LUXXE(ラグゼ) リフレックス ティガロ
ラグゼのシーバスロッドが今シーズン新しく生まれ変わりました。技術的なものとしては、東レ「ナノアロイ®」(※1)製法を採用したブランクス素材に、がまかつ独自製法のPCS(パワークロスシステム)(※2)を採用。強じんでネジレを極限まで抑えたブランクスに仕上がっています。
これはキャスト時、ファイト時におけるロッドの安定感が高められており、前モデルの位置づけである『ラグゼ ソルテージ リフレックス レオザ』と使い比べてみると、その違いは明らかでした。
ニューロッドのブランクスは左右真上どの方向からのキャストもしっかりロッドにルアーウエイトを乗せることができ、振り抜けもよく、軽い力でも飛距離が出せ、向かい風でも強い弾道でルアーをキャストさせてくれました。
この特徴は、ファイト時もその効果を発揮しました。美しいベンドを描きながらも、急激なシーバスの突っ込みにも耐えて引き寄せてくる驚異的な粘りを見せつつ、シーバスの意表をつく動きに合わせたとっさのロッドワーク時もしっかりとロッド本来のパワーを引き出します。
ガイド周りの仕様もチタンフレームと「トルザイトリング」搭載でロッド全体が軽量になりました。軽快なキャストはもちろん、リトリーブやフォール時にロッドを静止して持った状態を長時間持続しやすい軽さの実現と、その軽さによるアタリへの感知力を上げてくれました。
現在のところ、全6機種リリースされていますが、私が瀬戸内シーバスを相手にメインで使用しているのは「96MH」。「パワーバーサタイルモデル」というもので、中〜大型のミノーをキャストしやすい、パワーを持たせたロッドなのですが、これは私のホームである広島市内河川のフィールド攻略にとてもマッチしています。
市内河川は干満差が大きいので下げ潮の流れがとても速く、しかも市街地に流れている河川なので、たくさんの橋が架かっているという条件です。橋脚の際を狙う、その際でのヒットも多く、強い流れと橋脚付近からシーバスを引き離すには強引なファイトも必要となります。
96MHはそれらを攻略するのに十分なパワーを持っており、また美しいベンドを描きながらもシーバスを引き寄せ、急激な突っ込みにも耐える驚異的な粘りを見せます。曲がって粘るので魚を怒らせにくく、私の釣りスタイルにぴったりで、現在一番信頼しているモデルです。
※1ナノアロイ/「NANOALLOY®(ナノアロイ®)」技術とは、複数のポリマーをナノメートルオーダーで微分散させることで、従来材料と比較して飛躍的な特性向上を発現させることができる、東レ社独自の革新的微細構造制御技術。
※2パワークロスシステム/従来のカーボン素成に45°方向の高強度カーボン繊維を双方向から入れることにより、ネジレに対する剛性を強化。ロッドの全体の反発力、パワーを遺憾なく発揮し、ロッド本来のポテンシャルを100%近く引き出すことができる。