イサキ&アジのコマセ釣り/深島周辺など(佐伯市)

釣歴30年、得意なジャンルはキスの投げ釣りと船釣り全般です。特に、最近は全国各地でタイラバで遊んでます。メインフィールドは北部九州及び北海道です。海、淡水問わずいろいろな釣りにチャレンジし、特に、海釣りにおいては北海道のタイラバの普及、レバーブレーキを使用したスピニングタイラバの普及等に力を入れてます。

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今回は数年ぶりにイサキ及びアジのコマセ釣りに行きました。大分県の蒲江沖「エンペラー」さんでの出港でした。

こちらの地域では5月末~7月頃にかけてイサキやアジのコマセ釣りがメインとなります。
その後は落とし込み釣りにシフトします。

今回も夏の使者のシイラが船の周りをたくさん取り囲んでいて、回収が遅れた同船者の方にはペンペンがヒットするような状況もありました。

ポイント到着後、イサキメインでやっていたのですが潮が悪く、なかなか時合が来ず、ようやく時合が来たら風と雨が強くなって時化てきて1時間程度だけ魚が釣れるような状況でした。

当初は沖でやっていたところ、時化てきて、潮もかっ飛ぶぐらい速くなったので、イサキポイントを離れ、少し岸よりに移動してアジを狙うことになりました。しかし、なかなか良型が釣れず、泳がせのマハタのエサとなるぐらいのサイズの小アジが釣れました。

結局16時出船で、日付が変わるまで船長の厚意でやったものの、雨と風が強くなり、また波も立ってきて、かつ小鯵しか釣れなかったので少し早めに上がりました。

今回釣れたイサキやアジを捌いたところ、いつもよりも成熟が遅く、今年はシーズンインが遅れているのかなと感じました。

こちらの海域のイサキは非常に体高があり、脂の乗りがよく非常に美味しいです。しかも、40cmオーバーの良型も混じるので、コマセ釣りはあまり好きではないものの、食味を求めて
また行きたいと思ってしまいます。

 

 

 

 

《釣行メモ》

釣行日 2018年6月14日
潮汐 大潮
 満潮  21時28分
 干潮  14時32分
(大分)

《使用タックル》

竿 ライトゲームリミテッド 船 TYPE82 H-190 シマノ
リール 16シーボーグ300MJ(クレイジーオーシャンハンドルカスタム(リブレ)仕様) ダイワ
道糸 PE3号
ハリス ハリス4号、幹糸5号
ハリ チヌ針 5号

《エサ》

サシエ オキアミ
マキエ オキアミ3kg

《利用遊漁船》

エンペラー

 

コマセ釣りについて

コマセ釣りについては、大分や長崎ではそれぞれ様々な魚種を狙ってやってきました。大分では前述のようにイサキやアジを狙いますが、長崎では6月のこの時期になるとアジ曽根で石鯛のコマセ釣りが開幕します。

アジ曽根の石鯛は赤貝を付けエサに、オキアミのコマセ釣りでアンカーを投入して狙う釣りです。同じ時期にキハダマグロもヒットします。過去にこの釣りをしていたときに、外道で特大のキハダマグロをヒットさせましたが、アンカー固定+相手が大きすぎたこと+シーボーグのドラグが効かない等の各種原因によりラインを200m出され、最後はフックが折れた苦い経験となりました。

その他に外道として、尾長グレや真鯛など、比較的良型がヒットします。

アジ曽根の石鯛の仕掛けは、錘が200号でカゴの下につけて使用。天秤仕掛けでワイヤーやフロロのハリスなどで仕掛けを作る人が多いです。エサは赤貝の他にオキアミも使います。赤貝は有明海のお店から食用を1キロ程買ってハンマーで割って使います。

コマセ釣りはいろいろと釣れ面白い釣りではありますが、個人的に一番嫌いな釣りです。その理由としては、釣り座の優劣で釣果が明確にでて、他の釣りに使えるような事項として学ぶべきことがないためです。

