2nd ダイワ キスマスターズ 2017 全国決勝大会

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ダイワ キスマスターズ 上位入賞者

上位入賞の4選手

●主催/ダイワ

2017年9月23日、24日の2日間に渡って秋田県矢峰市「峰浜」にて『2nd ダイワ キスマスターズ2017 全国決勝大会』が開催された(9月22日は前夜祭を開催)。

全国14会場で開催された予選大会、さらにブロック大会(「東北・信越・関東」「北陸・東海」「中国・四国・九州」の3会場)を勝ち抜いた15名の選手に、昨年度優勝の亀田智浩選手を加えた16名が峰浜に集結。頂点を目指して持てる釣技を駆使して競い合った。

ダイワ キスマスターズ 2017 集合写真

予選リーグ

予選リーグは4名ごと4グループに別れてのリーグ戦。総当りで計3試合を行い、勝敗による合計点数(勝点)で順位が決定する。勝敗は釣り上げたキス(シロギス)の重量で決められる。

昨年の大会では好釣果が連発した峰浜。今年もキスがよく釣れていたそうだが、大会前に通過した台風の影響で濁りやゴミが多くなり、一転してキス釣りにはかなり厳しい状況となった。

砂浜には山から流れ出した大小の木が大量に漂着していて、地元の人が「これだけ木が打ち上げられるのは珍しい」というほど。さらに水を吸った木がポイントとなる海底にも沈んでおり、根掛かりの原因にもなっていた。

そんな悪い状況の中での予選リーグ。釣果ゼロの試合も多くなるのでは? と予想されたが、さすがは全国決勝大会まで勝ち進んだ猛者たち。なんと全員が全試合でキスを釣り上げていた。

3試合を終えての検量の結果、グループ1からは第7回スーパーバトルカップ(SBC)投げ優勝者の古牧義康選手、グループ2からはSBC投で4回の優勝を誇る高橋明彦選手(前回大会3位)、グループ3からは様々なキス釣り大会で上位入賞している清水浩之選手、グループ4からはSBC投全国決勝大会進出経験もある駒澤之也選手が全勝で決勝へと勝ち上がった。

峰浜には台風の影響で大量の木が打ち上げられていた

ダイワ キスマスターズ 2017 検量 2

予選リーグ 前年度王者・亀田智浩選手は駒沢浩之選手との対戦に敗退。ここで姿を消した

キスマスターズ2017 検量1

予選リーグは3試合を終えて検量。勝敗が決する緊張の一瞬

準決勝

23日夜の中夜祭での抽選会で決定した準決勝の組み合わせは駒澤選手と古牧選手、清水選手と高橋選手の対戦。

遠投派の駒澤選手と古牧選手、テクニック派の清水選手と高橋選手がともにぶつかりあう注目のカードとなった。

ダイワ キスマスターズ 2017 抽選

抽選により準決勝の組み合わせが決定した瞬間

ダイワ キスマスターズ 2017 駒澤 古牧

遠投派と評される駒澤選手と古牧選手が準決勝で激突

ダイワ キスマスターズ 2017 清水 高橋

テクニック派と言われる清水選手と高橋選手

中夜祭の後は雷をともなう強い雨となったが朝には回復。午前6時に準決勝がスタート。同時に予選リーグで敗退した選手による来年のブロック大会シードをかけたシード権争奪戦もはじまった。

1日経ってキスの活性の上昇が期待されたが準決勝も厳しい状況は続いていた。それでも準決勝を戦う4選手は持てる釣技の全てを使ってキスを釣り上げていった。

そして1時間半の準決勝終了のホイッスルが響いた。

駒澤選手と古牧選手の試合は、駒澤選手62gに対して古牧選手が133gで大差をつけて勝ち上がった。

続いての検量に入った清水選手と髙橋選手の試合は見ていてもどちらが勝ったかわからず、検量所で見比べても同じように見える。全員の注目が集まる中、検量結果は清水選手が154gに対して髙橋選手は165g。

11gの僅差で髙橋選手が決勝戦進出を決めた。

ダイワ キスマスターズ 2017 準決勝 清水

ポイントを移動する清水選手

準決勝での高橋選手

ダイワ キスマスターズ 2017 準決勝 古牧

フルキャストする古牧選手

ダイワ キスマスターズ 2017 駒澤選手

古牧選手と準決勝を競い合った駒澤選手

ダイワ キスマスターズ 2017高橋 清水

僅差と勝負となった清水選手と高橋選手の試合。検量にも緊張感

ダイワ キスマスターズ 2017 古牧 駒澤

決勝戦に勝ち上がるのはどちらか? 駒澤選手と古牧選手

決勝戦

ダイワ キスマスターズ 2017 決勝 高橋 古牧

決勝戦に勝ち上がった古牧選手(左)と高橋選手

SBC投の第7回優勝者の古牧選手と第1回、5回、6回、12回優勝者の髙橋選手というSBC投の王者同士の注目の戦いとなった決勝戦は、全選手や役員が見守るなか午前8時半に試合開始。ここから1時間半の最後の戦いが始まった。

