がま磯 マスターモデルⅡ 口太(がまかつ) 解説/猪熊 博之

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がま磯マスターモデルⅡ 猪熊竿曲げ2

最新技術をまといフルモデルチェンジ!

がま磯 マスターモデルⅡ 口太

がま磯マスターモデルⅡ アップ4

前モデルは「F」と「T」それぞれ5mと5・3mの計4機種があり、Fは先調子、Tは胴調子という設定。特徴を簡単に言うと、Fは魚を掛けてからのやり取りを重視して大型をスムーズに獲ることに長けており、Tは操作性を重視したもので手返しよい釣り、競技の釣りに適していました。

ニューモデルも同じく長さは5mと5.3mですが、「M」と「MH」という設定。今回はどちらも「胴調子」に仕上がっています。胴調子は「粘り」であり、掛けた魚を怒らせることなく取り込む。または細ハリスでの釣りにも対応するなど、磯竿においてとても重要な性能です。このため「粘り」はがま磯今回の『マスターモデル』はそれを具現化したものになっています。

では操作性を犠牲にしたのか?‌‌というとそうではなく、限りなく先調子の軽快な操作性を持ちながらも胴調子の粘りを極限まで突き詰めるという、相反する性能を両立させています。これは‌‌「TORAYCA®T1100G」(※1)という素材と「NANOALLOY ®‌‌(ナノアロイ®)」(※2)、「PCS」(※3)という技術の融合の賜物です。

※1「TORAYCA®T1100G」
東レが次世代航空宇宙向けに開発した、世界最高クラスの引張強度を誇る、高強度かつ高弾性化を図った炭素素材。磯竿に非常に適した張りがあり、かつ最強クラスの強度を併せ持った新素材で肉厚にすることなく軽さを追求しながら粘りと強さが出せる

※2「NANOALLOY®(ナノアロイ®)」
複数のポリマーをナノメートルオーダーで微分散させることで、従来材料と比較して飛躍的な特性向上を発現させることができる、東レ社独自の革新的微細構造制御技術

※3「PCS(パワークロスシステム)」
従来のカーボン素成に45°方向の高強度カーボン繊維を双方向から入れることにより、ネジレに対する剛性を強化。これにより、ロッド全体の反発力・パワーを遺憾なく発揮し、ロッド本来のポテンシャルを100%近く引き出すことができる

この素材と技術のおかげでブランクスは軽量で張りがある超細身に仕上がりました。初期プロトを手にしたときに、こんな軽くて細いのに大型口太に対応できるのか……と正直驚いたほどです。なんと元径は16・7㎜。『がま磯 ファルシオン』が登場したときに「細い!」と言われていましたが、それでも元径が17・2㎜だったので約5㎜も細いのです。

実際に魚を掛けたときも驚きました。きれいな曲がりはもちろんですが、曲がった状態から驚異的な粘り強さで魚を怒らせず浮かせてくるのです。ちなみにこのモデルは、がま磯シリーズでもっとも胴調子の「極胴調子」という設定になっていますが、まさにその通りの曲がりと粘りです。

がま磯マスターモデルⅡ 猪熊竿曲げ3

前『マスターモデル尾長』で細身肉厚設計のために採用されたセパレートグリップと、スーパーアクティブサスデザインを搭載。PCSによりネジレを抑制、これにより強い負荷がかかった際でも竿がブレることなく魚の引きを受け止めながら美しくあしらうことを可能にした。そのパワーは猪熊さんも絶賛!

具体的には、穂先と2番は少し強めに、3番から元竿までは超細身かつ柔軟に設定されています。なので低負荷時(仕掛けを流しているときなど)には張りがあり、先調子の操作性を誇ります。一転魚を掛けて負荷がかかると、まるでムチのようにしなります。大型口太の強烈な突進を柔軟に受け止め、ライン強度を最大限に活かしてくれます。

デザインもこれまでのものとは一線を画しています。通常がま磯の竿は製品名が裏側(リールをセットする側)にプリントされるのですが、マスターモデルは表側にされています。手に持っているときも「透き通った海のライトブルー」がマスターモデルの名と一緒に輝き、所有感を満たしてくれます。

そのほかにもがまかつの竿の象徴でもある竿元の「赤い装飾」がなんとメタリックレッドというがま磯では初の試み。『がま磯インテッサGV』というフラッグシップモデル、そこに続く『がま磯 アテンダー』とは違った強烈な個性を持ち、まさに「マスターモデル」にふさわしい外観です。

2タイプの使い分けですが、私はMHをメインに使います。1・25号の設定で、たいていの状況、場所にでも対応できるオールマイティータイプだからです。細いハリスを使うなど繊細な釣りが求められる場合は1号設定のMを使います。

釣り場で選ぶとすると、潮がガンガン流れてその中でグレが食ってくるような場所での釣り、45cm以上を狙っていくなら迷わずMH。潮が緩く、食い渋るグレを相手にするならMですね。

おすすめと言われると、難しいところです。竿は釣り手の好みと経験値でかなり印象が左右されますので。しかしこの極胴調子はぜひ味わってほしいところ。あえて言うなら、がま磯の「粘り」をグレ釣りで極限まで味わいたいなら「M」を。がま磯の竿をはじめて使うというなら「MH」でしょうか。どちらにしても新感覚の磯竿を体験できることでしょう。

がま磯マスターモデルⅡ アップ1

がまかつ独特の竿元の「赤」の装飾。なんとこのモデルはメタリックレッドを採用!

がま磯マスターモデルⅡ アップ2

リールシートは全機種スクリューシートを採用。リールをがっちりと固定。手に触れるフード部分はゴム素材を採用し、滑りにくくしっかりと握ることができる

がま磯マスターモデルⅡ アップ3

グリップ上部の装飾リングにはマスターモデルならではのこだわりを盛り込んだブルーと口太グレのアイコンが輝く

ラインナップ

タイプ

標準全長

(m)

希望本体価格

(円)

標準自重

(g)

仕舞寸法

(cm)

先径

(mm)

元径

(mm)

錘負荷

(号)

適正ハリス

(号)

M

5.0

120,000

223

110.5

0.75

16.7

1〜3

1〜2.75

M

5.3

121,500

235

117.0

0.75

16.7

1〜3

1〜2.75

MH

5.0

122,000

230

110.5

0.8

16.7

1〜4

1〜3

MH

5.3

123,500

240

117.0

0.8

17.2

1〜4

1〜3

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猪熊博之
猪熊博之
がまかつフィールドテスター
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