釣行日/2022年10月28日
10月28日、今回は、南房総の渡辺丸さんでクロムツ~タイラバのリレー釣行に行きました。
当日は、午前3時に港を出て20分程走り、それから投入となりました。
今回も右舷ミヨシでしたが、艫に年配のお客さんが1人の合計2名で釣りをする大名釣り状態でした。
ポイント到着後、仕掛けを投入し、ゆっくり(電動リール『ビーストマスター300EJ』(シマノ)の速度6)と巻き上げて来ると、いきなり強いアタリが来ました。引きからクロシビカマスと判断し、上げてみると案の定クロシビカマスでした。
普通は反応しない速度でやってみたのですが、艫のお客さんのケミホタルに寄って来たのかなと思いました。
鈎を外す際に切られてしまったので、他の鈎にエサが付いていることを確認し、そのまま4本鈎で続行しました。
次の流しからはコンスタントにクロムツが釣れ、時折クロシビカマスやサバが混じるものの、概ね1投毎にクロムツがヒットしてきました。
途中、切れた仕掛けを修復しながらやっていてもコンスタントに釣れるので、魚の処理(鰓、鱗等の除去)を同時並行でやるも、なかなかドタバタの状況でした。
結局、6時30分頃までやって、概ね3時間で、クロムツ35匹、クロシビカマス5匹、サバ1匹という十分満足できる釣果となりました。
私が最後のクロムツを上げた後に場所移動となり、10分程南下し、オニカサゴとアマダイのポイントに到着しました。
まずはレバーブレーキのスピニングタイラバでやってみるも、かなり風が強く、潮とは逆の状態でした。加えて底潮が動いておらず、タックルを交換するために、速く回収していると、目の前の水面が爆発しました。
何かなと思って巻いていると、船の傍に金色の魚が浮いて来ていきなり船の底に走ったので、レバーブレーキの機能を利用し、逆転させることで魚を誘導。抜きあげるのは危ないと判断したので、船長にタモ入れしてもらいました。
正体は、ペンペンサイズの60センチぐらいのメスのシイラでした。
その後、艫の人に小型のオニカサゴがヒットしましたが、一向にアタリがないのでポイントを小移動しました。
タングステンヘッドのタイラバ(156g)をセットした普通のバーティカルのスピニングタイラバタックルで、ポイント移動から続けて巻いていると、底付近でひったくるようなアタリがでました。
とりあえず、残りの針をすべてかけるため、一旦間をおいてフッキングさせました。
途中、抵抗はするものの、意外とすんなり上がってきたのは、塩焼きサイズのキダイ(レンコダイ)でした。続いてもレンコダイがヒットし時合が来たかなと思いましたが、そのままアタリが続かず、9時に沖上がりとなりました。
タイラバにヒットしたので、エサの仕掛けでやっている艫の人には、連発するかなと思っていたらそうでもなかったようです
今回は、後半は渋かったものの、前半のクロムツがすこぶる良かったので十分満足のできる釣行でした。
また、バーティカルのスピニングタイラバにおいて、変則巻きからのフッキングを久しぶりに狙って決められたので非常に満足しました。
この海域のタイラバには何度も通っていますが、真鯛は南の和田方面が良いそうなので引き続き開拓し、この地のタイラバメソッドの確立及び今まで考えていたバーティカルのスピニングタイラバの新しいスタイルを確立させたいと感じました。
《釣行メモ》
釣行日 | 2022年10月28日 |
潮汐 | 小潮 |
満潮 | 06時30分 |
干潮 | 11時47分 |
(勝浦) |
《使用タックル》
竿 | ジックバイトRR18(剛樹)、紅牙EX C69MHS-SMTT(ダイワ)、炎月プレミアム S610MH(シマノ) | |
リール | ビーストマスター3000EJ(シマノ)、18ステラ4000(シマノ)、22トーナメント磯3000LBD(ダイワ) | |
道糸 | PE3号、タイラバはPE1~1.2号 |
《エサ》
サシエ | サバの短冊 |
【鴨川沖のクロムツの釣り方について】
1)まずやってはいけないと私が考えることが2つあります。
1つ目は、ケミホタルや集魚ライトを付けないことです。これをやるとクロシビカマスの攻撃を受けるだけでなく、クロムツは光を嫌う傾向にあるため、群れ全体の活性を下げる恐れがあります。
さらに、水中ライト等が潮を受ける際の抵抗となり、オマツリを引き起こすことがあります。
2つ目は、クロムツを誘う際、竿を上下に振って誘ってはいけないということです。これは、竿を上下に振ることによりPEのマーキングの白になっている箇所が動き、それをクロシビカマスが狙って高切れの原因となります。
実際、これをやって道糸を切られ、仕掛けが全てやられる人が多く見てきました。
基本的に、釣りはやってはいけないことをしなければある程度は釣れるというのは確率の問題だと思います。
2)誘い方について
前述したように竿を上下に振るのではなく、「リールの巻き上げ機能のみを使って底から15m上まで探り、アタリがなければ再び着底させる」、これを繰り返すだけです。
よくヒットしてから巻き上げ速度を落とす人もいますが、これをすると魚へのテンションが抜け、その結果、魚に仕掛けを切られることが多々あります。
そのため、巻き上げ速度をスローに設定したならば、底から15m上までスローに誘い、魚がヒットしても速度を変えず、15m上に来たら速やかに回収という流れにすると良いです。(今回私が使用したビーストマスター3000EJでは、誘う際は、速度6~7に設定し、回収では楽釣モードに切り替えて速度15~16で巻いています。)
これはエサの仕掛けでも、フラッシャーサビキの仕掛けでも違いはありません。
3)仕掛けについて
フラッシャーサビキは針数が多く、まとめてヒットする利点はあるものの、仕掛け自体が長く、そのため風が吹いている時など仕掛けが吹き上がって手前マツリも多いです。
そのため使うならば、マグネット等で仕掛けを捌ける人なら、8本鈎、そうでない人ならば4本鈎にして使うのが良いです。
その際、暗い内は、サバの切り身等エサを付けた方がヒット率自体が上がります。 (明るくなると外した方が良いです。)
フラッシャーサビキは、外道も多彩で、かつ4本鈎にすると仕掛けをやられてもすぐに交換でき、かつお財布にもエコです。
私が使用しているエサを付けて釣る仕掛けは、基本的には、フラッシャーサビキよりは釣れない仕掛けです。
暗い内や魚の活性が低く渋い時などはとても良いのですが、魚の活性が高く、鈎数ヒットするような状況だとフラッシャーサビキに釣り負けることがあります。
また、この仕掛けはブリ等の大型の魚が掛かった時は、フラッシャーサビキに比べキャッチできる確率が格段に上がります。
初めてこの釣りをするならば、フラッシャーサビキの4本鈎がおススメです。
4)タックルについて
まず、一番勘違いされているのが竿の硬さです。
柔らかすぎる竿、150号をぶら下げた時に真鯛竿の用の5:5になる竿はダメです。錘をぶら下げて6:4ぐらいになる竿が最適です。
また、硬すぎる竿もNGです。
ヤリイカ竿やアジビシ竿のように硬調子のもの(8:2等)が良いと紹介しますが、このような道具を使うと釣果が伸びません。
この釣りは、基本的にはホルダーに竿をセットして釣る方が良く、そのためアタリがあっても魚に主導権を渡さない硬さとかつ船のうねりでテンションが抜けない柔らかさの折衷が必要です。
リールは500番又は3000番サイズまでの物なら良いですが、道糸はPE3号クラスが潮切りもよく最適です。