古牧選手は第1投目から9色半(約238m)の超遠投。一方の髙橋選手の飛距離はそこまで伸びていない。注目の1投目の釣果は古牧選手が2連(2匹)、髙橋選手は1匹。

10本針仕掛けを9色半という驚異的な飛距離を出した古牧選手は、着底後に糸ふけをとったらすぐにヒットしたそう。これで狙いを9色半〜9色(約250m)の12mの範囲に絞った。

そして2投目で2連、さらに3投目には4連! 数が出る上に超遠投でヒットするキスは全体的にサイズがよく、この時点で早くも高橋選手を大きく引き離した。

古牧選手もこの3投目で「勝てる!」と確信したそうだが、ここからも気を緩めることなく、「空(振り)はやめよう。1投したら1匹は掛けよう」という気持ちで攻めの釣りを続けた。

ダイワ キスマスターズ 古牧 キャスト

古牧選手は連日の遠投で疲れもピークに達しているが9色半〜11色の大遠投

ダイワ キスマスターズ 2017 決勝 古牧 ヒット

古牧選手は1投目から順調にキスをヒットさせた

一方の高橋選手は腰の痛みがあるのかでコルセットを何度も締め直しながら中距離〜近距離を狙う。しかし、今回の峰浜のキスはこのエリアにはあまり寄っておらず、手返しも早まらずに苦戦となった。

ダイワ キスマスターズ 2017 決勝 高橋明彦

決勝戦での高橋選手

ダイワ キスマスターズ

決勝戦での高橋選手は飛距離を抑えた釣りとなった

投入毎にキスをヒットさせていた古牧選手だったが、中間を過ぎたあたりでノーヒットが出た。さらにサバやタイなどエサ盗りがヒットしたところでこれまでの釣りに見切りをつけて狙いを変えた。

狙ったのは9色半よりもさらに沖! 10本針を半分の5本針に変え、さらに砂ズリも短くした。これにより最大11色(275m!)まで飛距離を伸ばした。この狙いが的中し、そこから9色までさびいてくることで再びキスを追加した。

終盤、高橋選手もキスを連続ヒットさせて追ったが、古牧選手が終始リードしたまま1時間半の激闘をの終わりを告げるホイッスルが鳴り響いた。

ダイワ キスマスターズ 決勝終わり

決勝戦を終えた2選手

検量の結果は古牧選手が607gに対して髙橋選手が155g。古牧選手が念願のキスマスターズ優勝の称号を手にした!

ダイワ キスマスターズ 検量

決勝戦の検量。古牧選手の持つ釣果に注目!

ダイワ キスマスターズ 優勝決定

優勝が決まり、全身で喜びを表現した古牧選手。その目はうるんでいた

試合後、「遠投家のプライドをつらぬきました」と述べた古牧選手。言葉通り、2日間に渡る超遠投で手にした栄冠だった。

ダイワ キスマスターズ 握手 古牧選手と高橋選手

お互いの健闘を讃えあって握手

◎《大会結果》◎

ダイワ キスマスターズ 上位入賞者

上位入賞の4選手

優勝 古牧義康
2位 髙橋明彦
3位 駒澤之也
3位 清水浩之
(敬称略)

優勝者タックル

竿  :サンダウナー コンペティション 40号-405S・Q
リール:トーナメントサーフZ45Ⅱ
道 糸:UVFサーフセンサー 8ブレイド+Si 0.4号
オモリ:トップガン 30号
ハ リ:D-MAX シロギス SSV 投魂T-1 4号、5号
(すべてダイワ)

その他:ハリ上(ハリス)に集魚玉(ピンク、ブルー、ケイムラ)をセット。遠投で深場を狙った時にはブルーとケイムラが効果を発揮した。

大会ギャラリー

上位入賞者

ダイワ キスマスターズ 古牧 さびく

古牧選手は225m以上先のアタリをとらえていた

ダイワ キスマスターズ 2017 決勝 高橋 さびく

高橋選手も最後まで全力で競い合った

ダイワ キスマスターズ 2017 シード

ブロック大会シードを掛けたシード権争奪戦も開催された

ダイワ キスマスターズ 2017 検量 贈呈

予選リーグで釣り上げられたキスは前年度チャンピオン亀田選手より矢峰町の養護老人ホームに贈呈された

ダイワ キスマスターズ 2017 ケーキ 亀田

前日が誕生日だった亀田選手にダイワよりサプライズのケーキが贈られた

ダイワ キスマスターズ 祝福

優勝の古牧選手を選手が胴上げで祝福

 



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