チヌ釣り名人・大知昭さんは短軸のチヌ針を使い分けて釣果を伸ばしている。通常のチヌ針と比べて短い短軸モデルを使う理由や色や軸の太さの使い分けを紹介。
YouTube「大知昭のチヌ釣りLife」より
短軸のチヌ針を使用
大知さんは、金龍鉤『勝負ちぬシリーズ』の短軸モデル『勝負ちぬ 喰い渋りレッド』『勝負ちぬ ネリエ&コーン』『勝負ちぬSS(ストロングショート)』を使用している。
短軸針はノーマルのチヌ針と比べて名前の通り軸が短い針で、グレ針に近いシルエット。数々のハリを使ってきた大知さんが、現在短軸のハリを使うようになった理由から紹介。
大知さんが短軸のチヌ針を使う理由
①練りエサが小さくできて遠投が可能
小さい練りエサは軽く抵抗が少ないので遠投が可能。ロクマルなど大型チヌを狙う時はチヌ針の3号まで使う。サイズが大きくなればなるほど、通常のチヌ針では軸が長くなるので練りエサも大きくなるので飛距離が落ちる。
②チヌが吸込みやすい
チヌがエサを吸ったり吐いたりする時に口の奥まで入りやすく、針掛かりする確率が高くなる。
③引っ張った時に伸びにくく、折れにくい。
大型のチヌとのやり取りで、強引にチヌの走りを止めることができる。
大知さんが使う短軸の針は、『勝負ちぬ 喰い渋りレッド』が赤、『勝負ちぬ ネリエ&コーン』がイエロー、『勝負ちぬSS』が黒(ステルスブラック)と色や軸の太さが異なる3種類。これらを状況や狙う魚のサイズに合わせて使い分けている。
大知さんの針の使い分けを紹介。
勝負ちぬ 喰い渋りレッド/金龍鉤
瀬戸内海などでよく使っている赤い塗装が特徴の細軸の針。
フグやカワハギなど歯が鋭くてやっかいなエサ取りにエサを突かれると、針の塗装が剥がれて下地がでてくる。この塗装の剥がれ方でエサ取りの種類や数を素早く把握することができる。
・エサを盗られて塗装に傷が付く=フグやカワハギなど歯が鋭い魚
・エサを盗られるが塗装に傷無し=ベラなど
これが仕掛けを流す時間の目安になる。フグやカワハギの場合は長く流してもエサだけでなく針やハリスを切られることも多いので、早めに仕掛けを回収して手返し早く釣る。
その他、針先がテーパー状でするどくなっていて、カエシも小さい半スレタイプなので掛かりがよく、ヒットした後に針穴も広がらずに皮一枚のヒットでもバレずに取り込める。瀬戸内海などで喰い渋るチヌを釣るのに適した針。
他の2種類の針と比べて軸が細く自重が軽くゆっくり沈めていけるので、練りエサだけでなくオキアミで中層のチヌやマダイを狙うのにも適している。
「チヌが喰い渋って掛かりが浅い、バラシが多いような時に使って欲しい針」と大知さん。
『勝負ちぬ 喰い渋りレッド』のサイズについて
サイズは2号、3号、4号だが、他の『勝負ちぬ』シリーズと比べると2サイズほど小さい設定になっている。大知さんは下記のように使い分けている。
喰い渋りレッド 4号=勝負ちぬ 2号
喰い渋りレッド 3号=勝負ちぬ 1号
喰い渋りレッド 2号<勝負ちぬ 1号
勝負ちぬ ネリエ&コーン/金龍鉤
黄色の練りエサと同化して目立たないため、チヌに違和感や警戒心を与えない針。
また、この針は軸が太く強度があって、大物キャッチの実績も高い。ロクマル狙いの時に大知さんが使うのがこの針で、御荘湾で63.5cmの巨チヌを釣った時も使用していた。また、『勝負ちぬ ネリエ&コーン』の1号で90.5cmの大型マダイも釣り上げている。
この針も塗装の剥がれでエサ取りの種類や数を把握できるので、大物狙いの釣り場では『勝負ちぬ ネリエ&コーン』を最初から使うことも多い。
勝負ちぬ SS(ストロングショート)/金龍鉤
ステルスブラックカラーの短軸針のベーシックモデル。幅広い釣り方やエサに対応するオールラウンダー。刺さりが良く、トラブルも少ない、誰が使っても使いやすい針。
動画で大知さんが紹介
針の使い分けを大知さんが直接動画で紹介。こちらは大知さんの釣りを紹介する『大知昭のチヌ釣りLife』をご覧ください。