかだと大潮の満潮時、まれにくるぶし位まで潮が上がってくる事があるくらいです。
そんなこともあって「瀬戸内海は自然と共存している国立公園なのだ」と実感もするのですが、その大潮ゆえに、「真鯛が口を使うのは朝の第一ポイントに入った時と昼の潮止まり前後だ」と勝手に考えたわけです。
それでポイント到着から3時間あまり、よい画が撮れる事を期待して船内をぐるぐるとしておりました。
右ミヨシの方の竿が曲がって魚が首を振っているのがよくわかります。仲乗りさんの差し出すタモに入ったのは800g程の真鯛。綺麗ですね。この島の真鯛も、まん丸で良く肥えています。
しばらくして次に釣れたのもこの方。オレンジ単色のカーリーのネクタイで2枚目は1kg超でした。よく肥えてますね。
しばらくして左胴の間でも1kg超が上がりましたが、けっして活性が良い訳ではない感じ。時々上がるのはカナトフグ(シロサバフグ)やショウサイフグ、エソばかりなのです。
さぁどうしようか、次の潮止まりが13時頃だし、という事で、お昼にしてしまいました。お昼してから午前10時前より80gのヘッドに瀬戸内オレンジ付けて開始です。
それでも、巻いても巻いても当たらないのですよ。大潮はほんとにワンチャンスとわかっているもののとても静かです。
ところが潮止まりの13時を回ったところで隣の大ドモさんに45cm位のイネゴチが上がりました。続けて気持ちの良い三段引きで800g程の真鯛も。
ミヨシでは55cm超、2.5kg程の真鯛も上がり、船中「時合だっ」というモードに突入。
お隣さんは流し替えをする度に当てて、あっという間に3枚。そこで、「スカートなにかな? 巻き数いくつかなあ?」と全く同じにしてみました。
すると、下から8巻きで「ドシンドシン!」 やっと来たあ、が、ああっバレた。これが3回続いて……。よくよく考えてみると、大物一発逆転狙いで時間かけない取り込みを狙ってドラグ硬めに設定していたのが災いしたのかなぁと。
鯛ラバ船でありがちなのですが、釣る人は釣る! 時合にドジらずいかに拾うかがポイントで、上手い人は要所要所をしっかり押さえてますよね。
14時過ぎに沖上がり。6人で13枚。
「海の中も異常高温で、今時夏の真鯛が色々な所を徘徊していて、あっちでちょっとこっちでちょっと口を使ったのでは釣果が伸びません。早く秋らしくなってもらわないと」との船長のコメントと残念賞のオリーブオイルを頂いて帰路につきました。
次は坊主脱出ぞっ!
《釣行メモ》
釣行日 | 2023年10月1日 |
潮汐 | 大潮 |
満潮 | 12時09分 |
干潮 | 06時02分 |
(宇野) |
◯遊漁船/金毘羅丸
日生港より出船 岡山県備前市日生町241-87前