メバル【フサカサゴ科】
メバルは3種類に分類され、藻や岩に群れで着くタイプ、群れで回遊するタイプなどがいる。秋から冬と、春先から初夏にかけてがおもな釣期。
釣り方 | ウキ釣り、サグリ釣り、ルアー、カブラ釣り、船釣り |
釣り場 | 波止、磯、浜、船 |
メバル ウキ釣り・エビ撒き釣り
釣り場/波止、磯
釣り方
ウキ釣りはメバルのタナにサシエを流して狙うベーシックな釣り方と、エビを撒いて浅ダナに浮かせてから狙うエビ撒き釣りがある。前者は夜がメイン、後者は日中、夜ともに楽しめる。どちらの釣り方も潮通しがよく、岩や藻がある場所が好ポイントになる。
ウキ釣りで使用するエサはゴカイやシラサエビがメインで、春先にはシラウオやモロコなどの小魚がおすすめ。釣り方は、ウキ下を1~2mに設定し、岩や藻などの障害物周辺を流す。アタリがないときはこまめにウキ下を調整しながら、釣れるタナを見つけ出そう。
エビ撒き釣りはサシエ、マキエともにブツエビを使用する。藻や岩の潮上にエビを数匹撒いて、メバルを浮かせてから仕掛けを入れる。撒くエビは大量ではなく、少量ずつ適度な間隔で撒くのがコツ。
メバル サグリ釣り
釣り場/波止、磯
釣り方
サグリ釣りにはノベ竿仕掛けが届く範囲を探り歩いていくスタイルと、一カ所に釣り座を構えて胴突き仕掛けで沖から手前を扇状に狙うスタイルがある。使用するエサは、どちらもアオムシやモエビがおすすめで、擬似餌も有効。
ノベ竿仕掛けの釣り方は、仕掛けを潮上へ投入し、なじませてから障害物をかすめるように潮下に向けてゆっくり引く。メバルがヒットすると穂先が引っ張り込まれるのでアワセを入れる。
胴突き仕掛けの釣り方は、2~3本バリ仕掛けをできるだけ沖へ投入して底をとり、手前へゆっくり引いて探ってくる。根掛かりが多い場所は竿を軽くあおって仕掛けを浮かせて根をかわそう。アタリは竿先が引っ張られて手元に伝わる。アワセを入れた後は早く底から浮かせてやろう。根に潜られたり、ほかのハリが根掛かりすると取り込めなくなるので注意しよう。
メバル ルアー
釣り場/波止、磯、浜
釣り方
ルアー(メバリング)は手軽に楽しめるうえに、いろんなアプローチができるので人気が高い。
メバルが表層に浮いているときはジグヘッドリグ、少し沖を狙うならスプリットショットリグ、沖の浅ダナ狙いはフロートリグ、沖の深ダナ狙いはキャロライナリグなど、それぞれにマッチしたリグがある。また、時期によってはプラグやメタルジグなどのハードルアーも有効。
釣り方はルアーをキャストして、任意のタナまでルアーを沈めてゆっくり巻く。これが基本動作となる。アタリがあれば手元にコツコツと感触が伝わるのですぐにアワセを入れよう。
応用としてはルアーを巻く速度を変える、縦の動き(リフト&フォール)を入れる、巻いて止める(ストップ&ゴー)などがある。いろいろなアクションでメバルの反応を見よう。
メバル カブラ釣り
釣り場/波止、磯
釣り方
春先にメバルが小魚を追うようになると、カブラが効果を発揮する。場所によって日中も釣ることができる。
ノベ竿仕掛けは近場用で、波止周辺の藻や岩、際などを狙う。ウキ仕掛けは遠投用で、沖の藻場、シモリ、潮目を狙う。
釣り方はどちらも釣り座より潮上へ仕掛けを投入し、潮下へゆっくり引くのが基本動作となる。メバルの前をカブラが横切るようにしてアピールしてやろう。
アタリは明確でわかりやすい。浮いているメバルはカブラをくわえて反転するので、竿先を引き込む。カブラはフッキングしにくいので、アタリに対して早くて強いアワセを入れよう。
仕掛け作りの際にカブラは結ばないこと。ハリスをカブラのヘッドの穴に通して、抜けないようにコブを作るだけでよい。通す方向はハリ先が向いているほうからにしよう。
メバル 船
釣り場/船
釣り方
船釣りは数・サイズともに期待できる。秋から冬にかけてはエサ釣り、春先から初夏にかけてはサビキ釣りでも釣果が見込める。
エサ釣りは胴突きの2~3本バリ仕掛けを使用。エサはアオムシ、モエビ、冷凍シラウオ。春先はシラウオやモロコなどが有効。
サビキ釣りはメバルが小魚を追う時期がおすすめ。手返しよく釣っていけば、数釣りが楽しめる。
釣り方はどちらも底を取った後、道糸を張りながらゆっくりと竿を上下に動かし、オモリで底を叩きながら誘う。アタリはメバルの活性が高いときは竿先を引き込むのでわかりやすい。メバルの活性が低いときは前アタリだけで終わることがよくある。前アタリが続くようなら、ゆっくり誘って食い込ませてやるとよい。