夕方の御荘湾タイムがポイント!
「夏のチヌは小型が多い」と言われることがあるが、チヌフカセ釣りの名手・大知昭さんは
「夏の御荘湾は大型チヌがよく釣れるシーズン。ロクマル(60cmオーバーの巨チヌ)の実績も高いんだよ」
と言う。
そして8月12日〜13日に御荘湾で釣行した大知さんは、言葉通りに大型チヌを釣り上げた。また一緒に釣行した「チームロクマル」のメンバーも年無しチヌを多数釣り上げた。
大知さんに御荘湾の夏の大型チヌ攻略のポイントを紹介してもらった。
夕マズメの御荘湾タイムを狙え!
御荘湾に釣行する釣り人は、午後3時から夕方にかけての時間を「御荘湾タイム」と呼んでいる。この時間帯にチヌのヒットが集中すると言われているからだ。
大知さんもこの「御荘湾タイム」が間違いなく狙い目という。
8月の釣行でも大型チヌの多くは午後にヒットした。朝から釣っていると最初はフグの猛攻にあうことが多かった。また早い時間はたまに小中型チヌがポツリとヒットするだけだったりと心が折れそうな時間が続いた。
フグが多い場所ではマキエワークでもかわせないことが多い。ただこの時間にマキエをしっかりポイントに入れておくことで、御荘湾タイムに大型チヌが回遊してきた時にポイントに止めることができると大知さんは言う。
「夕方4時まではエサ盗りにエサをやっているつもりで釣るぐらいがいいよ。チヌが寄ってくると散らすからエサ盗りが多くても関係ないからね。ただペースを考えて午後3時から夕マズメ時までマキエを残しておくことが大切だよ」
「朝イチよりも出船をゆっくりにして、(渡船が迎えにくる)夕方ギリギリまで狙った方がいいね」
そしてそれを実践している大知さんの御荘湾でのロクマル5匹を含む数えきれないほどの50cmオーバーキャッチという驚異的な釣果が、それを実証している。
夕方に57cmの大型チヌをキャッチ
8月12日、大知さんが女性フカセ師の海田さんと渡ったのは「マブネのチョボ」。このポイントもエサ盗りが多く、早い時間はエサが狙いの深ダナまでなかなから通らない状態だった。
そんな中、57cmを頭に年無しチヌがヒットしてきたのはやはり夕方の「御荘湾タイム」だった。
チヌが底層でエサを拾っていると読んだ大知さんは練りエサを中心にした釣りで底を狙った。ヒットしたサシエは『食い渋りイエロー』と『高集魚レッド』を1対1の割合で混ぜたもの。これは色と粘りを調整するため。エサ盗りが多い時は粘りが強く色が目立たない『高集魚レッド』を多くする。
大知さんが狙っているのはロクマル。数少ない巨チヌのヒットを逃さないように大知さんが使ったラインは、道糸が新しくシマノから発売されるフカセ用のPEライン『LIMITED PRO PE G5+ サスペンド 』の 1号、ハリスは『ファイアブラッドEX FLUORO HARD-TIDE』の3号。
この組み合わせだと軽い力で遠投可能(もちろん近場にも対応)で巨チヌに根やロープに走られても対応できるそうだ。
8月13日にも年無しチヌ連発
今回、大知さんと一緒に御荘湾に釣行したのは御荘湾でロクマルを狙う「チームロクマル」のメンバー。
惜しくもロクマルは出なかったが全員が50cmオーバーの大型チヌを何匹も釣り上げていた。8月13日にも女性フカセ師の海田さんが56cmをキャッチした。
50cmが普通サイズと感じてしまうぐらいの大型チヌラッシュで、全員が夏の御荘湾のポテンシャルの高さを実感したそうだ。
大知さんによるとこれから秋にかけてもチヌはよく釣れるとのこと。「エサ盗りが多いから釣れない」との先入観を捨てて、御荘湾タイムを中心に狙うとロクマルも期待できるとのことだ。
《マップ》
※マップの釣り場の大まかな場所です。釣れたポイントとは異なります。自己責任の元、十分に注意して釣行してください。
《使用タックル》
竿 | 鱗海スペシャル 1号 | シマノ |
リール | BB-X TECHNIUM C3000XG S RIGHT | シマノ |
道糸 | LIMITED PRO PE G5+ サスペンド 1号 | シマノ |
ハリス | ファイアブラッドEX FLUORO HARD-TIDE 3号 | シマノ |
ウキ | 大知ウキGP 00号 | 工房大知 |
ハリ | 勝負ちぬ ネリエ&コーン 2号 | 金龍鉤 |
大知さんはPEラインをサルカンにトリプルクリンチノットで直結する(ウキの中をPEラインが通る形)。
《エサ》
サシエ | 高集魚レッド、食い渋りイエロー | マルキユー |
マキエ | チヌパワームギスペシャル、チヌパワーV10白チヌ、爆寄せチヌ 各1袋、チヌパワーダッシュ1〜2袋、チヌパワースペシャルMP 1/3袋、ニュー活さなぎミンチ激荒 | マルキユー |
《利用渡船》
夕方までの釣りなど納竿時間は渡船と相談して決定。