釣行日/2022年10月16日
令和4年10月16日(日)、南房総の館山市にある「赤沼丸」さんに午前中の青物ジギングでお世話になりました。
朝4時30分頃に港にある受付所で手続きをし、それから先に乗船料を支払い、乗船という流れでした。
こちらの船は知人の紹介で知りました。非常にいい船宿だという評判を聞いており、実際、船宿のサービスやホスピタリティが非常に良く、船長達は非常に親切で、一切合切の荷物を船に積み込んだりしてくれました。
これまで日本各地の遊漁船に乗ってきましたが、今まで一番サービスやホスピタリティ、雰囲気が良かったと感じました。
赤沼丸さんの釣り座は、受付順だったらしく、私が一番最初に港に到着していたものの、初めての利用のため、受付要領等がわからず、2番目の受付となり、釣り座はとりあえず右舷ミヨシを選択しました。
この赤沼丸さんが船を停泊している港は、立ち入り禁止の漁港(遊漁船利用者は例外)で、普段は港の入り口はロープが張られており、遊漁船利用者はそのロープを解いて港に入り、駐車スペースに駐車するようでした。(船宿の案内はHP上にありますが、実際は、港の中に入らないと待機スペースもないため、車を停車する場所もありません)。
5時頃に明るくなり、出港。30分程走って布良沖に到着し、水深45m程のポイントで開始となりました。
当日は非常に北からの風が強く、潮の関係もあってミヨシはかなり揺れましたが、船長がミヨシ側の釣り人が潮を被らないように、丁寧に操船してくれました。
今回のポイントは、今年の2月に松栄丸に乗って来た時と同じポイントであり、今回の大きな違いは、前回はドテラ流しだったのに対し、バーティカルという状態でした。その時の記事はコチラ
投入後、潮が全く動いていないせいか、フグぐらいしか魚がヒットして来ず、たまに根魚が誰かにぽつりと釣れるような状況でした。
しばらくすると船の周りでナブラが立ち始め、同船者の女性の方に1キロ程の小型のネリゴ(カンパチ)がヒットしました。ネクタイをナブラ用のホロ版に交換し、そろそろ釣れるかなと思っていましたが、一向にヒットせずでした。
当日は、表層でナブラが湧くものの非常に渋く、根魚もたまたまポイントに落ちた人にヒットするような感じでした。
いろいろと手を尽くすもエソ等の外道がヒットするばかりで一向に根魚等本命の魚がヒットしませんでした。
終了まで2時間を切った頃に、あえてデッドスローで底ベタを集中的に攻める方法に変え、タイラバもレバーブレーキタイプのスピニングスタイルに変えてやってみると、案の定小型ですがアカハタがヒットしました。
パターンが完全につかめたので、同様に探ると、今度はアヤメカサゴがヒットしました。
これで当日の根魚は完全に底ベタで、マハタも底から5m以内でヒットすると判断できたので、レバーブレーキタイラバにしかできないコンビネーションフォールで小魚を集めて活性を高め、ある程度繰り返したところ、巻く速度を変則的に変えたところ、良型のアタリが来ました。
レバーブレーキのスピニングタイラバは、以前もこのサイトで紹介しましたが、使いこなせれば釣果に必ず反映されますが、そうでなければ全く釣れません。
その理由としては、私が使うコンビネーションフォール(レバーブレーキのフォールとフリーフォールを組み合わせたもの)も細分化すると、潮の状況や当日の魚の状況に合わせてフリーフォールの回数とレバーブレーキのフォールの回数をその都度変更し、かつライン角度及びレバーブレーキの強弱の調整、タイラバのヘッドの調整等を行うので、釣行毎、流し毎に全く異なるものになります。
最近は私の記事の内容を勝手に紹介する人もいるので、更に踏み込んだ細かい説明はしませんが、タイラバは巻き続けるだけではなく、止めても食うし、変則的な巻き方も魚を引き寄せるには非常に有効で、これらはベイトタックルにはできないが、レバーブレーキのスピニングタイラバのみできることです。
ヒットしたマハタは、ある程度は引きましたが、さすがに現行のレバーブレーキのスピニングタイラバに最適なリールの内、最高性能を持つ『トーナメント磯3000LBD』なので、余裕で上がってきました。
コンビネーションフォールでのヒットパターンも完全に把握できたため、追加を狙います。小魚をまず寄せて、それから良型をと思って狙っていると底から5m上げたところでいきなり良型の魚がヒットし、ドラグを20m程引き出していきました。
ナブラが立っていたこと、そして時期的にキハダマグロがこの付近の海域で釣れていることも考え、マグロ系の魚と思い、とりあえずドラグが止まるのを待ちました。
魚が止まり、とりあえずサイズを判定したいと思い竿でリフトしたところ、大きくても10キロ程とわかったので巻き上げようとすると、再び走り出し、糸が船の底に入り込んでいたこともあり、角度が広角になって底の瀬でラインブレイクしました。
経験からするとヒラマサの良型かなと思いました。
これまでタイラバでゆうに20000匹以上の魚を釣ってきましたが、通算3回目のラインブレイクとなりました。(マグロに1回、ヒラマサ2回)
ラインブレイクは悔しかったものの、また課題ができ、楽しみが増えたことが嬉しかったです。
この魚が最後となり、11時30分頃に沖上がりとなりました。
