途中下車歓迎 駅のお手軽グルメとお手軽船釣り
ちょい旅行、泊りはビジホ(ビジネスホテル)、地魚や地酒・地ビールをリズナブルに。
観光地なのかそれとも程よい田舎なのか。呉市の広という街には昭和前半期の様々な面影が残されていて、かと言ってそれが嫌味でなく、時々程よく田舎と表現される野呂山麓から続く街並みが広がります。
もともと世界最大の戦艦・大和を建造した呉海軍工廠、その支廠として発足した工廠があった広の街には第11海軍航空廠もおかれ飛行艇関係の実験研究がなされていた他、終戦直前には日本海軍最後の傑作戦闘機といわれる紫電改の生産も準備されたようです。
名作「この世界の片隅に」の中ですずさんの舅(しゅうと)さんが技師として勤めていたのが広工廠なんですねえ。
程良く田舎のいい所は一杯ありますが、ひとつあげるとするならば郊外型のファーストフード、ファミレスがJR駅の徒歩圏内に固まってある事。高専職訓各1校、大学1校、短大1校、高校4校と学園都市という背景もありますが、我々シニア予備軍には有難いです、とてもです。
朝食なんかは、ぱばっと行って電源席取ってヤフー見ながら珈琲頂いて、後は此れ「目玉焼き納豆朝食」に「サウザンサラダ」付けたもんで600円未満です! 呉市広ってホントにいい所です。
そのファミレスから車で12分、今回お世話になった「武洋丸」さんはあります。女猫の瀬戸を望む「小坪新波止」が出船港です。
3月20日は前日から北西風が吹き荒れて、折角の桜開花予想日も繰り延べだろうと思わざるを得ない日。少し早いアコウ、ひとつテンヤ、鯛ラバ船を予定していた武洋丸さんも足踏みせざるを得ない朝だったのですが……、「14時頃から強風がおさまってくるかも」のとの10日間天気が当たりました。
「出ます」とメールが入ったのに予定の14時に少々遅刻しました。でも天気は回復にむかっていて、晴朗なれど波やや高し状態。右の大ドモに入って近場から攻めて行きます。
若潮とはいえ、80gの『2StepTG』がダァーと流されるのを大前船長が上手くPEを立ててくれています。2時間ひたすら巻いて、ノーバイト。
ところで、アコウの乗っ込みってあるのかしら? この季節かかるのは大、中、小のどれ?
そんなことを考えていると、そろそろ満ち潮が顕著になる頃。どうゆう訳か、この大前船長というひとはここ一発で読みがあたるひと。
「今日は夕方4時過ぎからがチャンスと思うんですよ」の言葉通り、16時25分、巻いて来る竿先が「ズン!」と勢いよく入って、船長とふたりして「当たったあ」。重量が乗った竿先が時々グングンと入って明らかにアコウの引き。上がったのは45cmのアコウ。良型、なんでしょう。
続けて次々投でまた「ズン」と勢いよく竿が入る。10mも上げたらググッっと潜るではないか! 「真鯛?」それにしては引きが大味……。はたくよりもずんずんと力任せに根に戻ろうとする引きから「またアコウ」「いいじゃあないまたアコウで」とふたりでやり取りしているうちに上がったのはデカい52㎝アコウ! これって買ったらいくら。
時合なのでしょう、頻繁にアタリが出て45cm、48cmと真鯛を追釣。1匹は白い薄ピンクでしたが、大きい方はやや黒ずんでいました。乗っ込み間近と考えていいでしょうか?
春分の「陽」とはいうもののの、まだまだこの時期は黄昏始めるとと陽が落ちて行くのは早い。日没前にゲームセットとなりましたが、立派なアコウが釣れました。ご近所や昔お世話になって今もお世話になっている島出身の御婦人にくばったら大よろこびしてもらえて、改めてアコウ様の人気に感心した次第。
また次もアコウを狙おうか……。
ちなみにアコウの乗っ込みは7月、8月らしい。読んでいただいている貴方、是非釣って食べて見て下さいね。
《釣行メモ》
釣行日 | 2024年3月20日 |
潮汐 | 若潮 |
満潮 | 07時32分 |
干潮 | 13時52分 |
(呉) | |
◯利用渡船/武洋丸 090-7898-4191(小坪新波止より出船 呉線新広駅下車 車で10分) https://takeyoumaru.sakura.ne.jp/ |