特に、この釣りでは、ミヨシからアンカーを入れるため、ミヨシ側が潮上となり、艫が潮下になります。

これが意味することは、ミヨシに座る人が撒いたコマセが艫の人の所(下流)で大量に仕掛けに重なることになり、ヒット率が極端に上がります。当然、ミヨシの人が一番釣れません。

実際、艫で釣れなかったことを見たことがありません、ほとんど聞きません。艫で釣りきらない人はあり得ないぐらい下手くそだと思います。それぐらい、釣り座の優劣が釣果に反映され、釣るためにした努力が全くといっていいほど反映されないという点が私は非常に嫌いです。

今回も艫の人が竿頭、私は2番竿でした。(私はミヨシでした。その時の乗船者は自分を含め、5名)

今回は釣れるタイミングにダブルヒットなどで確実に稼ぎ、またタナをばっちりと合わせることですべて閂(カンヌキ)に掛けて、ばらしがゼロでした。そのおかげで不利な釣り座でしたが、数を稼ぐことができました。

仕掛けは全体で6mで、毎回底から6m~12m程とタナを取って、昼間は関東のビシ釣り等と同じようにしっかりとしゃっくりオキアミで魚を引き寄せ、夜は特定のタナで固定してオキアミを撒かずに魚をヒットさせる方法を取りました。(昼間はオキアミをたくさん巻いて寄せ、夜はあまり巻かず付けエサに食わせるというやり方になります。)

コマセと付けエサの同調は、磯からのメジナやチヌのフカセ釣りと同じようなイメージになります。

仕掛けの詳細は、エンペラーさんのHPにもありますので、そちらを参照されるとよいと思います。

竿は関東のビシ釣り用の竿ではやや硬いものもあるので少し柔らかめで胴に入るぐらいの方が食い込みが良いと感じています。長さは2m程のが一番使いやすいのかなと思います。

また昼間は激しくコマセが出るようにしゃくるものの、サクラマスのバケ釣りほど竿を動かさないので、少しぐらいガイドが大きくてもバットが強い竿を使う方が魚が釣りやすいと感じています。

リールは状況により、120号の錘も使うので、ダイワ300番クラスにPE3号が無難かと思います。

ちなみにアジ曽根の石鯛はシマノ3000番以上を推奨です。(アジ曽根はモンスターが多いですので、PEもそれ相応の太さが必要)

いろいろな魚がヒットして楽しいのですが、やはり釣り座の優劣で釣果に差が出るような釣りは、紹介はしますがお勧めはしません。

釣り座のローテーションが一番妥当ですが、道具一式動かすのは時間がかかり非効率的なため、あまり実用的ではありません。

他の地域では、人によっては何も知らない初心者をミヨシに座らせ、自分は良い釣り座を確保するということをする輩もいるので、いくらクジ引きで釣り座を決めても、結構問題がある釣りだと毎度思います。

やりたい人は人が少ない平日などに行くのをお勧めします。人が多ければ多いほど経験上釣れないことが多いです。(状況により飽食状態になることもあります。エサの撒きすぎも良くないです。)

アンカーを入れるということで、船長の流し方でのフォローは効かないので、結構どうにもならないのかなと思います。(よく釣れているポイントに割り込んでくる非常識な漁師もおり、この釣りの悪い点に拍車をかけることもあります。)

大分のイサキやアジのポイントでお勧めはやはり蒲江がお勧めです。前述のような弊害はあるものの、釣れる魚も大きく魅力的です。

また、毎度お世話になっているエンペラーの船長はポイントを熟知しており、良型のイサキやアジも条件が良ければよく釣れるので釣りに行く価値がある海域です。

夏場の落とし込み釣りも良く、昨年は80リットルクーラー満タン以上の釣果を得られることもできましたので、これからまた始まる落とし込み釣りも目が離せない釣りです。

今回もコマセをカゴに入れるためにトングを使いましたが、これはカゴ釣りを陸からしている頃から使っていて、非常にやりやすいのでお勧めです。

特に、汚れたり、壊れたり、なくしても、100円均一の製品のためそれほどダメージはありません。

エサはトングでカゴに詰める

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