こちらの海域のジギングタックルとして、こちらの海域は50m以浅のポイント及びそれ以上の70m前後のポイントの2つに区分されることもあり、2種類のタックルが必要となります。
50m以浅のポイントでは、シマノの8000番クラスのハイギアのリールにPE 3号を基準とし、150gまでのジグ。70m前後のポイントでは、シマノの8000~14000番クラスのパワーギアのリールにPE3~4号を巻き、180~210g程のジグを使用すると非常に釣り易いと思います。(鉄ジグ等比重が軽いものもおススメ)
流し方にもよりますが、ドテラの場合は、これらにキャスティングタックルを追加し、状況によっては10m前後のポイントもすることがあるので100g前後の軽いジグも必要となります。
タイラバは、流し方にもよりますが、概ねヘッドの重さが80~200gまであれば対応できます。(タングステンは、根掛かりの可能性が高いのでおススメできません。)
いずれにせよ、この海域では20キロ超のヒラマサも釣れることがあり、タックルはなるべく強いには越したことはありませんが、非常に選定がシビアです。
釣果は渋かったものの、タックルの調整やマッチングの確認、海域の調査等もでき、かつ赤沼丸さんの船宿の方々の丁寧なサービスのおかげで楽しい釣行となりました。
赤沼丸さんは、初めての方や初心者の方にも非常に親切な船宿ですので、一般的に南房総の船宿は、漁師気質が強く、ものの言い方がきついところもありますが、そのようなことがないので、こちらの赤沼丸さんは非常にお勧めです。
《釣行メモ》
釣行日 | 2022年11月26日 |
潮汐 | 小潮 |
満潮 | 09時44分 |
干潮 | 02時08分 |
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《使用タックル》
竿 | 紅牙EX C69MHS-SMTT(ダイワ)、炎月プレミアム S610MH(シマノ)、MOZ636SBG(タカミテクノス) | |
リール | 22ステラ4000M(シマノ)、22トーナメント磯3000LBD(ダイワ)、OGM ブルーヘブン L80PW/L PSG-BD(22)(スタジオオーシャンマーク) | |
ライン | PE 1〜2号 | |
リーダー | フロロ3~8号 | |
ルアー | タイラバ:80~200g、ジグ:100~250g |
タイラバに最適なレバーブレーキ ダイワ 『22トーナメント磯3000LBD』 インプレ
『18トーナメント磯3000LBD』(以下 18トーナメント磯)と大きく異なるのは構造です。
『22トーナメント磯3000LBD』(以下 22トーナメント磯)は、モノコックボディになっており、ギアの厚さや径が18トーナメントよりも約1割程大きくなっているそうです。
これに伴い、18トーナメント磯はギア比が4.9:1だったのに対して、22トーナメント磯は5.3:1とややハイギア化しています。
ハンドル1回転当たりの巻き取り量も18トーナメント磯よりも約7センチアップして80センチとなっています。
これを踏まえ、レバーブレーキのスピニングタイラバで、バーチカルの条件で試してみました。
結果としては、18トーナメント磯では200gのヘッドまではストレスなく使えるものの、22トーナメント磯は150gが限界と感じました。
モノコックボディになり、ギアが大口径化されても、やはりギア比が巻き上げ力に直結するように感じました。
しかしながら、巻き上げ力こそ劣りますが、100g程のヘッドを多用するのであれば、回収が早い22トーナメント磯の方が手返し良くやれます。
イメージ的には、22トーナメント磯は、ハイギアとローギアの中間のミディアムギアタイプみたいなもので、良いとこ取りみたいな感じです。
バーチカルのスピニングタイラバやレバーブレーキのスピニングタイラバは、第一任者の私が言うのも何ですが非常にマイナーな釣りで、コスパが悪く(メンテナンス費用が非常に高価)、あまりおすすめできないですが、この22トーナメント磯はひとつテンヤやその他のライトな釣り全般に使える素晴らしいリールだと思います。
バイターボブレーキは18トーナメント磯3000LBDのものと何ら変わりはなく、レバーブレーキのスピニングタイラバには相変わらず向かず、やはり磯釣りに最適に作られていると感じました。
レバーブレーキのスピニングタイラバでよく勘違いされるのは、レバーブレーキのやり取りで魚をいなすかと思われがちですが、これをやるとリールが壊れやすくなるため注意が必要です。(慣れないとバックラッシュしたりし、ラインブレイク等を起こしたりして、最悪怪我をします。)
ネットにある人の記事をコピペするような内容の薄いサイトでは、そういった一歩踏み込んだことは書いてませんが、あくまで釣りはレジャーで、怪我をせず、また同船者等に迷惑かけないことが最低限守るべきことだと考えています。
ドラグ性能は、18トーナメント磯3000LBDからそれ程変わっておらず、非常に滑らかで素晴らしいです。
結論として、22トーナメント磯はモノコックボディにより、実釣でとそのパワーアップを感じられるものなので、値段に伴った素晴らしいリールだと思いますので、非常におすすめです。